撮影日記 2014年6月分 バックナンバーへ今週のスケジュールへTopPageへ
 
 
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● 2014.6.30 移動日

 昨日、体を洗うために温泉に立ち寄ってビックリ。
 人が多くて、洗い場の前には順番待ちの行列。
 しまったぁ。今日は日曜日かぁ。
 おまけに、立派な施設なのに、料金が200円と激安だった。
 1000円くらいのところにしておけば、あれほどひどい人ごみに塗れることもなかったかも。
 人ごみが嫌いな僕としては、そのままUターンして、退場だ。
 それにしても、あんなごった返した風呂に入って、みんないい気持になれるのかなぁ。まったく理解不能。
 
 富山からおよそ400キロ車を走らせ、首都圏の端っこに入った。端っことは言え、窮屈な街中で車内泊をする気にはなれないので、僕としては珍しくホテルに泊まることにした。
 26日に出発して以降、イマイチ調子が上がらないので、疲れを取るためにもちょうどいい。
 行ってみたい場所、取材のついでにちょっと寄り道して会いに行きたい人がいたのだが、体が重いので全部取りやめにして、手堅く仕事に徹することにした。
 明日の茨城が、今回の取材では一番遠い場所なり、その後は、少しずつ西へ向かう。



● 2014.6.29 熊

 朝目を覚ますと、車外は激しい雨。その後、時々青空が出たり、また降り出すという難しい天候に。
 青空が出ている間に白山の景色を撮影しておこうと、山へ向かう。
 登山口へと向かう車道の適当な場所に車を止め、見晴らしがいい場所から山側を撮影していると、15メートルくらい離れたところに、一匹のツキノワグマが現れた。
 熊は僕のことをチラッと見ただけで、特にこちらを気に留める風もなく、歩き去った。
 風景を撮影後、山を下りる。
 明日は移動日。関東へ向かう。



● 2014.6.28 雷

 しとしと降る雨で、絶好のカタツムリ日和。
 こんな条件のいい日は、難易度が高い種類を探す日に当てたいのだが、出発前にたてた予定では、富山や石川の平野部に住む平凡なノトマイマイを探すことになっている。
 さてどうしたものか?と一瞬迷ったが、予定通り山を下り、ノトマイマイを探す。
 だがしかし、昨日見た山のハクサンマイマイが気になる。
 もっとたくさん見てみたくなり、白山に引き返す。
 山地性の大型のカタツムリは、迫力満点で非常にカッコイイのだ。

 ところが、現場に到着することから激しい雷が鳴り響く。
 谷になっている部分を少し歩いたものの、危険だと判断し、すぐに車に引き返した。
 こんな場合の判断は、なかなか難しい。
 計画にとらわれ過ぎず、臨機応変に対応したいが、計画を崩すと、長丁場の場合は、のちのち余計な体力の消耗という形でツケが回ってくる。



● 2014.6.27〜28 東西南北

 京都大学で、門にところに立っておられる守衛さんに、
「理学部に行きたいのですけど、この入り口でいいですか?」
 と聞いたら、別の入り口があるとのことだった。
 別れ際に、警備の時に使うライト付きの赤い棒で手を振りながら見送ってくださった。
 この乗りが関西なんだなぁ。
 京都の人は、道を教える時に「北に向かって」とか東西南北をよく使うのだが、僕には土地勘がないこともあるけど、普段から東西南北を意識する習慣がないのでよくわからないし、困ってしまう。
 それでも教わった通りに理科部への入り口を探していると通り過ぎてしまったので、車をUターンさせようとしたら、今度は道路工事のガードマンのおじちゃんが走って寄ってきて、激しく警棒を振って、ここはダメ。先で回ってこいと指示をする。
 その通りに先で転回し、さっきの場所で信号停止したら、そのガードマンが近づいていてきて、小声で、
「そこに警察がおるからな、捕まったらいかんから・・・」
 と教えてくださった。転回禁止の場所だったのだろう。
 大学構内で、
「理学部の2号館はどちらですか?」
 と聞いたら、
「東に行って・・・」
 とまた東西南北が。
 
 京都大学では、進化の研究者、細先生の話を聞く。
 石垣島で拾ってきた、細さんが材料にしているのと同じイッシキマイマイの殻を見てもらったら、たった殻一つで、こんなに面白い話ができるのかと引き込まれる。
 細さんの話は、取材先の車の中なんかじゃなく、いずれ別の機会にちゃんと書いてみたい。

 京都を昼ごろ発ち、福井県から白山の石川県側の登り口へと向かう。
 目的は、ハクサンマイマイ。白山の亜高山帯に住む大型のカタツムリだ。
 山地性の大型のカタツムリを狙って探すのは、とにかく、難しい。連中が活動する条件が整った時以外なら、ほぼ不可能だと言える。
 当日の気象条件は決していいとは言えず、雨が予報されている、翌日、翌々日の方にかけることにした。
 ただ、何事にもまぐれということがあるので、念のためにあたりを歩いてみるが、見つかる気がせず、早々に引き上げることにした。
 引き返す途中、遠くにちらりと行きがけにはなかった黒い影が見えたのだが、ハクサンマイマイは白っぽいはずなので、通り過ぎる。
 だがやっぱり気になるので、しばらくして引き返して付近に立ち入ってみたら、大きなカタツムリの影が。
「やった!」
 だが手に取ってみてびっくり。
 ハクサンマイマイではなく、同じく山地性の大型種、クロイワマイマイだった。 
 クロイワマイマイとハクサンマイマイは割と近縁だし、暮らしぶりもよく似ているはず。
 そんな暮らしぶりが被る近い種類どうしが、同じ場所にいるとは思わなかった。
 ハクサンではなかったこことはがっかりだが、クロイワマイマイが動いているということは、ハクサンも動いている可能性があるということなので、俄然、勇気が湧いてくる。
 すると、しばらくして、大きなハクサンマイマイが一匹。さらにまたしばらくすると、少し模様違いのハクサンマイマイがまた一匹。



● 2014.6.26〜27 続・準備

 取材用に使用しているノートパソコンはバッテリーの持ちが良いいが、規格が古くてデータの転送速度が遅い。
 一方で事務所で使用しているものは、USB3.0搭載で、高速にデータを転送できるが、バッテリーの持ちが悪い。
 取材先では充電に苦労する場合があるので、これまでノートパソコンは、バッテリーの持ちを優先してきた。
 だが、デジタルカメラの高画素化にともない、車内泊の車の中で撮影したデータをハードディスクに移すのに下手をすると1時間以上の時間がかかるようになり、さすがにストレスを感じるようになった。そこで、取材に持ち歩くノートパソコンと、事務所で使用しているものを入れ替えることにした。
 普段、車内泊の際に使用しているすべてのソフトを使えるように設定し、あとは実際に使用する状態でテストをするだけという段階になって初めて気が付いた。
 取材の時に持ち歩いているデータバックアップ用のハードディスクが、USB3.0ではなく、パソコンの方だけUSB3.0にしても大した意味がないことに。
 ハードディスクを買い替えるかなぁ。
 まだ使えるし、バックアップのものも含めると複数台購入することになるので、もったいないなぁ。
 結局、従来のやり方を続けることにした。
 パソコンやデジタルカメラの普及がはじまったばかりの頃ならともかく、今は、どの製品もそれなりに熟していて、十分に仕事はできる。
 カメラも含めて、その時、最も高性能なものを追いかけるのは、やめることにした。
 新しい物を導入するのは、買い替えの時期で良かろうと。
 パソコンの入れ替えが不要となれば、取材の準備は、車に荷物を積み込むのみ。

 夕刻、北九州は門司の港で大阪行きのフェリーに乗り込む。
 予想通り、瀬戸内のフェリーは揺れが小さく、自動車くらいの感じだと思ってもらえばいい。振り子のようにゆっくりと大きく揺れる、日本海や太平洋や沖縄の航路に比べると楽チン。
 となると、夜は何をして楽しもうか?と考えたら楽しくなってきたのだが、ふと目を閉じ、また目を覚ますと、もう朝になっていてがっかり。
 大阪の港に到着後は京都大学へ向かい、進化の研究者である細先生の話を聞く。 

(お知らせ)
4月分の今月の水辺を更新しました。



● 2014.6.25 準備

 先月、鹿児島〜沖縄間の長距離フェリーの揺れに痛めつけられ、船が苦手な僕としては、最低あと1年はその手の旅はゴメンだ、次からは絶対に飛行機だ!と思っていたのだが、さっそくまた、長距離のフェリーに乗ることになった。
 明日から7月中旬まで、北陸、関東、四国のカタツムリを探す。
 ただ今回は、そのフェリーが少々楽しみでもある。
 フェリーはフェリーでも瀬戸内海のフェリーなので、揺れが少ないのではなかろうか?と思うのだ。
 揺れさえなければ、夜の間に車ごと運んでくれるフェリーは、なかなかいい交通手段だと言える。
 長距離の取材の場合、運転時間が全体として非常に長くなるし、そうなると事故の確率が高まるので、なるべく運転は避けたい。
 もしも瀬戸内海のフェリーが快適なら、北九州〜関西の旅は、フェリーを定番にしてもいいと思う。一等の個室を利用しても、車の燃料代や高速道路の料金と比較して、そんなに高くはない。
 また船は、揺れの苦しみさえなければ、気分的に世間のペースから隔離され、一人になれるのもいい。

 長期取材の直前は、留守に備えて片づけなければならない仕事が多く、どうしても無理をするので毎回体調が悪くなり、ここ一週間ほども絶不調だった。
 体調が悪いと気分も沈みがちになる。
 だが出発が間近なので、今日は、留守に備えた仕事はもう諦め、取材そのものの準備に入った。
 まずは、現地でカタツムリを撮影するための簡易スタジオを、これまでよりもセッティングに時間がかからないシステムに改良し、さっそく試し撮りをする。
 ライトは、最もシンプルに、上からの一灯。
 結果は悪くないようだ。
 少々写真は硬いが、白の均一さなどは、複数のライトを使ったうちのスタジオよりもいい。
 取材そのものの準備に入ると急に楽しい気持ちになり、体が軽くなってきた。







● 2014.6.23〜24 5つの困難

 カタツムリ図鑑制作の難しさは、大半のカタツムリの分布がきわめて狭いということだ。
 例えば間に海峡があるとはいえ、僕が住む福岡県と右隣の山口県の右端に相当する岩国市あたりでも、かなり見られる種類に違いがあり、共通種はそんなに多くない。
 したがって図鑑を作ろうとするならば、全国をまめに歩かなければならない。
 それで昨年から、北は北海道の礼文島から南は沖縄の石垣島まで、各地のカタツムリを探して歩いた。

 その間に警戒すべきは、ヒグマ、ツキノワグマ、ハブ、ダニ、ヒルの5種類。
 みなさんは、その中では、どれがやりにくいと感じるだろうか?
 僕の場合は、ヒグマがNO1だ。
 大きな声を出したりして先に自分の存在に気付いてもらうようにすれば事故の確率は低いと教わったが、万が一相手がこちらを襲う気になっていたならば、最も防ぎにくい存在だろう。
 ツキノワグマは、ヒグマに比べればまだかわいいものだが、近年数が非常に増えているのが気になる。え!ここで?というような場所でも捕獲されている。
 ハブは、噛まれた場合のダメージは大きいし、夜行性のカタツムリを夜森の中で探している最中にその被害にあってしまたら大ピンチと言えるが、注意でかなりの程度防ぐことができるのが救いだ。
 ダニの類は、噛まれたときに感染する病気が怖い。そして噛まれる被害を防ぎにくいが、すぐには劇的な痛みや死の危険がないのが救い。
 ヒルは、実質的には大した害はないが、奴が肌の上をあの不気味な歩き方で這っているのを見た時の気持ち悪さは、圧倒的なNO1だと言える。



● 2014.6.21〜22 歩く〜探す〜記録する

 次の長期取材が近くて、準備が慌ただしい。
 あまりの慌ただしさと煩わしさに、やめた!やめた!やめた!と取材自体を中止にして、引きこもりたくなる。
 準備といっても、大半は、取材そのものの準備ではない。
 やらなければならないのは、その間留守にするために片づけていかなければならない仕事であり、取材自体の準備に費やす時間は、ほとんどないといってもいい。
 取材の準備ならば多分楽しいだろうと思うが、なかなかその時間を捻出できず、大抵いつも、特に何の備えもなく、普段の装備をそのままポンと車に荷物を積み込むだけで出発することになる。

 さて、先日沖縄で一緒にカタツムリを探してくださったおきなわカエル商会の小原さんは、生き物の調査のプロフェッショナルであり、その歩き方は、大変に参考になった。
 歩く、探す、記録をするといった行為が、一連の動作として、確かに確立されていた。
 少しだけ写真を撮るところを見ることができたのだが、大きな道具を使っておられるにも関わらず素早くて、さりげなく、生き物を見ることと記録を取ることのバランスが取れていた。
 実は、観察と記録の両立は難しい。
 よく見ようと思えば記録はおろそかになるし、良く撮ろうと思えば、そこにたくさんの時間を取られ、歩くことや見ることがおろそかになる。
 僕は特に写真を撮るばかりを考えてしまう傾向があり、そうしたスタイルの写真に関しては、小原さんがプロで、僕は素人だった。
 次のカタツムリの長期取材に出かけるまでに何か1つ新たな備えをするなれば、そこだなと思った。

 昨日、そのための機材を検討する時間を取った。
 とにかく、その生き物が分かりやすく撮れること。そして、どんな局面でも広く通用するやり方で、撮影に時間がかかり過ぎないことを重視した。
 試した機材はこちら。
 採集や観察を妨げないようになるべく道具を軽くしたので、ニコンの1V3に、先日購入したメッツのストロボ・MECABLITZ 15MS-1を組み合わせた。
 MECABLITZ 15MS-1は、カメラの内蔵ストロボの光に反応して発光する設定で使用した。



撮影した写真はこちら。


チクヤケマイマイ


● 2014.6.19〜20 イッシキマイマイ


イッシキマイマイ

 石垣島で採集したイッシキマイマイ。
 殻の巻き数を数えてみたら、これはまだ子供で、あと一巻殻が伸び、もっと大きくなるはずだ。 
 この画像を見せて、
「これなんだ?」
 と聞いたら、カタツムリにかなり詳しい人でも、コベソマイマイと答えてしまうのではなかろうか?


サンインコベソマイマイ

 一方、こちらはそのコベソマイマイの仲間のサンインコベソマイマイ。
 名前にサンイン(山陰)がつかないただのコベソマイマイにはもっと色が黒いものが多く、さらにイッシキマイマイに似た感じがする。
 イッシキマイマイとコベソマイマイは近縁ではないことを思うと、カタツムリは似てるし、同定が難しい。
 ただ、スタジオで撮影すると、歩き方が異なることが分かる。主に木の上で暮らすコベソマイマイは、体を伸ばして胴体を持ち上げ、枝から枝へと渡る時のような動きをする。
 主に地上で暮らすイッシキマイマイの仲間は、ほとんどそうした振る舞いをしない。

 一般書として現存する唯一のカタツムリ図鑑(自費制作的なものを除く)である原色日本陸産貝類図鑑(保育社)を注文して買い、初めて手に取った時には、実は後悔した。
 同じような貝が山ほどずらりと並び、こんなものを見てもよほどに基礎知識がある人以外は同定できるはずがないだろう!と思えた。
 その原色日本陸産貝類図鑑も今では絶版になっていて、カタツムリの名前を調べるのは、一般の人にとって大変に難しくなっている。 



● 2014.6.17〜18 MECABLITZ 15MS-1


 
 大半のレンズの先端には、フィルターを取り付けるためのネジが切ってある。
 ネジ穴の径はレンズのメーカーによって異なるが、一般的には52mm〜77mmくらいが多く、これはほぼレンズの直径のサイズだ。
 そして、そのネジを流用してレンズの先端に取り付けるタイプのストロボが、存在する。
 本来フィルターを取り付けるための枠に、金属製の専用リングをねじ込み、そのリングにストロボを固定するような仕組みになっている。
 そうしたストロボは、一般的には接写の際に使われる。接写の場合、被写体にグッと近づくことになるので、カメラ上部に取り付けたストロボを光らせても、被写体がレンズやカメラに隠れてしまい、光が届かなくなるからだ。
 ところが、魚眼レンズのようなフィルターを取る付けるネジが切られていないレンズの場合は、その手のストロボを取り付けることができないので困る。
 そこで、みんな色々な工夫を施すことになる。

 さて、レンズの先端に取り付けるタイプの、MetzのMECABLITZ 15MS-1というストロボを購入してみた。
 メーカーのWEBカタログを眺めながら、これをどうやって魚眼レンズに取り付けようか?と考えていたのだが、単純にレンズに銅鏡の部分にはめ込んでみたら、ピタリとはまった。
 お〜! まるで、専用品であるかのように、見事にくっつく。
 こうしたことは物を買ってみなければなかなか分からないし、結局使えないものもそれなりの数出てくるものなので、この手の偶然は大変に気分がいい。
 シグマ社の魚眼レンズは、レンズの先端が太く、カメラ側が細いのだが、MECABLITZ 15MS-1はその中間のサイズなので、先端側からレンズに固定することはできない。
 まずはカメラからレンズを取り外し、レンズとカメラの間にMECABLITZ 15MS-1をはさみ、その上で、レンズの先端側の太くなっている箇所に少し押し込むと固定される。
 したがって、仮にストロボがレンズから外れても、そのまま水にポチャリなどということはなく、レンズとカメラの間に残るので安心でもある。

 カメラの内蔵ストロボを光らせると、その光に反応して、MECABLITZ 15MS-1が光る仕組みになっているが、他にコードで接続することもできる。。
 カメラの内蔵ストロボの光が被写体に写り込んでしまう場合は、画像右側のクリップで内蔵ストロボの光を隠す。
 さっそく光らせてみたら、ちゃんと光ったのだが、本来カメラ側から可能な光量の調整ができなかった。
 このストロボは、Metz社のホームページからダウンロードするファイルで更新できるシステムになっているので、ソフトを最新にしてみたら、光量の調整は可能になった。
 ただ、明るい側にはちゃんと調整できても、暗い側への調整があまり効かなかった。
 さて、なんでだろう?
 シグマ社製の魚眼レンズで撮影する場合、被写体とレンズの先端との距離はわずか数センチになりストロボが近過ぎて、どんなに弱く発光しても光が強すぎてしまうのではなかろうか?
 そこで、ストロボの発光部に光量を弱める素材を貼り付けると、うまく光量調整ができるようになった。



● 2014.6.16 エリート



 高校時代の同窓会の際に撮影した1枚。
 僕らの学年の代表であるN君が、先生の話に、楽しそうに、そしてとても熱心に耳を傾けていた。
 N君は、幼稚園のころからのエリートだった。
 お遊戯会の時には王子様の役を務めた。
 お姫様の役は、僕の憧れだったAさんだった。
 大人が思っているよりも園児はませているもので、N君とAさんはできているという噂を、友人のKから聞いた。
 Kによると、親同士が勝手に婚約したのだという。
 もちろんデマだが、当時はそれなりに信じていた。悔しかったけど、N君にはかなうはずもないと思った。
 先日、お姫様をつとめたAさんに幼稚園の頃のことを聞いてみたら、
「私の王子様は○○君なんよ。」
 と別の名前が返ってきた。
 お遊戯会の王子様役はN君一人ではなく、Aさんのパートになったのは別の者だったことが分かった。
 ともあれ、N君はスターだった。
 それから月日が流れ、高校生になり、卒業式の日の最後のホームルームで同窓会に関する役員を決める際に、担任の児玉先生が、
「おいN、勝手にお前に決めるけど、それでいいな。お前しかおらん。」
 とN君を指名したのだが、先日の同窓会の際の熱心に先生の話を聞くN君の振る舞いを見て、なるほど!と思った。
 N君に限らず、高校時代に出来が良かった者は今でも先生の話に熱心に耳を傾け、そうではない者は、近くの席の同級生を話をしたりしてあまりよく先生の話を聞いてない傾向があった。
 僕は?と言えば、高校時代から、先生の話を聞くわけでも友達と雑談をするわけでもなく、そうしたみんなを、まるで生き物の群れでも観察するかのように見ていた。
 そして今は、そこにカメラという記録の手段が加わった。
 案外、みんな変わってないのかなぁ。できるヤツは、幼稚園か小学生くらいの時には、すでに確立されているように思う。
 そして、そうなれない者には、そうなれない者の生き方があるように思う。



● 2014.6.14〜15 南のカタツムリ


クロイワオオケマイマイ

 カタツムリの中には、スタジオで白バック写真を撮ろうとしても、なかなか殻から出てこない種類が存在する。そしてその傾向はカタツムリの種類にもよるが、全体としてみれば、産地が南に行くほど顕著になる。
 北海道のものよりも本州〜九州のもの。本州〜九州のものものよりも、奄美のもの。奄美のものよりも沖縄本土の物が、殻に籠りがちになる。
 殻に籠ったカタツムリは、水に沈めておけば胴体を出し、容器をよじ登ってくるが、石垣島産のカタツムリなどに至って、2時間でも3時間でも平気で水に沈んだまま。
 これは、本土のカタツムリではちょっと考えられないことだ。
 そしてようやく体を出しても敏感で、ちょっと触れただけで、ピュと引っ込む。
 そこから想像するに、ある種の南のカタツムリは、自然状況下では、数日に一度程度しか活動をしないのではなかろうか。
 
 先日、ある雨の夜、沖縄本島のやんばるの森で、大量のヤンバルマイマイを見かけた。
 場所によっては、よほどに目を凝らさなければ踏まずに歩くことができないほどで、あたりにどれくらいたくさんのヤンバルマイマイが生息するかがよく分かった。
 一転して別に日には、ほぼ同じような気象条件であったにも関わらず、同じ場所で、ほんの数匹しか見かけず、数字に直せば、多く見た日の5%にも満たないような数しか目にすることができなかった。
 たくさん見かけた日には、たまにしか動かないカタツムリたちの活動日が、その直前の気象条件の関係などで同調したのではないかと推測する。

 さて、殻から出てきてくれなければ撮影ができないので、僕としては困る。そこで色々なことを試す。
 まずはオーソドックスに水に浸けてみる。
 それから、カタツムリは夜行性なので、スタジオで撮影する時間帯を夜にする。天井の蛍光灯を点灯させると、その瞬間に殻に引っ込みがちになるので、スタジオの電気は消して、観察は懐中電灯のスポットライト光の元で行う。
 STAP細胞の作成に比べれば実に他愛ないテクニックであるが、これらが僕にとっては極めて重大な超絶技巧なのだ。



● 2014.6.13 続・アクシデント

 先日、島でフェリーのチケットを買おうとして、
「島はカードが使えませんよ。」
 と言われて驚いた。
 昔、奄美や沖縄に何度も行った時にはどうしていたんだろう?あらかじめ往復分のチケットを買っていったのだろうか?
 鹿児島〜奄美〜沖縄間のフェリーは車を乗せるとそこそこの額になるので、手持ちのお金が足りないのではないかと焦った。
 財布を落とした時に備えて何ヶ所かに分けてあったお金をかき集めた。
 かき集めながら、まずは、個室をあきらめるかと考えた。
 フェリーには、まず雑魚寝の部屋がある。そこに少しお金を足すと、6人部屋くらいのベッドの部屋がある。
 さらにもう少しお金を出すと、個室を借りられる。
 雑魚寝は論外だし、6人部屋も誰か一人でもいびきがうるさいような人がいたらアウトなので避けたかったのだが、そんな贅沢を言っている場合ではなかった。 
 乗船できる額のお金は、かろうじて集まった。
 ただし支払をすると、手持ちのお金がいよいよ底をついてしまう。
 食事やその他に不安を抱えたまま、その後の取材を続けた。
 本土なら、ローソンかセブンイレブンでお金を下すことができるように、複数のネット銀行の口座を持っているのだが、奄美大島には、ローソンもセブンイレブンもなし。
 先日ある方から、「そんな時はやっぱりゆうちょ銀行はいいよ。」と教えてもらった。「どんな田舎にもあって、お金が下せるよ。」と。
 なるほどねぇ。



● 2014.6.12 出入りの激しい一日

 昆虫の撮影で、島へと渡った。
 今回は、島でサポートしてくださる方がおられるので、それを無駄にしないためにも確実に仕事をしなければならず、プレッシャーがかかる。 
 虫の撮影は、原則、晴れの日がいい。昆虫には、天気がいい時によく動く種類が多い。
 そして、前日の天気予報は、曇り時々晴れ。沖縄取材の最中に、九州北部が梅雨入りしたと耳にした時には今日の撮影のことを思い予想外の早さに少々慌てたが、俺ってやっぱりついてるなぁと喜ぶ。

 ところが当日の朝は、雨。福岡県の天気予報は当たりにくいと普段感じるが、それにしてもよりによってこの日に・・・
 僕は縁起を担ぐタイプではないが、何か悪いことしたかな、という気持ちになる。
 ただ、今回は東京から出版社の人もお越しで、一人ではないので気が楽だった。
 気象はどうにもならないことなので、本来誰の責任でもないのだが、それでも僕らの世界は結果の世界であり、最後はやはり責任を背負うことになる。
 それを二人で分かち合えるだけで、随分気が楽になる。チームっていいなぁ。
 撮影を始めても、今にも降りだしかねない状況が続いた。
 がしかし、結局ギリギリのところで踏みとどまり、すべての撮影を終えることができた。
 こうなると、俺ってやっぱりついているんじゃないか!という気がしてくる。
 島でお手伝いをしてくださった方も、魅力的な人で、集中して充実した時間になった。
 撮影は、終わって緊張が解けた瞬間にドカッと疲れが押し寄せてきて、もう動けんと感じるくらいがいい。
 
 撮影終了後は、出版社の方を空港まで送り、高速道路にのり、家路へと急ぐ。
 ここのところ、連日の深夜に及ぶカタツムリのスタジオ撮影で睡眠時間が異常に短くなっていたので、重大な任務を終えプレッシャーから解放された今晩だけは早く寝るぞ、と気合が入る。
 事務所へ向かう途中、ふと、直方の自宅に届いている宅配便のことを思い出した。
 高速道路を1つ前のインターで降り、受け取って帰れば、翌日取に行く時間が浮く。
 だが、今日はさすがに疲れがひどく、ちょっとした寄り道も堪える。
 さて、どうしたものか?
 結局、今ちょっと我慢をすることを選び、高速道路を下りた。
 その直後、軽自動車にトラブルが発生。
 水温計が振りきれて、動かなくなってしまったのだ。
 
 何でよ?
 やっぱり今日はついてないのかな?
 時計の針は午後7時に近かった。
 車屋さんに電話をしてみると、運よく、まだ仕事をしておられた。
 たまたま高速道路から下りたことにもつきがあった。
 さらについていることに、長期取材用のハイエースをたまたま整備のために工場に預けてあり、そちらは完了しているという。
 ハイエースを持ってきてもらい、軽自動車を持って帰ってもらうことになった。
 出入りの激しい一日なったが、何より今日は、重大な仕事は無事終えたのであり、これに尽きる。



● 2014.6.11 白バック撮影

 沖縄で採集したカタツムリが、死んでしまう前に、スタジオで白バック写真を撮影しなければならない。
 死ななくても、弱ると殻に籠りがちになりあまり出てこなり撮影に非常に時間がかかるようになるし、仮に殻から出てきても、体に張りがなく、ああ、弱っているなという感じになってしまう。
 また、飼育の期間が長くなると、カタツムリに限らず、ザリガニにしても、カエルにしても、恐らく飼育ケースの狭さに合わせた活性の程度になるのだと思うが、全体に動きが悪くなる。

 シュリマイマイの仲間は、今回、シュリマイマイ、ヤンバルマイマイ、イッシキマイマイ、オオシママイマイと4タイプを採集したのだが、過去の経験から、連中は丈夫なので、撮影は後まわし。
 逆に、ナメクジやベッコウガイのようなナメクジに近い形態のものは死にやすいので、優先的に。


ヒラコウラベッコウガイ

 それから、オキナワヤマタカマイマイの仲間もそんなに丈夫ではないようで、ちゃんとケアーをしているにもかかわらず数匹が死んでしまったので、大慌てで撮影中だ。
 この仲間には色のバリエーションが多く、数タイプを採集したのが、それらを一気に撮影してしまわなければならないので、昨晩は非常に慌ただしかった。



 採集をともなく取材からの帰宅後は、一刻を争うというほどではなくても、一日を争う程度の慌ただしさだ。
 それはそれで充実するが、図鑑の仕事が終わったら、一度風景写真を中心とした仕事など、スタジオとは無縁の全く違う取材をしてみたいなぁという気持ちも強烈にこみ上げてくる。



● 2014.6.9〜10 アクシデント

 修正しなければならない、と取材中に気付いたことは、メモを取り、次の取材までに何か手を打つことにしている。
 1〜2日の撮影でも、出かければ、必ずと言っていいくらい修正点は挙がってくる。
 多くは写真に関することだが、車に寝泊まりする暮らしに関することや、野外での身の守り方に関することもある。
 今回は、夜の沖縄の森で道に迷いそうになった。
 歩道や車道から藪に立ち入る際には十分すぎるくらいに注意をするのだが、森の中に作られた車が通れる未舗装の道路だったので油断があった。
 途中に何ヶ所か分岐があり、帰りにその分岐の1つを間違えてしまったのだった。
 時々、何でもない山道で人が遭難をすることがあるが、なるほどなぁとその仕組みが分かる気がした。
 基本的にどんなに分かりやすい場所でも、たった一ヶ所道を間違えただけで、あとは未知の領域になってしまうし、その先でどれだけあがいても、抜け出すことはできないのだ。
 車が通れるような道の場合、明るくなるのを待ち、不要に動かなければ命を落とすようなことはないが、土砂降りの雨の中、ハブが棲む森の中で夜が明けるのを待つのは愉快ではない。
 おきなわカエル商会の小原さんから、
「そんな時のためにGPSは持ってないのですか?」
と聞かれ、そう言えばGPS持ってたわと気付き、それ以降、持ち歩くようにした。
 小原さんは、そうした前提で備えておられるということになるが、僕の場合、GPSは、普段記録を残すために使用しており、道に迷った時のためという頭がなかった。
 帰宅後は、GPS用の十分な数の電池や懐中電灯用の予備電池なども完備し、防水し、道に迷う可能性がある場所へ立ち入る際にはいつでもバッグに詰め込むことができるように準備した。
 カメラバッグは、必要な機材を詰め込むとギリギリの大きさであり、たかがGPSサイズのものも追加して入れるゆとりがなかったので、一つ大きなサイズのものに買い替えた。
 一度の失敗は、大抵何とかなるものだと思う。
 それを、さらりと流してしまうと、いずれ大きな事故につながる。



● 2014.6.5〜8 帰宅


Nikon1 V3 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM

 八重山〜沖縄〜奄美のカタツムリ取材から帰宅した。
 カタツムリは乾燥すると殻に籠って隠れ込んでしまう。そうなると、見つけ出すのは一部の乾燥に強い種類や居場所が特定しやすいものを除くと非常に難しく、雨季と乾季とでは探索の難易度が大違い。
 今回は、南の島が梅雨の真っただ中のタイミングで出かけた。

 図鑑制作のための取材であり、カタツムリを一部採集して生かしたまま持ち帰りスタジオで白バック写真を撮る。
 したがって、せっかく採集したカタツムリが死んでしまっては話にならないので、そうした事態が起きる前に早めに帰宅したかった。
 だが日程を切り詰めると、下手をすると時間不足で見つけられない種類が出てきたり、予定が過密になって体力的に無理が生じる。
 こんなケースでの予定の立て方は、本当に難しい。

 一種類だけ、ベッコウマイマイは、現地で簡易スタジオで写真を撮った。
 現場でスタジオ撮影する前提でもっと長い日程を取り、他の種類も簡易スタジオで撮影してしまう手もあったのだが、カタツムリの場合、細密に撮影してみると殻に汚れがこびり付いていいることが多く、それらをクリーニングするために、ふんだんに水を使える水道が欲しい。時には、汚れがなかなか取れず、撮影してはクリーニング、撮影してはクリーニングを繰り返す場合もある。
 そうした目的にトイレなどの公の流しを使うのは、大半の人の気持ちを思うと気が引け、結局カタツムリたちは持ち帰って撮影することにした。

 取材の前半は、アクシデントがあったり、気象条件が厳しくて状況的にはきびしかったが、体がよく動き、歩くことが楽しくて食事がおいしく快調。幸せをかみしめた。
 後半は、風邪をひいたのかな?
 疲労が蓄積した感じがして、寝ても疲れが取れず、状況的にはやりやすいコンディションが整ったにもかかわらず、苦しかった。
 体調って、大切なんですね。

 10日を超える車内泊での取材から帰宅していつも思うのは、電気や水道をいつでも使える住宅の暮らしやすさとありがたさだ。
 自然好きの人は文明を割と安易に否定したがる傾向があるが、エネルギー問題や電力問題などは、簡単な問題じゃないと思い知らされる。
 それは、キャンプに行っても分からないだろうと思う。
 なぜなら、キャンプは、普段の生活とは違う暮らしを味わうことを目的にしているから。そこで仕事をする必要もないし、パソコンを使う必要もない。
 エネルギー問題を真剣に語ろうと思うのなら、一度、10日以上の車内泊をして、その間、普通にいつもの仕事をしてみたらいいと思う。
 自分がどれくらいエネルギーに依存しているかが、痛いくらいによく分かる。



● 2014.6.3〜4 まぐれ


オオシママイマイ

 奄美大島に渡る。
 カタツムリは夜行性なので、夜の探索がメインになる。奄美大島では、2晩で、2ヶ所のカタツムリを探す。
 一ヵ所は、昔何度も行ったことがある、とてもよく知った場所。
 あとの一ヵ所は、初めての場所。
 二ヶ所は離れていて一晩で取材するのはやや難がある。
 したがって、目的の種類を確実に見つけなければ、時間が足りなくなる。
 夜の8時過ぎに沖縄発のフェリーが奄美大島に到着すると、まずは初めての場所の方に向かうことにした。 
 探す種類はオオシマイマイマイ。

 ところがこれが見つからず。
 霧が濃くて視界が悪いことと、ヒメハブがとても多いことが、探索を一層難しくする。
 今晩はダメだなと何度も思ったが、残りの一晩は別の場所へ行かなければならないから、止めるわけにもいかない。
 ようやく、深夜の2時過ぎに一匹見つけた。
 が、かなりのサイズではあるが、残念ながら、まだ完全な大人ではなく、図鑑にはやや不適な個体だった。
 完璧ではなかったが、体力、気力ともに限界に近く、それで満足することにした。
 
 翌日は、2ヶ所目の場所。
 夜の採集に備えて下見をしようとカメラを持って森に立ち入ったところ、足元に大きな貝が・・・
 昨晩散々探したオオシママイマイだ。
 まずは数枚写真を撮る。 
 問題はここからだった。
 普通は、このタイプのカタツムリは物陰に隠れているはずなので、地面にコロンと転がっているものには死んだものが多い。
 疑いつつ、期待をしないように手に取ってみる。
 すると、ずっしり重い。
 中身が詰まっていた。
 この仲間は大変に夜行性が強く、よほどにたくさんいる場所でなければ、昼間に見つけるのは至難の技。
 それが、努力なしに目の前に転がっていたのだから、ついているとしか言いようがない。
 昨晩のあの苦労はなんだったのだろう。
 まぐれは怖い。



● 2014.6.1〜2 頼れる助っ人


ベッコウマイマイ

 殻の一部が黒っぽく見えるのは、軟体の部分が伸びてきて殻を覆っているから。
 活動中にはこうして殻が軟体で覆われ、休んでいる時にはむき出しになっていることが多いのだそうだ。
 胴体は殻に対して大きく、常に出たままで、殻の中に籠ることはできない。
 ベッコウマイマイの仲間には、もっと豪快に軟体が殻を覆うナメクジっぽい種類も存在する。
 逆に、ナメクジの背中のあたりに、殻の痕跡のようなものが見当たる甲羅ナメクジと呼ばれる種類も存在する。
 僕はこの仲間に強く惹かれる。
 
 沖縄本島では、このベッコウマイマイがなかなか見つからず、苦心した。
 ようやく一匹だけ見つけて、帰宅後に白バック写真を撮影するために自宅に送ったら、それだけ死んだ状態で到着したとのこと。
 手で触れただけで殻がへこんでしまうくらいに柔らかかったから、何か病気にかかっていたのかもしれない。
 送る前に、車に積んである簡易スタジオで撮影しておけば良かったのだが、体力的にも時間的にも気力的にも厳しくて、僕が帰宅するまでは生きていてくれるだろうという甘い見通しで送ったのだが、撮影しておくべきだったと後悔。
 でも、悔いていていもしかたがないので、別のものを捕まえなければならない。
 
 ここで、小原祐二さんが助けに来てくださり、見事に数匹見つけ出してくださった。
 ベッコウマイマイが見つかった場所は、僕単独では、100%見つけられない場所だった。
 多くのカタツムリは梅雨時に活発になるが、ベッコウマイマイに関しては今の時期にはあまり見かけることがなく、むしろ、寒い時期に多くみられるのだという。
 しかし、その見かけない時期に、さすがだなぁ、と感激!
 カタツムリの話ができる数少ない存在。しかも同じ年。
 小原さんのホームページは、おきなわカエル商会
(商会は紹介)。
 そこで何がどれくらいの頻度で見られるのかが大変によく伝わってくる、沖縄の自然を、脚色なしに最も客観的に紹介したホームページだと思う。
 小原さんが見つけてくださったベッコウマイマイを、さっそく簡易スタジオで撮影した。


   
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