撮影日記 2024年10月分 バックナンバーへTopPageへ
 
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● 24/10/25 準備

 面倒な撮影が控えていて、今週はひたすらに、そのための準備でした。
 何が面倒かと言えば、複雑な機材です。
 いくつもの機器を接続して、カメラを遠隔地操作します。
 試しに家の中で動かしてみたら、電波を飛ばす道具の周辺がなかなか上手くいかず、なんで?なんで?といじくっているうちに、なんと数日を要してしまいました。
 厄介なのは、機器同士がすぐに接続しない場合でした。おかしいな?つながらない。おかしいな?と散々試行錯誤をしても上手く作動させることが出来ず、もう知らん!と諦めて放置していたら、いつの間にか接続ができていたケースがありました。
 機器どうしを接続するのに、数分待つ必要があるケースでした。
 携帯電話やタブレットを使用するのですが、端末によって接続できたりできないケースもありました。
 それから、なぜか分からないけど最初は接続できなかったものが後に接続でき、なぜ接続できるようになったのか分からないままのケースも。
 電波を受信する機器側に設けてあるセキュリティーかな・・・
 機器がちゃんと動いたら、次は、それらの機器を長時間動かすためのバッテリーの充電です。
 車内泊の場合、満充電までに時間を要する大容量のバッテリーの充電は負担になるので、今回は満充電のバッテリーを撮影の日数分準備し、現場では充電しないやり方を選びました。
 以前からそうした方がいいとは思っていたのですが、かつてはバッテリーが高価だったので、できませんでした。
 中には、劣化して膨らんでしまったバッテリーもありました。
 傷んだリチウムイオンバッテリーは火災の原因になることがあるので、いったん取材の準備を中止して自宅でのバッテリーの管理の方法を検討。僕は、物は簡単には捨てない方ですが、リチウムイオンバッテリー内蔵の機器に関しては、定期的に入れ替えることにしました。



● 24/10/16 ナンバー

 3月まで住んでいた北九州市から、軽自動車の住所変更をせよ、と手紙が届きました。
 地元の自治体に問い合わせよと書いてあったので直方市役所に電話をしてみたら、軽自動車を管理している団体があるのでそこに行けとのこと。
 車を30分ほど走らせて、住所の変更をしました。
 所要時間は、約1時間でした。

 それにしても、ナンバープレートを新しい物へと取り換えるの作業は仕方がないとして、何枚も同じような書類を書かなければならないのはなんとかならないものでしょうか。
 何のためのマイナンバーカードなんやろう?
 マイナンバーカードを推進する政策で残念だなと思うのは、任意だと言いつつ、例えば保険証も兼ねるなど、マイナンバーカードを持たざるを得ないやり方をすることです。
 マイナンバーカードを持ったら、持った人がとにかく楽になるようしてくれればいいのに。
 それが、上に立つ人の役割ではないかという気がしてなりません。

 役人さんは自分たちの権限を手放したがらない、というのは、時々耳にする話です。
 別に役人さんじゃなくても、僕の身の回りでも権力志向が強い人には、共通する傾向のような印象があります。
 自分を通さなければ物事ができないようにする人が、一定程度おられます。
 当然、その人に仕事が集中するので、忙しくなります。
 すると中には、みんなが自分に仕事を押し付けようとするからやってられない、なんて愚痴を言う方もおられます。
 僕は以前、その愚痴を真に受けてしまったことがありました。
 そして、その方の人の手を煩わせないように、物事を提案しました。
 すると、
「自分を外されると、自分の立場がない。」
 と怒られたことがありました。
 なるほど!役職を異様に好む人は、何か成し遂げたいことがあるわけではなく、それを自分が仕切っているという立場が欲しいのか・・・
 人の上に立つって、自分の立場を主張することなのかなぁ。
 むしろ逆に、自分がいなくても物事が前に進むように環境を整えることではないか?という気が、僕はします。
 
 

● 24/10/12 更新のお知らせ

 今月の水辺を更新しました。
 今月は、撮影の際の迷いについて書いてみました。


● 24/10/8 鶏糞

 苦心していたミジンコの飼育が、なんとかなりそうな感じがしてきました。
 飼育水に鶏糞を入れる方法を試したところ、猛烈な勢いで繁殖するわけではないものの、まあまあのペースが増えることがわかりました。
 鶏糞は、万が一匂いがしたら近所迷惑だから・・・と避けていたのですが、試してみると全く匂いはありませんでした。
 僕の場合、ミジンコは爆増されると困ります。
 というのは、狭い容器の中でミジンコが爆増すると容器の収容能力を超えてしまい、ある日突然、全滅してしまうから。
 数日取材に出かけて帰宅をしてみると全滅していたなどというのは、本当にがっかりなケースであり、もっとも避けたいパターンです。
 その点鶏糞ならば、これまでにテストした範囲では、一週間放置しても大丈夫なペースでしか繁殖しないことがわかりました。
 この「適度」に増える、に苦心していたのです。
 そこでここ数日は、多数あるミジンコの飼育容器を少しずつ鶏糞を使用した飼育方法へと切り替えているところです。
 本当は一気にまとめて切り替えてしまいたいのですが、ミジンコのような増減が激しい生き物の場合、何が起きるか分からないので、様子を見ながら少しずつ切り替えるやり方を選択しました。
 
 飼育室にミジンコの飼育容器が増えたことで、トラブルも起きました。
 木製の棚にカビが生えるのです。
 そこで湿度計を買ってきてモニターしてみたところ、常に80%を超えている状態だとわかりました。
 これはまずい、と飼育容器からの水の蒸発を防ぐために、容器を蓋つきのものへと変更しました。
 ついでに魚を飼育している水槽の蓋も、密閉性を高めることにしました。
 3月まで使用していた引っ越し前の飼育室は、スカスカだったので風が通るからかでしょうか、飼育室にカビが生える経験はありませんでした。
 その点新しい飼育室は、気密性が高い分、湿度に注意しなければならないことがわかりました。
 それにしても、場所が変わるといろいろなトラブルが起きます。

 トラブルと言えば、3月に直方市に引っ越しをしてから、合計4回の停電がありました。
 引っ越し前の北九州市が約30年で0回だったことを思うと、とんでもない頻度です。
 いずれも長い停電ではないものの、停電後に自動で復帰できない器具が幾つかあるので、困ります。
 中でもインターネットは、ルーターをリセットしなければ復帰できない状態になることがあり、さらにリセット時にはコード類をいったんすべて抜かなければならないケースがあるので手間がかかります。
 取材で長期に家を空ける場合に備えて、家族向けの対応マニュアルを作る必要があるでしょう。
 多分、1年くらいは、まだまだ何か起きることでしょう。



● 24/10/6 レンズ


NikonZ8 NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S + 1.4X

NikonZ8 NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S + 1.4X

 望遠レンズを、古い一眼レフ用のものから新しいミレーレス用のものへと買い替えたものの、果たして古いレンズを売ってしまっていいのか、本当に新しく買ったレンズが機能するのかを確かめるために、被写体を探して車を走らせました。
 結論は、もはや古い方のレンズは不要。
 新しく買ったレンズは、ただ単に新しい規格に対応しているだけでなく、機能的にも十分であることが確かめられました。
 実は、カメラは中古市場が非常に発達していて、換金性が高い製品です。
 したがって、古くなったカメラやレンズは、換金することが可能です。
 そこで僕はいつも、古い道具をまずは売り、得られたお金を新しい道具を買う際の足しにしていました。
 ところが今年になって、新しく買ったレンズが気に入らなかったケースがあり、それを即座に販売し、さらに別のレンズを買うはめになってしまいました。
 その場合、幾ら中古市場が発達しているとはいえ、それなりのお金の無駄が生じてしまいます。
 同じ無駄をまたやらかさないように、今回は、古い売るのは新しい道具を試した後にしました。
 問題はお金です。
 が、ちょっとばかり踏ん張ってみました。自動的に引き落とされる光熱費のためにプールしてあるお金を、一時的に使うことにしました。
 それはともあれ、 NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S はお勧めできるレンズです。
 写りがいいのは当然として、重量のバランスが非常に良くて、撮影時にはさらに軽く感じます。
 1.4倍のテレコンバーターを使用しても十分にシャープでAFも高速。
 もはや言うことは何もありません。
 スゴイ。



● 24/10/1 音

 春に、北九州市のから直方市へ引っ越しをした時に驚いたのは、直方市の静かさでした。
 すると、引っ越し前には気にしたこともなかった水槽のポンプの音が、気になるようになりました。
 新しい飼育室に水槽を設置して機器を置き、水を入れたのちにポンプの電源を入れた時のブーンという音に対して、とても残念な気持ちになりました。
 さらにあと1つ大きなポンプを使用する水槽を設置する予定だったのに、音が嫌だという理由で、水槽には水を張らずに空のまま放置していました。
 いろいろと音対策をしてみても、ダメ。
 そこで、ポンプを1ランク小さなものにしてみたところ、気にならないレベルまで改善されました。
 ポンプは、大きい方がろ過能力が高く、最初に僕が取り付けたのは、水質に非常に敏感なサンゴ類の飼育にも使用できるものでしたが、一般的な海水魚なら大丈夫というレベルの製品にランクを落としました。
 そもそも、僕はサンゴを水槽に入れるつもりはなく、新たに取り付けたポンプで十分だったのですが。

 ポンプを交換する際に、水槽の抜けてはならないパイプが抜けてしまい、海水がたくさん漏れてしまいました。
 水槽で、一番楽しくないアクシデントです。
 淡水なら、こぼれた水を大雑把に拭いてあとは除湿器を作動させておしまいですが、海水の場合は、よくふき取っておかなければ金属の部分に錆が出てしまいます。
 修復と漏れた水のふき取りで約一時間。
 あ〜参った。


   
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