撮影日記 2022年3月分 バックナンバーへTopPageへ
 
 
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● 2022/3/21〜31 自分ならどうする?

 面識はないのですが、すばらいい人物だなと感じていた同世代の写真家が、亡くなられたらしいです。
 病気が見つかり手の施しようがない状態だったことを、ユーチューブで報告されてから2年弱。
 その間、自分ならどうするか?は、今の僕には想像もできず、それでも写真活動を続けるその姿に、ただただ、「ああ、この人ならこんな風に生きるんだ!」と感じさせられました。
 自分ならどうするかな?
 今の僕には想像もできませんが、なんとなく、子供の頃に、父や釣りの師匠に連れて行ってもらった野山や川をもう一度見に行くような気がします。
 特に釣りの師匠に話してもらった渓流魚の話は、もう一度思い返すかな。

 僕は、写真活動のために生きているのではなく、明日も生きている可能性が高いから写真を撮っているタイプなので、余命が宣告をされたら、もう写真は撮らないかも。
 そう言えば、数年前に、大学時代の恩師のところにブラリと遊びに行った時に研究のことをたずねたら、
「研究はもうどうでもいいかな。今は絵を描くことに夢中なんだ。」
 と恩師が話してくれたことを思い出しました。
 生物学の研究を愛してやまない人だっただけに、意外に感じたのですが、恩師も研究のために生まれてきたわけではなく、たまたま生まれてきたから目の前にあった物事にただ一生懸命に取り組んだと理解すると、合点がいくような気がします。



● 2022/3/8〜20 更新のお知らせ

2月分の今月の水辺を更新しました。



● 2022/3/7 カメラマンは目が命

 眼科での検眼では、なぜか、なかなか自分の目に合うコンタクトレンズの度数を割り出せない僕の目。
 コンタクトレンズ使用歴約30年で、今回ようやく、コンタクトレンズを作る際のコツみたいなものわかりました。

 眼科では、ある決められた距離にあるCの字マークを見て、どこまで見えるかでそれを合わせようとします。
 例えば、左右の目共にそれで1.0の視力が得られるようにすれば、左右の目が同じように見えているはずだとか。
 でも僕の場合、その測り方ではどうしても自分の目に合ったコンタクトレンズを作ることができず、それに加えて近くも見て、近くでも左右の目が同じように見えるようにも調整すれば、より正確な度数をはじき出すことができると分かりました。
 これは何をしているのか?というと、距離が異なる2点で視力検査をして、その2つの結果から、自分の目に合ったコンタクトレンズの度数を割り出していることになります。

 そう言えば、同じようなことを、写真撮影の際にもやっていました。
 例えば定点撮影の時がそう。


 
 三脚を建てる場所や高さを決め、使用するレンズを決めておいても、毎回同じ構図にするのは、実はなかなか難しいこと。
 どこか一点を基準に決め、その基準がカメラのファインダー内のこの位置にくるように・・・と決めておいても、なかなか前回と同じ構図にはならないのです。
 そこでどうしたらいいのか?と言うと、基準にする場所を2ヶ所にします。二ヶ所の基準は、画面の中の左端と右端みたいに、なるべく離れている方がいいです。
 その2か所を合わせるようにすれば、割とうまくいきやすいのです。
 その理屈は中学の数学で勉強しますね。
 2点が決まれば直線が決まる。3点が決まれば平面が決まるなどと。
 厳密に言うと、基準をなるべく離れた位置に3点決めておくのが理想ですが、基準にできる場所ってなかなか見つからなくて、僕は2点で妥協することが多いです。



● 2022/3/3〜3/6 続・コンタクトレンズ

 新しいコンタクトレンズが届いたので取り付けてみたら、度がピタリと合っていたので一安心。
 実は、高校生の時にコンタクトレンズを使用するようになって以降、眼科で検眼をした後で最初に受け取ったレンズの度がちゃんと合っていたのは、今回が初めてです。
 毎回度の変更を申し出なければならず、そのたびに眼科での診察を受けることになり、診察の際の待ち時間も長いし面倒でやってられないな〜という気持ちになっていました。
 前回も書いた通り、眼科で眼鏡の度を変更しながらCの字マークを見つめて視力を測るやり方では、僕の場合、なぜかうまくいかないのです。
 昔、芸能人は歯が命というCMがありましたが、カメラマンは目が命なのです。



● 2022/3/2 コンタクトレンズ

 左右の目の見え方が一致しなくなってきたので、コンタクトレンズを作り直すために、眼科に行ってきました。
 左目は、近くは見にくいのだけど遠くは良く見え、右目は、近くは見やすいのだけど、遠くが見にくい。で、物は左右の目で見るので、どちらか片方が見にくいと結局見にくくて、近くも遠くも見にくくなってしまったのです。
 今回は、近くは見やすいけど遠くは見にくい右目に、左目を合わせることにしました。

 眼科で困るのが、僕の場合、検眼の結果はじきだされる数値と実際にコンタクトレンズを入れた時にちょうどよく見える数値が一致しないことです。
 なぜそんなことが起きるのかが分からないのですが、毎回そうなってしまいます。
 検眼用のあのCマークを、見てやろうと集中してみるのと、パッと普通に見るのとの違いなのかなぁ。
 そこでいつもは、最初は眼科で処方された通りにコンタクトレンズを作り、コンタクトレンズを購入した後で、度数の変更を依頼していました。
 それに対して今回は、検眼の結果の数値をこれまでの経験で補正した度数のコンタクトレンズを、最初から注文しました。
 病院も、変えることにしました。
 従来利用していた病院は、検眼が杓子定規で、口をはさむ余地がなかったから。
 今回は、昔から北九州市内でコンタクトレンズでの評価が高かった病院にしてみました。
 すると、看護婦さんがとてもよく話を聞いてくれ、柔軟に頭を使ってくれ、病院の評価が高いことに納得しました。



● 2022/2/27〜3/1 規制

 僕は、動画にはあまり興味がありません。
 だからユーチューブに何かを投稿しようとは思わないのですが、ユーチューブの威力自体は、ものすごいなと思っています。
 ユーチューブを見ない人もおられるでしょうから簡単に説明すると、動画投稿サイトであり、自分でテレビ番組たいなものを作って投稿することができるのです。
 インターネットはいろいろな革命を起こしましたが、ユーチューブの普及は、かなり世の中を変えるんじゃないかな。
 例えばテレビの番組で政治家の皆さんの議論を聞いても、ほとんど何にも分からないし、伝わってきません。
 テレビには規制やしがらみや時間の制限などがたくさんあって、奥歯にものが挟まったような物の言い方しかできないから。
 ところがユーチューブ上での自由な話は、聞いていて非常に面白いです。
 右寄りの人の意見から左寄りの人の意見まで、それぞれの立場の人の意見に、なるほどなぁと思わせられたりします。
 テレビの様々な規制は人の社会を守るために作られたのでしょうが、規制が行き過ぎた結果、できないことが多くなりすぎて、今度はテレビの存在価値が危うくなっているのだと思うのです。
 規制が緩いユーチューブには、確かにひどいコンテンツや広告などもたくさんあるのですが・・・。
 規制ってなんだ?と考えさせられます。
 ユーチューブのコンテンツで、最近面白いなぁと思ったのは、乙武さんが登場したこの番組。
 https://www.youtube.com/watch?v=RbAXBrVCiSc
 乙武さんが思っていることをちゃんと伝えようとすると、これくらいの時間や自由な環境が必要であり、テレビでは不可能でしょう。

 人が自然に接する際にも、規制があります。
 採ってはいけない生き物とか、入ってはいけない場所とか、してはいけないことなどです。
 人はなぜ自然を求めるのでしょうか。その理由は人それぞれでしょうが、人のルールではない世界に行きたいというのは、とても大きな動機でしょう。
 だから、人が自然に接する際に規制を作り過ぎると、やがて自然が自然としての意味を失うのではないか?という気が、僕はします。


   
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自然写真家・武田晋一のHP 「水の贈り物」 毎日の撮影を紹介する撮影日記 2022年3月分


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