撮影日記 2021年8月分 バックナンバーへTopPageへ
 
 
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● 2021/8/14〜22 更新のお知らせ

7月分の今月の水辺を更新しました。

 以前にも書いたことがありますが、今月の水辺はやめてしまおうかな、と検討したことが何度もありました。今月の水辺に限らず、仕事ではない活動を。
 それでもやっぱりやめないのは、仕事を続けていく上で、仕事ではない活動も大切だから。
 もっと正確に書くと、仕事ではない活動というよりは、これをやって一体何になるの?と思える活動かな。
 見返りが見えない活動と言ってもいいでしょう。
 見返りがある時に頑張れる人はたくさんいるけど、見返りがあるかどうか分からない時に続けられる人は少なくて、自然写真業界で長い期間生き生きとやっている人に共通するのは、見返りの有無に左右されにくい人が多いということなのです。



● 2021/8/9〜13 イデオロギー

 新型コロナウィルスの2度目の予防接種の日が近づいていて、嫌だなぁと思います。副反応うんぬんよりも、とにかく注射がいや。
 小学校の低学年の時に学校で予防注射があって、僕は打ちたくないと学年で最後の一人になるまで粘りました。
 あと一人、確かのちに転校していなくなってしまった畠山君だったような気がするのですが、やっぽり打たないとゴネた同級生がいたのですが、僕よりも先に説得されて注射を打たれ、この根性なしが!と残念に思ったものでした。
 でも、新型コロナの予防注射は、希望して打ってもらうのですが。

 ただ、SNSなどで、国の関係者でも医師でもないのに「予防注射を打ちましょう」と勧めている人は、理解できないなぁ。
 予防注射に関する知見は、あくまでも統計であり、ある個人にそのデータが当てはまるかどうかなんてどこの誰にも分らないのだから。
 それを何の責任も取らない立場の人が、「打ちましょう。」と赤の他人に勧めるのなら、もはや科学も宗教の一種か政治の道具であるような気がするのです。
 言えるのは「私はこう思います。」の範囲のことだと思うのです。
 コロナへの対応やオリンピック開催の是非に関する人の意見を見聞きしていて感じるのは、新型コロナがどんなものであるかとか、オリンピックを開催したらどんなことがおきるのかよりも、その人の基本的な思考が色濃く表れていること。
 日頃ガードを上げてセキュリティーを高くすることを好む人は、慎重な意見を主張するし、逆にリスク承知で取ることを重視する人はそういう意見になるし。
 コロナに関して論じているというよりは、その人のイデオロギーを主張しているように感じられることです。
 日頃客観を重視している科学者でさえ。



● 2021/7/27〜8/8 新しいこと

 仕事を依頼された際に、
「ああ、これはこうしたら撮影できる。」
 とだいたいの見通しが立つのは、全体の3割くらいでしょうか。
 残りの7割は、何かまぐれが起きない限り撮れないシーンか、あるいはまだ僕がやったことがない新しい技術を習得しなければ撮れないシーンです。
 まぐれが起きなければ撮れないシーンに関しては、まぐれが起きる確率を高めるくらいしか打てる手がありません。
 新しい技術に関しては、とにかく引き受けてやってみることにしています。
 未経験のことを引き受け、言うならば仕事で練習をするのは無責任だと思う人もおられるでしょうが、どうしたいい像が得られるのかの写真の基礎的なことが身についていれば、いわゆる技術や知識と呼ばれるものは枝葉であり、何とかなることが多いです。
 自然写真の世界でそんなに次々と新しい技術が求められるのか?と感じる方もおられるでしょうが、意外にそうなんです。
 みんな、過去にないものを作りたいからかな。
 新しい技術を身に付けること自体は、情報がたくさんある近年では大したことではありませんが、それを運用するのは簡単ではなく、運用までを含めて身に付けるには、仕事をしながら勉強するのがいいのです。
 問題は、新しい技術の習得の際には、新しいものが必要になることです。つまり出費が伴います。
 僕の場合、自分が欲しいものと仕事で求められるものはあまり一致しません。したがって、しばしば、ああ、あれ欲しいなぁと思いつつ、別のものを買うはめになります。
 先日購入したのは、特殊な画像処理用のソフトが1つ。これが、決して買えない値段ではないものの、ソフトとしてはなかなか高価・・・
 あとはゴドックスのスタジオ用のストロボが1つ。



 同じようなものはすでに幾つか持っているのですが、いずれも古くて、最新の技術を駆使するには精度が足りず、最近の製品を買ってみたのです。
 このタイプのいかにもという感じのスタジオ用のストロボはやや時代遅れな感があり、まさか新しいものを自分が買うことになるとは。
 そして、新しく購入したものが実際に機能するかどうかは、やってみなければわかりません。


   
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