撮影日記 2025年5月分 バックナンバーへTopPageへ
 
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● 25/5/31 ポートレートと自然写真

 もしも僕がSNSをやっていなければ、おそらく知ることはなかった世界の一例として、ポートレート写真の世界があります。
 人物の姿を記録したり報道するのではなく、イメージを掲げ、そのイメージに近づくように作り上げていくような写真撮影のジャンルです。
 イメージを追求することに関して、ある方の、
「そんなことをするのなら、もはやAiでいいじゃないか。」
 という意見に対して、SNSで名が知られたポートレートの写真家は、
「Aiとの違いは、たとえ作られたものであっても、実物がまぎれもなくそこにあること。」
 と答えておられました。
 なるほど!

 自然写真の中では、低年齢の子供向けの本の中で使用される写真の撮影は、ポートレート的です。
 こんな風に撮影して欲しい、と描かれた絵コンテを受け取り、その絵コンテ通りに撮影しようとすると、ありのままでは撮影ができない、作らなければ撮影ができない写真が大半です。
 そういう意味では、科学物を名乗っている本でも、実際には科学物でなないことが多々あります。
 一方で近年は、自然写真に関しては、作ることが以前よりも強く批判されるようになってきました。
 作ることに関して僕の意見は、『必要悪』という認識だったのですが、時代の変化に伴い、自分の考えをもう一度整理しなおす必要が生じてきました。

 今までのやり方が許されなくなってきた時に、人の社会ではどう対応するものだろうか?と考えてみました。
 すると、代用の手段がある場合は、たとえそれが効果の面ではより劣るものであっても、代用の手段に移行するのが一般的でしょう。
 写真撮影に当てはめると、作らなくても同じ内容のことが伝えられるなら、そちらを選ぶことであり、これは編集の問題になってきます。
 代用の手段がない場合は、なぜそうするのか、合理的な説明ができる範囲で従来のやり方を続ける、でしょうか。
 例えば砂の中のアサリの写真を撮るのなら、作らざるを得ません。
 ただその場合でも、アサリを撮影用のセットに埋めるのではなく、アサリが自分で潜ったところを撮影する必要があり、再現と言う言葉がピッタリくるように感じました。
 科学の実験は、これに該当します。

 ただし、これらの話は、編集者と共有できなければ、絵に描いた餅であり、僕の側にはそれを理解してもらう努力が必要になるでしょう。
 
 

● 25/5/30 月光カメラのおじさん

 今から30年以上前のことです。
 僕が山口大学の学生時代、山口駅の近くにある月光カメラは、品揃えが豊富でした。
 特殊な道具を買う際に、取り寄せだろうなと注文をするつもりでお店に行ったところ
 「在庫がありますよ」
 と物が出てきたケースが何度もありました。
 広い店ならともかく、小さな店舗であるにもかかわらず、一通りのものが揃っていました。

 道具に関する知識も確かでした。
 が、一度だけ、僕が買おうとしたものを、店主が知らなかったことがありました。
「ニコンのカメラF4のグリップの形が発売当初よりも握りやすい形に変更されたので、新しい形のグリップが欲しい」
 とお店で伝えたところ、店主はグリップの形状の変化を知らなかったらしく、すぐにニコンに電話をして確認したうえで、
「仕様の変更があったらすぐに知らせてください。じゃないと私が恥をかいてしまう。」
 とメーカーの方に伝えておられました。
 ちなみにニコンF4グリップの形状の変化は、僕が知る範囲では、発表があったわけではなく、僕は、雑誌等に写っているカメラの写真を見て、それに気が付きました。
 そんな些細なことに気が付いたのには、理由がありました。
 ニコンF4の初期型はやや持ちにくく、そこに不満を持っていたからです。
 それを思うと、店主が知らなかったのは、しかたがないでしょう。しかし、店主が追求していたのは、そのレベルの詳しさでした。

 さて、僕は、撮影に必要なものを作るために工具や材料をよく買いに行くのですが、求めているものが店舗にはなく、しかたなく、帰宅して通販で購入することが多々あります。
 あまりにそんなことが多くて、もはや最初から通販で買うかと考えているところです。
 今日も、巨大なホームセンターに、僕が必要とする工具がありませんでした。
 売れ筋があるのはわかるけど、同じようなものばかりたくさん並べないで、もう少し、種類をラインアップして欲しいなぁ。
 そんな時に毎回、月光カメラのおじさんを思い出します。
 
 月光カメラと言えば、続きがあります。
 僕が大学4年の時、父の親友の弟さんのNさんが東京で写真スタジオを経営しておられたので、写真業界について教わりに行ったことがありました。
 その時に、Nさんから、
「山口大学と言えば、月光カメラって知ってる?」
 と聞かれたのです。
 店主の娘さんが、昔、Nさんのスタジオでアシスタントをしておられたとのことでした。
 そう言えば、時々お店で、店主によくにた女性を見かけたことがありました。



● 25/5/29 縦位置


NikonZ7U
SIGMA Contemporary 17mm F4 DG DN

 夜のたんぼでカエルを撮影したついでに周囲を見て回ったら、石垣にシマヘビの殻がありました。
 翌朝、通学途中の子供たちに持ち去られたりする前に、と写真を撮りに行きました。
 
 さて、僕は、縦位置の写真を撮るのがあまり好きではないので、よほどのことがない限り、縦位置を撮りません。
 僕の場合、写真表現に興味があるわけではなく、写真は自分が見たものを自分に見えている通りに写したいのであり、僕の目に映るものは横長なのです。
 その代わりに、横位置の写真を縦位置にトリミングできるように、撮影時にはなるべく高画素機を使います。
 縦位置が有効なのは、生き物撮影では、植物や人物です。
 いずれも横位置で表現できるシーンはあるけど、縦位置を欠かすことはできないし、縦位置の使いこなしが重要になることでしょう。
 したがって僕は、植物や人物をあまり撮りません。

 そう言う意味で興味を惹かれるのは、フジの新型カメラです。
 コンパクトデジタルカメラ「X half」は、カメラを手にもって普通にファインダーをのぞいた時に縦位置になっているのです。
 なぜ縦位置なのかは、X halfのhalfの部分に理由があり、フジのサイト
   https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/12389
 で紹介されています。
 縦位置を普段撮影しない僕でも、このカメラなら、楽しく撮影できるかもしれないなぁと漠然と興味があり、さらに他にも面白い仕掛けがたくさん仕組まれているのですが、仕事以外のカメラを買うお金のゆとりがなかなかかないのが、悩ましいところです。
 これを買ったら縦位置の写真に興味がわき、仕事で縦位置の写真を撮るようになり、その分収入が増えて元を取るなどと考えてしまうわけですが、妄想が過ぎるような気もします。
 
 

● 25/5/28 捨てる道具



OM SYSTEM OM-1U
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO + MC-14

 ある仕事で使用するために散々検討した道具がきちんと機能するかどうかを試すために、準備した道具を、まずは撮り慣れたカエルの撮影に使用して、試してみました。
 すると、道具の性能や使い方のアイディアは悪くないけど、運用には改善の必要があり、今日は早起きをして気になって箇所を修正しました。
 特殊な道具を使用する際に問題になりやすいのは、道具の性能以前に、運用の部分です。
 現場で物がきちんと固定できるかとか、風にあおられて道具が動いてしまわないかとか、準備に時間がかかりすぎないかとか、道具の重さで疲れてしまわないかみたいな、物の操作性の部分は、撮影結果を大きく左右します。
 
 さて、他人が描いた絵コンテをもとに写真を撮ろうとすると、しばしば、自分のいつもの撮影方法が通用しません。
 そこには考え方の違いがあり、自分の想定外の撮影が要求されるのです。
 野球の打者に例えるなら、普段自分が手を出さないコースにも手を出す必要があり、その分新たな撮影方法を検討し、新たな道具を準備しなければならないことが多々あります。
 とは言え、出費は抑えなければならないので、倉庫で眠っているような機材を活用しようとします。
 そんな時にありがちなのは、もはやこの道具は使うことはないだろうから捨てようと思っていたものが、大活躍するケースです。
 今回も、いよいよ捨てようとしてそれ用に積んでおいた道具が、現場復帰しました。
 そんなときは、ああ良かった!出費が抑えられたと胸をなでおろすと同時に、誰かに見られているわけではないのに、とてもばつが悪い感じがします。
 そして物には感情があるわけではないのに、とても後ろめたい気持ちになります。



● 25/5/19 ゼンスイ カケル

 ここ数日気温が高く、ミジンコの耐久卵を孵化させるには、水温が高すぎる状況になりました。
 エアコンを使ってはいるものの、照明器具の熱で、撮影用の水槽の水温は室温よりも3〜4℃高くなってしまいます。
 扇風機を併用してみましたが、それでも2〜3℃高め。
 さて、どうしたものか・・・
 先日曲がりなりにも撮影できた写真で我慢をするか、それとも水槽用のクーラーを購入するか・・・。
 一万円前後なら水槽用のクーラーを買ってもいいかなと思いつつ、価格を調べてみると、残念なことに僕が目を付けた製品(ゼンスイのカケル)は三万円強と完全に予算オーバー。
 ならば中古がないかと探してみたけど、おそらく新品の販売数が少ないのでしょう。中古で販売中の手ごろなものはなく、過去に販売されたものも中古としては高価で、中古の割安感はありませんでした。
 しかたなく、いったんは購入を見送りました。
 が、クーラーは他の撮影にも使用できるかもと考え直し、やっぱり注文することにしました。
 新品であまりたくさん売られていない製品は製造中止になることもあるし、いざ欲しいと思った時にはお金を積んでも買えなくなっているかもしれないからです。
 特に今回購入したゼンスイ社のカケルという製品は、他社に同じ構造の製品が存在せず、代わりになるものがないのです。
 それに伴い撮影用の水槽を作り直す必要も生じ、さっそく新たな水槽を設計しました。
 
 

● 25/5/17 科学とは

「科学的根拠に基づいて政策を決定します。」
 と主張する政党が、反ワクチンで有名な人を候補者にしたのは、いろいろな意味でモヤッとしました。
 まずは、候補者の人が、あれだけ強く主張していた反ワクチンの旗を、公認してもらう際に下ろしたことです。
 夫婦別姓とか天皇制みたいな人の生き死に直結しない物事、あくまでも好みの問題であり「正しい」が存在しない物事ならともかく、場合によっては人の命を左右し、しかもきちんと検証されている事案に関してあそこまで強く主張していたあなたの信念は何だったのですか?と感じてしまいました。
 それ以上に違和感を感じたのは、反ワクチンの旗を下ろしたとはいえ、公認した政党に対してです。
 でも一方で、そんなものかな、とも感じました。

 ふと生物学の学生時代を思い出してみると、僕らが受けた教育は、科学の知識の前に、そもそも科学とは何なのかを叩き込むことに、多くの時間が費やされていました。
 僕の場合は、大学の4年間と大学院修士課程の2年間の6年間、ひたすらに科学とは何かを教わりました。
 逆に言うと、そこまでしなければわからないということでもあります。
 僕の指導教官は、科学の世界で言う自然は日本人が考える自然とはかなり違った概念であり、日本人には馴染みにくい部分があるとよく言っておられました。
 それを、徹底した専門教育を受けたことがない人が理解をするのは、そもそも無理なことなのかもしれません。
 科学は、独学がきわめて難しい分野です。
 
 生物学の学生時代の仲間と話をすると、今でも、
「ああ、この人科学を勉強した人やなぁ!」
 と仲間に対して感じることが多々あります。
 学生時代に叩き込まれたことがにじみ出てきます。
 そして、そのタイプの人は、日本の社会の中では圧倒的に少数派です。



● 25/5/13 まぐれが必要

 撮影に苦心していたミジンコ耐久卵の孵化が、ついに、曲がりなりにも写りました。
 曲がりなりにもと書いたのは、まだまだ改善の余地があるからであり、ようやくスタート地点につけたに過ぎません。
 ただ、今までが真っ暗闇だったとすると、今は、希望の光が見えます。
 結論から書くと、今回の撮影は、途中までは技術やノーハウで到達できるけど、そこから先は、それなりのまぐれが必要でした。
 そしてそのまぐれが必要な部分が、撮影を非常に難しくしていました。
 そういう意味で、今回何がわかったかと言えば、どの程度のまぐれが必要かがわかったと言ってもいいでしょう。
 また、少なくとも自分が試みていることが的外れではないことだけは、わかりました。
 ともあれ、もしも成功する確率が1%なら、100回くらいチャレンジすれば1回成功することになるし、10%なら10回チャンレジすればいいしで、見通しはたつわけです。
 こうなってくると大きいのは、今回準備した物やノーハウが、他の撮影にも利用できたり応用できることです。
 実は結構な額の出費があったのですが、そのうち元を取るでしょう。

 さて今回は、あと1つ得られたものがあります。
 それは、愛用しているカメラをよりよく理解できたことです。
 特殊な撮影を試みると、カメラが思ったようには動かないことが多々あります。
「え?なんでこれができないの?」
 と。
 その点今回のミジンコ耐久卵の孵化の撮影でも、そうしたケースがあり、カメラの仕様に関して何度かメーカーに問い合わせをして、いずれも解決できました。
 OMシステムのプロサービスは、そんな時に返ってくる返信からにじみ出る情熱がすごくて、大変に頼りになりました。
 自社の製品を、本当に良く知っておられるんだなと驚かされました。
 
 

● 25/5/11 更新のお知らせ

今月の水辺を更新しました。



● 25/5/7 一か月

 先月の上旬のことです。
 自動撮影中のミジンコの卵が孵化の予定日を過ぎても変化をしないので、別の卵をセットした上で、念のために撮影された画像をチェックしてみたら、なんと!取り除いた卵が微妙に動いていたことがわかりました。
 僕は孵化直前の卵を取り除いてしまった可能性があり、せっかくのチャンスを・・・とガッカリしました。
 卵は、おそらくそれ以前から動いていたのでしょう。ただその動きが小さくて、画像のチェックの際に気付けなかったのではないかと推測しました。
 その経験を無駄にしないように、画像をチェックする際には、微妙な卵の動きを見逃さないようにより注意深く撮影画像を見るようにしたところ、新たにセットした卵が、また動いていることがわかりました。
 よ〜し、今回こそは絶対に撮り逃さないぞ!と気合を入れました。
 ところが卵は、なんと約ひと月も動き続けているのに、孵化をしません。
 通常ミジンコの耐久卵は一週間程度で孵化をすると言われているので、さすがに一か月はおかしいし、おそらくは、生まれたミジンコが卵の殻をあけられずに出てこれない状態になっていると判断し、撮影を諦め、卵を取り出して解剖してみたら、確かに殻の中にミジンコの姿がありました。
 そう言えば、ミジンコの研究の専門家の先生から、
「卵は3〜7日くらいで孵化をしますが、20日かかったという記録もあります。」
 と聞いたことを思い出しました。
 おそらくその20日は、僕が経験したケース、すなわち、ミジンコの体はすでにできていて孵化してもおかしくないのだけど、殻をあけることができなくて、出てくるのに長い日数を要したケースだろうと判断しました。
 ミジンコの卵を一か月も見続けた人は、世界中でも、多分あまりいないはずです。
 そもそも、機材が進化して24時間、一か月間も細かに見続けることが可能になったのは、わりと最近のことです。

 ミジンコの卵の撮影は、前例がないことにチャレンジするという意味で、とても充実しているのですが、半面、一か月は、写真の仕事をする上ではなかなかの負担でもあります。
 自動撮影と言えども手入れが必要で、家を空けることができるのが、どんなに長くても1日半。
 撮影された画像をハードディスクにコピーするのに毎日5時間と画像のチェックが1時間半くらい。
 さすがに、いろいろきつくなってきました。
 
 

● 25/5/6 トワダオオカ

 現場で「あっレンズがない」となったのが、直近だけで3度。言うまでもなく、その他の忘れ物もいろいろ。
 幾つもの撮影が重なると、自己管理の面で混乱してしまうので、どうしてもそうなりがちです。
 先日は高価なレンズをどこかで紛失したかと思い、ひどくがっかりしました。でもよく考えてみたら、そのレンズはスタジオで使用中でした。
 ここのところは、明らかに自分がおかしい自覚がありました。
 ただ連休で出版社がお休みなので、追加の撮影依頼が停止しており、ここ数日はやや落ち着きました。
 妙な焦りも収まってきたし、昨日は水中撮影の道具を持って、ため池に行ってみました。

 ところが今度は、道具はちゃんと揃っているのに、機材がうまく動きません。
 まずは水中にあるカメラを陸上からコントロールするシステムが、作動しなくなりました。
 カメラの設定を変えたいのに、変えることができなくなりました。
 しかたがないので、水中撮影を途中であきらめ、池をパトロールしているクロスジギンヤンマを撮影しようかと望遠レンズ付きのニコンのカメラを持ちだしたら、今度は、いつも使用している全自動の設定で、高速シャッターがきれません。
 手動に切り替えてみると問題は解決しましたが、訳が分からないトラブルが2つ重なりプツンと何かが切れおもしろくないので、弁当を食べて帰宅をすることにしました。
 あとでわかったのは、水中撮影の道具もニコンのカメラも、普段は触れない箇所がふとした拍子に動いてしまったことが原因でした。
 ともあれ車に戻り弁当を食べていると、切れ目のないプ〜ンという大きな羽音を響かせながら、ガガンボくらいのサイズの虫が車の中に入ってきました。
 僕の憧れの虫の1つ、トワダオオカでした。
 急いで車の窓を閉め、車内に閉じ込めたうえで、そっと袋に入れました。
 さて、トワダオオカをどうしたものか。
 持って帰って白バック写真を撮るか、どこかにそっと止まらせて、現場で形態写真を撮るか・・・
 よし現場で形態写真をt撮ろうと、木の幹に止まらせてしまたら、上手く止まりました。
 でも、カメラを構え、さあシャッターをと思った瞬間に飛び去ってしまいました。
 あ〜あ。冷静に考えれば、逃げられる確率の方がずっと高く、先に白バック写真を撮るべきでした。
 昨日は悪いことばかりでもなく幸運も舞い込んできたのに、判断が悪く、逃してしまいました。
 帰宅後に撮影した画像をチェックしてみると、今度はあまりに出来が悪いのでガッカリを通り越して、ビックリしました。
 ぱっと見て、一枚も使える写真がないくらいにひどいできでした。さすがにそこまでひどいのは、フィルムの時代以来じゃないかなぁ。
 やはり、明らかに疲れているようです。
 
 

● 25/5/4 納税

 昨晩、某所で、納税の話になり、本を読んで申告の勉強をしたという話を聞きました。
 僕は「その手のこと」には労力を使いたくないので、納税は、税理士さんに丸投げしています。
 「その手のこと」とは、別の言葉で言い表すと、人の社会が決めたことです。
 人の決め事は、それを決めた人から何らかの形で伝達されなければ、どんなに自分で考えても永遠にわかりません。
 一方で、誰かが必ず知っています。
 それと対照的なのは自然の話です。
 自然は人が作ったものではないので、誰に聞いてもわからないことが多々あります。
 でも、自分で研究をすればわかる部分もあります。
 人の決め事とそうでないものの両方ともに精通している人は、滅多にいません。
 たいていの場合、そのどちらを得意にするかに、好みがあるように感じます。
 僕の場合は、前者を勉強する気にはなれないけど、後者を調べるのはきらいではありません。
  ともあれ、帰宅をしたら納税せよという郵便物が3種類も届いていました。


   
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