撮影日記 2020年10月分 バックナンバーへTopPageへ
 
 
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● 2020.10.20〜24 更新のお知らせ

 今月の水辺を更新しました。
 今回は、例えばメダカの群れを見つけたら、どんなことを考えながら写真を撮っているかに触れてみました。



● 2020.10.18〜19 権力

 携帯電話の値下げとか国の業務のデジタル化とか、必要なんだろうけど、総理大臣がすることか?と一瞬思ったのですが、案外、その程度のことでも、総理大臣が乗り出さなければ、迅速にはできないのかもしれませんね。
 安倍政権の功罪なんかには全く何の興味もない僕ですが、1つ思ったのは、総理大臣やその周辺の人がとてつもない権力を持っているということです。

 さて、ツイッターでリツイートしたツキノワグマのニュースが2つ。
観光客がクマに襲われる 新発田市の市島邸
露天風呂でクマに数カ所かまれる 群馬県みなかみ町
ここまでツキノワグマが増えてしまうと、国をあげて本格的に何か手を打たなければ、今のところは報道されているのは成人が襲われているケースばかりですが、小さな子供などが被害に合うのも時間の問題。
 大人だったらいいとは思わないのですが、子供はまだ自分で自分を守ることができないし、ひどい傷を負ってしまったりすると、その後の人生が長すぎます。
 因みに、ツキノワグマに襲われたらどれくらいダメージを受けるかと言えば、もしも見る勇気があるのなら、下記をクリックしてみてください。
クマの外傷4例
 総理大臣がやろう!と言ってくれれば、一発なのでしょうが、菅総理大臣の興味の対象ではないでしょうね。多分。
 もうちょっと、政治家が、人間以外のこと(例えば自然)に興味を持ってもいいんじゃないかな?



● 2020.10.8〜17 人に見えないところで・・・

 出版社やエイジェンシーの方と待ち合わせて、特撮のためのロケハン。
 何を血迷ったか朝7時半の集合時間を間違えて6時半に行ってしまったら、その日の案内役を務めてくださった出版社の営業マンの方が、間違えたわけでもないのに6時45分に待ち合わせ場所にお越しになったのにはビックリ。
 きっと普段から、人に見えないところで誠実に仕事をしておられるのだろうなぁ。最近は、誰かのもの凄い写真よりも、そんなことの方にエネルギーをもらうことが多くなりました。
 その営業マンの方の案内で撮影の候補地を六ケ所回ったら、一ヶ所、よくぞ、こんないい場所を見つけたなとビックリするような場所が含まれていました。
 営業マンの方は、写真やフィールドに詳しいわけではないので、日頃の人脈を使っていい場所を関係者の方々から推薦してもらったようなのですが、いい場所を見つけるにしても、その人なりのいろいろなやり方があるのでしょうね。
 自然写真の仕事というと、何かスペシャリストのイメージを思い浮かべる人が少なくないのですが、実際には、幅広い知識やその他がとても大切。
 中には自分が全く詳しくないことをやらなければならない場合も多々あるし、そんなケースでは、誰かに教えてもらうのもとても大切。
 そして教えてもらう際には、信頼されていたり尊敬されてなければなかなか協力してもらないものだから、信頼や尊敬って大切なのでしょうね。



● 2020.9.28〜10.7 手段としての写真


 
 珍しく月を撮影してみました。今さら月のアップを撮ってもおもしろくないので、ススキの穂にピントを合わせて。
 この一枚だけだと、何か物足りなくて、だから何?と感じがなくもありませんが、



 新たにこの一枚を近くに置くと、2枚の写真がお互いに引き立てあって、だから何?だった写真が必要な一枚の写真になってくるのが面白いところ。
 そうした面白さは、写真というよりは、デザインとか編集の領域になってくるのかな。
 この続きを撮影して一冊の本にまとめてみたくなりますが、仕事の撮影とあまり被らない時間帯の撮影なので、もしかしたら可能かもしれません。
 その場合、僕が撮影する一枚一枚の写真は素材であり、それを撮ることは過程に過ぎず、それらの写真を組み合わせて1つのイメージを表現することが目的ということになります。
 絵画の場合は、一枚一枚の絵を描くことが、しばしば目的になっているように感じるのですが、写真の場合は、一枚の写真を撮るのはほとんどの場合、通過点や手段であり、写真そのものが目的になっている場合は、案外とても少ないのです。
 生き物の写真を撮っている人なら、目的は生き物であり、写真はその生き物を表わす過程や手段である場合が大多数。
 写真は目的ではなく手段に過ぎないので、写真がビデオに変わったりすることもあり得るし、実際にプロの写真家が、動画のカメラマンになる例は少なくありません。
 生き物の写真を撮っている大多数の人は、写真が趣味(目的)なのではなく、生き物が趣味だと表わした方が正確なのです。写真って、なかなか目的にできないのです。
 僕は、どちらかというと、写真に対する執着は強い方なのですが。

   
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自然写真家・武田晋一のHP 「水の贈り物」 毎日の撮影を紹介する撮影日記 2020年10月分


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