撮影日記 2026年4月分 バックナンバーへTopPageへ
 
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● 26/4/27 
  倒木



 水辺で、パン、パンと聞いたことがない音が聞こえてきました。
 最初、動物かな?と思ったけど、ちょっと違う感じがしました。
 一瞬、まあいいかと思ったけど、いやいやと、何の音かをとにかく確認することにしました。
 すると対岸の木がグラッと動き始め、僕が立っていた場所に向かって倒れ掛かってきたので、大急ぎで避難し、すんでのところでかわすことができました。
「ああ、生きてた。」
 と感じたのは、ざっと思い出してみても、生まれて初めてのことだったかもしれません。
 パンパンは、倒れる直前に木が折れている音だったのでしょうね。
 川に土砂が流れ込み、澄んでいた水が濁りました。
 確率で言えば、滅多に出くわすことではないことだけど、野山では何が起きるかわからないし、油断は禁物です。

 暖かくなると、僕がよく海辺の生き物を採集する磯の崖の下でくつろぐ人の姿を目にします。
 崖の下には落ちてきた岩がゴロゴロしているので、そこは危ないからやめた方がいいですよ、と言うかどうかを毎回迷います。
 確率が低いことに対してどう振舞うかは、その人の価値観が表れやすい箇所であり、確率が低いことを気にし過ぎると何もできなくなるという側面もあり、僕はほとんどの場合、迷った挙句黙っているのですが。



● 26/4/23 
  過去に撮影を担当した本



 過去に撮影を担当した本が中国語に翻訳され、先日送られてきました。
 左は、生き物の糞を取り上げた本。右はアメリカザリガニの本です。

 アメリカザリガニは、外来種に対する規制がかかって以降、撮影依頼が激減した生き物です。
 それ以前には、身近で飼いやすい生き物としてよく本で紹介され、頻繁に撮影しました。
 ただ実際には、案外扱いにくい生き物という印象があります。
 思いがけずコロッと死んでしまったり、死にはしなくても、野外で見かける個体のような発色や俊敏な動きを維持できにくい生き物と感じます。
 アメリカザリガニに限らず、割と何でも食べる生き物は、飼育をすると概して、生かしておくことはできても、野外の個体のように健全に育てるのが難しい気がします。
 何でも食べるということは、よりいろいろな栄養を必要とするからではないかと思っています。

 さて、特定外来生物に指定されて以降、写真の使用量が激減したアメリカザリガニですが、アメリカザリガニに関する本や紹介記事は、もはや必要ないのでしょうか?
 本が存在することでそれを見た誰かがアメリカザリガニに興味を持ち飼育をして、飼えなくなったものが野に放たれ、それがやがて外来種問題に結びつくことは、たとえ規制の対象になっている生き物でも十分に考えられます。
 これは、人のあり方というい観点からの意見、学校の教科で言うなら『社会の観点』です。
 一方で、それが人にとってどんな存在かは抜きにして、そこに存在するもの性質を理解しようとしたり、紹介するという観点、学校の教科で言うなら理科の観点もあります。
 僕は、理科の観点をとても重視するので、アメリカザリガニに限らず、アカミミガメや野良猫なども含めて、人の社会の中で問題になっている生き物であっても、紹介する写真や本は必要だと感じます。



● 26/4/18 
  ヤコウタケ


NikonZ8 NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S

 光るキノコ・ヤコウタケの栽培キットが販売されるのは、毎年、ちょうど今くらいの時期です。
 傘ができるまで育てるには、キノコなので湿度は言うまでもなく温度がとても重要で、日中の最高気温が25℃くらいまであがる時期が最適なのだそうです。
 今はまだ25℃には到達しないので、今回は、25℃に設定した温蔵庫の中で育てました。
 昨日までは、小さななめこの頭みたいな物体が培地に顔をだしているだけだったのに、今日見てみたら、立派な傘が開いていました。
 そこで部屋を暗くしてみると、光が確認できました。
 撮影台に乗せて撮影してみると、発光だけではもやっとした感じがするので、少しだけ光を当てて、キノコの輪郭を描き出してみました。
 最初は、ストロボを弱く光らせることを試してみました。
 ところが発光を撮影する際のカメラの感度はISO6400と高感度なので、光量を最小値にセットしてもストロボの光は強すぎました。
 そこで次にLEDライトの光を当ててみたら、いい感じにバランスが取れました。
 LEDライトとストロボの性質の違いをうまく利用できれば、撮影の幅が広がり、照明器具を駆使した撮影がより楽しくなります。
 
 

● 26/4/10 
  更新のお知らせ

 3月分の今月の水辺を更新しました。
 今月は、渇水のダム湖の写真を選びました。


● 26/4/8 
  妙な物

 要らないので捨てようかなと思っていた工作物が、昨日〜今日は、劇的に役に立ちました。かなり前に、スタジオで虫を撮影するために自作した小道具でした。
 さらに、ああ、20p四方くらいの透明な板が急遽欲しいと思ったら、捨てるものをまとめて入れておいた籠の中に、そんな板がありました。
 その数日前には、買ったものの、要らなかったなと思った小物が、購入時の予定とは全く異なるシーンで役に立ちました。
 スタジオでの撮影の際には、急遽、予想もしていなかった、さらに一般的に言うと妙なものが是非とも必要になる場合が多々あります。
 そうした用具は、目的を決めようとすると、不要物に分類して処分してしまいがちです。
 したがって型にはまらない作業をする場合は、何に使うか自分でも想像もつかないものを持っておくことが、とても大切です。

 写真撮影の際には、不要なものを徹底して排除するという考え方があります。
 写真は引き算である、などとも言われますが、生き物や自然など人の予測が及びにくいものがその対象になる場合は、僕は、引き算を考えません。
 引き算をすると、僕に理解ができるものしか写っていない写真になってしまいがちだから。
 自然写真や自然関連の本を読むときに面白いのは、撮影者や著者が意識していなかったものが写っていたり、読めたりして、そこに深みを感じられたりすることです。



● 26/4/2 
  M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO


OM SYSTEM OM-1U M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PRO + MC-14

 昨年の秋に新発売されて購入したレンズ・M.ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8 IS PROで、まとまった用の写真を撮る機会がありました。
 購入直後から優れたレンズであることは感じていましたが、たくさん写真を撮ってみて、描写は言うまでもなく、操作性も含めて、改めてとてもいいレンズだと納得しました。
 恐らく向こう10年は、主に虫サイズのものを撮影する望遠ズームレンズは、これ一本で十分ではないでしょうか。

 それ以前に使用していた M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO よりも改善されている点は、レンズの重量バランスです。
 カメラを手で持った時に、ED 50-200mm F2.8 の方がより軽く感じられます。
 とは言え1キロを超えるレンズであることには違いなく、長時間使用する場合は、一脚の使用が効果的でした。
 一脚は、多分、脚の先端が小型の三脚になっている自立式で、さらに長さの調整が1つの操作でワンタッチで可能な製品が理想です。
 多分と書いたのは、僕はそのような持っていないから。
 自立式の一脚は持っているものの、脚の長さの調整がリング式なので、瞬時に希望の長さに調整することはできません。
 ワンタッチではなくても、せいぜいレバー式なら、リング式よりは素早く脚の長さを調整できるはず、と感じました。
 
 大きなレンズを使用する場合は、全体のバランスの問題で、カメラもそこそこ大きい方が扱いやすく、その点、OM-1Uはやや小さすぎる感じがしました。
 ED 50-200mm F2.8 を長時間使用する場合は、カメラのグリップを多少大きく拡張するようなアクセサリーが欲しくなりました。
 そうした要望の場合、格安に済ませる場合は、社外品のL型ブラケットを取り付けることでグリップの下部が多少大きくなり解決できるのですが、残念ながら、OM-1用のL型ブラケットは今のところ世に存在しません。
 OM純正のバッテリーグリップはその代わりになるどころかさらにカメラを握りやすくなると思われるものの、L型ブラケットよりもかなり高価なので、そのうち、お金がじゃぶじゃぶ余っている時にでも買いましょうか。
 
 
   
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