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撮影メモ

2002年3月分 バックナンバーへ

03月31日(日)

 イシガメ(左がオス、右がメス)

イシガメを手に入れました。
いずれカメの撮影をしようと考えていて、産卵・卵から小亀が生まれてくる様子・小亀の成長などを撮影する予定です。
卵を産ませるためには、ある程度の環境を整えてやる必要があると考え、今日はそのための工事に手をつけましたが、ちょうど、事務所の建物と生き物の飼育室として使用しているプレハブとの間に一畳くらいのスペースがあり、そのスペースをブロックで仕切り、土を入れ、大きな容器を池にみたててカメを飼育しながら撮影することにしました。
現在、日本に生息している一般的なカメと言えば、クサガメ・イシガメ・スッポン・アカミミガメの4種類ですが、一番ポピュラーなのはクサガメで、お店にゼニガメの名前で売られているのはクサガメの子供です。
僕が学生時代をすごした山口市は、時々道路で車に轢かれているほどクサガメを多く見かけましたが、大部分の人がイメージする黒くて首に黄色い線のあるカメがクサガメです。
また、アカミミガメは北米原産の帰化生物で、今急激に増え続けていて、その影響でクサガメやイシガメが減ってしまうのではないか?と心配されています。
アカミミガメの子供はミドリガメとして売られています。
スッポンは言うまでもありませんね。
カメくらいになると小動物というよりは獣に近く、どんどん殖えるわけではありません。
卵を産ませ繁殖させるにもそれなりの時間がかかることが予測されます。
「あ!卵を産んでる。じゃあ撮ろうかな。」「卵から小亀が出てる!カメラを撮りに行こう!」といった感じで、2年くらい飼育をしながら、無理をせず、機会があるごとに撮影をしていく予定です。
 

03月30日(土)

 一心行の大桜

今日は、メダカの卵の撮影の3日目です。
これから卵が孵化するまで、1つの卵の成長を毎日撮影しますが、卵を撮影する合間に阿蘇に出かけ一心行の大桜を撮影しました。
大桜はちょうど今が満開の頃合です。
今年は葉桜と新緑の大桜を撮影しますが、その撮影が終われば一昨年の秋から続けてきた一連の定点撮影が完了します。
花が咲いている様子は昨年すでに撮影を終えていますが、スタジオ撮影の気分転換も兼ねて今年も撮影をしてみました。
昨晩熊本まで移動して、今朝桜を撮影した後帰宅をし今日のメダカの卵を撮影をしましたが、卵の方は早くも稚魚の形が出来はじめています。

今日は、プロアマ問わずたくさんのカメラマンが桜の撮影に来ていましたが、カメラマンが多く集まる場所には必ずと言っていいくらいトラブルがおこります。
今日のトラブルの主は、名付けて「すいませーん男」という1人のプロカメラマンです。
上の画像を見ると、桜が手前の草地に根を下ろしているように見えますが実はそうではなく、桜は草地の奥にある2メーター弱低い土地に生えていて、大部分の見物客は、そこから見物しているため、たくさんの人が見物しているにもかかわらず、この画像の中には人の姿が写っていません。
ところが、時たま、ポツリ、ポツリとこの草地の上から桜を見物する人がいます。
もちろん、立ち入り禁止ではなく自由に人が入ることができる場所なので当然ですが、「すいませーん男」は、見物客やアマチュアのカメラマンが桜を見に近づくと、「すいませーん、撮影しているんですけど!」と大きな声を張りあげ、ことごとく桜に近づく人を排除し、「すいませーん男」が撮影をしている20〜30分の間、そんなことが数回繰り返されました。
見物客やアマチュアカメラマンが桜に近づいている時間はせいぜい1〜2分で、人が途切れている時間帯もたくさんあり、人を排除しなくても十分に撮影をする時間は確保できる状況です。
注意をされた見物客の一人が腹を立て、「それでは私は見れないじゃないですか!撮影が終わったら教えてください。」と言うと、気のない返事をして撮影が終わっても教えようとする気配もありません。
記念撮影やごく短い時間撮影をしている人の前に他人が割り込んだり、明らかに意図的に撮影の邪魔をしているのであれば撮影者は誰でも腹を立てるでしょうが、数十分間も粘って撮影をするのであれば、むしろ、「長い時間居座ってごめんなさいね。」という気持ちがあって当然です。
何度も何度も「すいませ〜ん!」と大声を張り上げないとならないこと自体、「すいませーん男」の写真の撮り方の方に無理があることの証明でもあります。
桜の写真にはたくさんのニーズがあります。
僕が、昨年までにすでに撮影している大桜の写真のうちの、花と緑と紅葉と雪の桜の写真は、早くも雑誌の中で使用されています。
しかし、なぜそんなに写真の回転が速く、ニーズがあるのでしょうか?
それを見たいと思う「カメラマンではない人」がたくさんいるからです。
今日、「すいませーん男」が排除した人たちも、その一人のはずです。
今日、排除され、腹を立てた人は、一日、腹立たしい気持ちで過ごしたことでしょう。
「すいませ〜ん」と声をかけるのであれば、本当にその必要があるのかどうか、よく検討しなければならないし、その必要の有無は相手の様子をよく観察すれば大抵の場合わかるはずです。
手ぶらの見物客やきゃしゃな三脚を持ったアマチュアカメラマンが桜の前に果たして長時間居座るのかどうか、その程度の洞察力もない「すいませーん男」は、お粗末と言わざるを得ません。
 

03月29日(金)

23日の撮影メモの中で、メダカは水温15度以上、日長13時間以上の条件が整えば毎日産卵をすると書きました。
この場合の水温15度、日長13時間という値はメダカを飼育する際の水温を変え、電気を点灯する時間の長さを変え、恐らく誰かが実験的に調べた数値だと思いますが、例えば、一日のうち12時間電気が点灯するようにしておき、水温を、5度の場合、10度の場合、15度の場合・・・と変化させていくと、水温の変化がメダカに与える影響を事細かに調べることができます。
生物学の世界では、温度なら温度、日長なら日長だけを実験的に変化させ、その影響を徹底的に調べ、具体的に「何度」「何時間」といった数字で結果を表すのがセオリーです。
人はそうやって具体的な数値を示されると、うなずかざるを得ません。
数字には客観性と説得力があります。
しかし、よく考えてみてください。
水温15度などという日は、野外には存在しません。
同じ一日の中でも水温は変化するからです。
自然の中では、「水温がメダカの産卵に与える影響」といったそんな単純なことでさえ調べることができず、実験という手法が使われるわけですが、実験で導き出された結論に果たして意味があるのでしょうか?水温15度といっても、そんな日が存在しないのに・・・
僕は、実験は一つの手法であり、その手法は必要だと思いますが、その結論はあくまでも実験上の知識であることを知っておくことが大切だと思います。
生き物の撮影をする際に、生物学の学生時代に勉強したことは役に立ちますが、自然に関する知識が役に立つのではありません。
自然に対していろいろな工夫をして接しようとする心が役に立つのです。
むしろ撮影の際に役に立つ知識は、子供の頃に川や畑や田んぼで遊んだ際に身につけた知識です。
 

03月28日(木)

 メダカの卵撮影風景

今日から、メダカの卵を撮影します。
今回は、1つの卵の成長過程を追いかけるようにして撮影する予定で、もしも今日採卵した1つの卵が順調に育てば、一週間くらいで撮影を終えることができるはずです。
今日の画像はその撮影風景で、カメラはキャノンのイオスでレンズは65ミリの拡大専用レンズ。
カメラからの伸びているコードの先端にはストロボが取り付けられていて、青い四角い物体は卵の背景にする画用紙です。
カメラと青い画用紙の間には、見えませんが超小型水槽に入れられた卵があります。
今回撮影を試みている写真は、このHPの「淡水記」ですでに紹介されているメダカの卵とほとんど同じ写真ですが撮り方は全く異なります。
淡水記の写真が卵を実験用の透明なお皿に入れ、そのお皿を上から覗き込むように撮影しているのに対し、今回の撮影は卵を超小型水槽の中に入れ、横から見るような状態で撮影をしています。
ただし、水槽の中に卵を入れると卵は水槽の底に沈んでしまうため、卵が沈まないように、ちょうど魚が水中で浮いている時と同じような状態になるように工夫を施しています。
以前に撮影した透明のお皿を上覗き込む方法だと、お皿の中に小さなホコリがたまり、卵と一緒に写り込んでしまう欠点がありましたが、今回の方法でうまく撮影ができるのなら、そんな問題を解消することができるはずです。
今年の初夏に、アマガエルの卵の発生を細かく撮影したいと考えているのですが、やはり同じようなゴミの写り込みの問題が考えられ、昨年メダカの卵を撮影した時からゴミの問題を何とかしなければ!とアイディアを練り続けていましたが、ようやくアイディアが思いつき、試す時が来たのです。
 

03月27日(水)

 卵を持ったメス

23日からメダカのメスの撮影をしていますが、モデルのメス3匹は1匹のオスと組にして一夫多妻状態で飼育しています。
組にしてから5日目ともなるとメダカたちでも気心が知れるのか、ごく短い時間で狙って産卵をさせることができるようになり、今日も、3匹のメスがほんの数分間の間に次々と卵を産み落としました。
今日は、そのうちの一匹の卵の量がとても多くて撮影モデル向きに思えたため、前日と同じメダカのメスが卵を水草に産み付けるシーンを撮影して、このシーンの撮影にとどめを刺すことにしました。
明日からは、メダカの卵の撮影をします。
卵は昨年もたくさん撮影しましたが、新しいリクエストがあったことと、昨年とは別の撮影方法を思いついたため、それを試すこともあり今年も撮影します。
今日は、そのための準備も並行して進めています。
 

03月26日(火)

今日も、昨日と同様、メダカのメスが卵を水草に産み付けるシーンを撮影しましたが、「だいたいこれでいかな〜。」という程度の写真は撮れたような手応えがありました。
いろいろな本に目を通してみると、メダカの写真でもっともニーズがあるのは、自然の中で群れているようす・求愛〜産卵・卵の成長といったところで、今回撮影しているシーンは、そういった人気のシーンのついでに使用されることが多い主役というよりは脇役の写真です。
脇役の写真を撮影する時には、あまり時間をかけ過ぎず、どんどん先へと進むことを常に頭に入れておかなければ、とても狭い袋小路にはまり込んでしまう危険性がありますが、それでも、あと一日くらい撮影をしてとどめを刺したい気持ちもあり思案中です。
メダカは水槽で飼育をすると水草よりも地面の岩や砂利に好んで卵を産み付ける傾向があります。
ところがイメージはやはり水草に産み付けているシーンなので、求められるイメージ通りに撮影をしようとするのですが、砂利にばかり体をこすりつけ、なかなか水草に卵を生みつけてくれません。
今日も、とてもじれったい一日になりました。
 

03月25日(月)

自作、超小型水槽

今日も、メダカのメスが卵を水草に産み付けるシーンの撮影です。
産卵後、おしりに卵をぶら下げているメダカが水草や石などに卵をこすりつける行動を始めるのは、産卵から4時間くらい経ってのことが多いのですが、日によってかなりのばらつきがあり、撮影をするのであれば産卵後2時間くらいからカメラの前で見張っておかなければなりません。
その結果、大抵の場合、撮影を始めるまでに2〜3時間待たなければなりませんが、そういった中途半端な待ち時間が必要な撮影は緊張を保ちにくく、「また明日にでも撮ればいいか」という誘惑もあり、案外うまくいかないものです。
僕は、そういった撮影をする時には並行して両立できる他の作業に取り組み、心に退屈をさせないように心がけますが、今日は撮影スタジオの整理や撮影機材の改造等の工作をしました。
上の画像は、メダカの卵や稚魚を撮影するための超小型水槽で、この水槽も今日撮影の待ち時間に自作をしたものです。
ちょうど、学生時代の試験前にやたらに部屋の掃除や整理がしたくなるのとどこか似ているのですが、いつもは大嫌いなスタジオの整理や面倒に感じている工作が、実に楽しく、あっという間に片付いてしまうから不思議です。
メダカの撮影の方は、「なんとか撮るには撮った」という感じですがまだまだ不完全で、また明日も同じ撮影にトライします。
一般の方が目にするメダカは、野生の黒いメダカか、突然変異で体の黄色いヒメダカかのどちらかですが、メダカ、ヒメダカ共に写真のニーズがあり、両方のタイプで同じようなシーンを撮影しなければなりません。
昨年はヒメダカをモデルにして、卵を水草に産み付けるシーンを撮影して、そのあとで野生の黒いメダカの撮影を試みたのですが、飽きてしまい、どうしても精神が集中できず、とうとう撮影をできずに終わってしまいました。
 

03月24日(日)

昨日、オス1匹メス3匹の組み合わせで撮影用水槽に導入したメダカたちの中の一匹が今日は産卵をしていました。
今日産卵をしたメダカはこれから毎日産卵を続け、また今日産卵をしなかったメダカも明日〜明後日には産卵を始めるはずです。
今回撮影をする「メダカが卵を水草に産み付けるシーン」は、一瞬でしかも予測が難しいシーンなのでたくさんのシャッターを押す以外にいい撮影の方法はありません。
水槽の中に卵をもったメダカがたくさんいて、そのたくさんのメダカたちの中のどれかが順次水草に卵を産み付けようとしているような状況ができれば申し分ないのですが、あまりにメダカの数が多いと目移りして集中が出来なくなるため、3匹の卵を持ったメダカを追いかけながら撮影することにしています。
今日は、その産卵をした一匹のメダカの様子を観察して、試し撮りをして、使用する水草の種類などに多少の改良を加え、撮影のための準備を整えました。
いい写真を撮るコツは、あまり頭の中で考え過ぎずにとにかく写真を撮り、その手応えに応じて改良を加えながら先へ先へと突き進むこと、つまり手を動かすことです。
よく考えるのは撮影をする前よりもむしろ撮影を終えた後で、仕上がったフィルムは穴が開くほど見つめなければなりません。
仕上がったフィルムを見終えて、良かった点、悪かった点を振り返った時点で、次の撮影の結果がすでに出ていると言っても過言ではないかもしれません。
 

03月23日(土)

今日から、メダカのメスが卵を水草に産み付ける様子を撮影します。
メダカは産卵をしたあと、しばらくの間お尻に卵をぶら下げていますが、数時間経つ水草に卵を水草に産み付けます。
生みつける時は、まるで体を水草に体当たりさせるかのように何度も何度も擦り付け、その時の勢いで卵を水草に付着させますが、その様子を撮影するためには、まずはメダカに卵を産ませなければなりません。
今日は、飼育しているメダカの中からオスを1匹、メスを3匹取り出し撮影用の水槽に導入しました。
メダカは、水温15度以上、日長が13時間以上であればほぼ毎日産卵をし、水槽にオスを1匹、メスを3〜4匹入れておくと、すべてのメスが毎日20個前後の卵を産みますが、メダカにもお見合い期間が必要で、オスメスを組にしてもすぐには産卵をしないことが多く、今日導入したメダカたちは2〜3日経つと産卵を始めるはずです。
ほんとうは19〜21日の熊本取材の前日にオスメスを組にして撮影用の水槽に入れておき、帰宅をしたらすでにメスが産卵を始めている状態を作るはずだったのですが、オス同士の縄張り争いの撮影が22日にずれ込んでしまい後手後手になってしまいました。
 

03月22日(金)

今日は、メダカのオスどうしの縄張り争いを撮影しました。
15〜16日にその撮影のための水槽を調整して、17〜18日には本番撮影を終える予定だったのですがどうしても集中できず、19〜21日は息抜きも兼ねて撮影旅行に出かけましたが息抜きの効果はてき面で今日の撮影は快調です。
撮影にはノーハウがあります。
しかし、そのノーハウを知っているだけでは撮影は成功しません。
「こんな風にして、あんな風にして・・・・、そしたらこのシーンが撮れる!」と分かっていても、大抵の場合、撮影には一悶着、二悶着くらいは、もがき苦しむ時間がつきまといます。
そのもがき苦しむためのエネルギーがどうしても出てこない時にはどんなにノーハウを知っていても不思議なくらいうまく撮影できません。
うまくいかない時に、果たしてノーハウがつかめていないのか?それとも集中を欠いているのか?技術の問題なのか、心の問題なのか、自分自身を正しく理解することは大切です。
もしも心の問題であれば気分転換をしなけらばならないし、技術の問題なのであれば立ち向かわなければならず、その対応は正反対のものになるからです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月20〜21日(水〜木)

熊本から帰宅をしました。
今回は取材というよりは旅行といった方が正確なくらいで、いい気分転換ができました。
自然の写真を見る側の人には、のんびりとした時間を求めている人が多いのですが、それを撮影するカメラマンにはせっかちで気が短い人が多いように感じます。
アフリカの写真で世界的に有名な「I」さんは、撮影を始めると誰も手が付けられないくらいの激しさで、鯨を撮影中に手際の悪いアシスタントを船から蹴り落としたという話を聞いたことがありますが、そんなところがなければ生き物のカメラマンはきっと務まらないでしょう。
僕も例外ではありません。
日頃の生活の中での僕は、「のんびり」という言葉でさえ受け付けることができないほどせっかちで気が短く、いつも明日に向って精一杯動いていなければ気がすみません。
それでも、年に1〜2度は今回のようなゆっくりした時間を過ごすことがあります。

もちろん、カメラマンが楽しんでいなければいい写真は撮れませんが、カメラマンにとっての「楽しい」は、大部分の人が考える「楽しい」とは意味合いが異なります。
女子マラソンの高橋尚子選手の小出監督が、「高橋は楽しんでますよ。楽しんでなければあんな記録は出ない!」とインタビューで答えていましたが、高橋選手と同じ練習をして、それを「楽しい」とは、恐らくどこの誰も感じられないでしょう。
その場合の楽しむは、リラックスする、癒されるといった意味ではなく、未知の世界や不安に対して立ち向かい、挑み、戦うことを意味していて、今の世間が考える平和な時間という意味での楽しむとは180度逆の世界であるように僕は感じます。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月19日(火)

今日は、午前中に北九州を出発して熊本に移動をしました。
明日〜明後日は、これといった目的を決めずに撮影をする予定です。
メダカの水槽撮影をするための準備を整えたばかりですが、3月1日に北日本取材から帰宅して以来、何をしても集中できない日が続いていて、今回の取材はその気分転換も兼ねた撮影です。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月18日(月)

今日は、快調にメダカの縄張り争いの撮影を終わらせる予定だったのですが足踏みをしています。
昨日一日、メダカのオスがどのような条件で縄張り争いを頻繁にするのか様子を見て、ほんの少しですが撮影をして、今日中には撮影を終える目処が立っていたのですが、目処が立つとよりいい写真を撮りたくなってしまいます。
これまで、僕は、メダカの撮影用には横45センチ×高さ30センチ×奥行き30センチの水槽を使用してきましたが、理想を言うと奥行きが45センチある水槽の方がより撮影に適しています。
今日は、どうして奥行きが45センチある水槽で撮影がしたくて抑えられなくなり、水槽と水槽用の台を買いに出かけました。
水槽は中古で5000円、台はアングルを組んで自作し8000円前後のお金がかかりました。
さっそく新しい水槽に撮影セットを作りメダカを放してみましたが、奥行きがほんの15センチ深くなっただけで、ファインダーに映し出された像が一変し、気持ちよく撮影ができそうです。
ただし難点もあります。
奥行きが30センチから45センチに大きくなると水槽の体積は1.5倍、入る水の量も1.5倍、水槽の重さも1.5倍となり管理がずっと面倒になってきます。
これまでは撮影の都合に合わせて、簡単に水槽を移動したり、砂利を入れ替えたり、水槽を丸洗いすることができたのですが、大きな水槽ではそうは問屋が卸しません。
水槽撮影は、野外では撮影が難しいシーンを撮影するために仕方なく使う手段です。
水槽撮影はそれなりに手抜きをして、野外での撮影にたくさんのエネルギーを注ぐメリハリも大切なのですが、僕はなかなか割り切ることができず、ついついムキになってまいます。
いつも「青いな〜」と思うのですが、性格なので仕方がありませんね。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月17日(日)

オスどうしの縄張り争い

今日は、メダカのオスどうしの縄張り争いを撮影しています。
撮影は、やはり予想していたように難しくて、ある程度シャッターを押すことができるようになったのは夕方になってからです。
要領はつかめてきましたが、単に「使える」レベルの写真ではなく、自分自身も納得できる写真にするためにはさらに手を加えなければならず、撮影しては手を加え、また撮影してはさらに手を加え、試行錯誤を繰り返しています。
このままいけば、明日にはそれなりの写真が撮れそうです。
いろいろと試行錯誤をしているうちに、メダカのオスがどのような場所に縄張りを作るのか、興味がわいてきました。
あとで、高校生向けの生物の教科書を見て調べてみたいと思います。
僕は生き物の写真を撮るカメラマンですが、僕には「生き物の専門家」と「写真の専門家」という2つの側面があり、その両面を両立させなけらばなりません。
写真の技術だけを身に付けても、生き物の知識だけを身に付けてもダメ。
どんなにすぐれた写真の技術を持っていても、どんなに豊富な生き物に対する知識を持っていても、その技術や知識が「生き物の撮影」の中で生きていなければ意味がありません。
生物学の学生時代に、指導教官である千葉先生から、「頭の中ばかりで考えていないで、まずは手を動かし実験をしないさい!」と時々注意をされていましたが、その意味が最近になってよくわかります。
生き物のカメラマンに要求される自然に対する知識、漁師さんに要求される知識、農家の人に要求される知識、研究者に要求される知識、趣味で自然を愛でることが好きな人にとって大切な知識は、必ずしも一致しません。
そのためには、ただ自然を観察しているだけでも、ただ書物を調べているだけでも、ただ闇雲にシャッターを押しているだけでもダメ。
僕の場合、写真を撮りながら自分の目で観察して、写真を撮りながら知識を身につけ、写真を撮ることで自分自身で自らの世界を広げていくスタイルを大切にしています。

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花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月16日(土)

今日は昨日準備をした水槽にメダカを入れてみました。
実際にメダカが泳ぐ様子を観察しながら写真写りを考え、邪魔な水草を一本ずつ丁寧に切り落としたり、水槽のガラス面の見落としていた汚れを取り除いたりして撮影の準備が完了しました。
メダカは群れを作る生き物ですが、魚口密度が低くなるとオスが水草や岩を中心にして縄張りを作りとても攻撃的になります。
明日〜明後日は朝から夕方まで、メダカのオス同士の縄張り争いを撮影します。
恐らく縄張り争いの撮影は、時に案外簡単で、時にとても難しい撮影なのではないか?と僕は予想しています。
メダカのような小さな生き物が激しく喧嘩をしているシーンの撮影なので、技術的に難しいことは間違いありませんが、縄張り争いが頻繁に起これば案外簡単に撮れるはずです。
いかに縄張り争いをさせるか、今晩作戦を練っておかなければなりませんね。

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樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
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日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月15日(金)

 

今月〜4月の上旬にかけてメダカの生態を撮影する予定ですが、今日はそのための水槽を調整する作業をしました。
ちょうど一年前の2〜3月にかけて、やはりメダカの産卵行動を水槽を使って撮影しましたが、今回はその続きで、メダカが卵を水草に擦りつけるシーンや、オス同士の縄張り争いといったシーンを撮影する予定です。
こういった撮影は言わばスタジオ撮影で、先月の野鳥の北日本取材のような野外での撮影と異なり、長時間の車の運転を強いられたり、極端に厳しい気象条件にさらされることはありませんが、水槽という狭い場所に付きっきりになり、自然を再現するために細心の注意を払わなければならず、まるで学生時代の実験のような疲れ方をします。
一年前の産卵行動の撮影の際には、その疲れに打ちのめされてしまい、途中でいろいろなシーンを次々と撮影する気力が湧いてこなくなりスタミナ切れを起こしてしまいましたが、今回はどうでしょうか?
今日の画像の手前の水槽には小さな飼育ケースが2つ沈めてあり、片方にはメダカのオスを、他方にはメダカのメスを隔離しています。
奥の水槽には水草がたくさん植えられていて、自然の小川が再現されていて、本番の撮影をするための水槽です。
水槽撮影やスタジオ撮影は、ずっと以前から少しずつ試みてきましたが、毎日のようにフィルム数本を撮影して本格的に撮影をしたのは昨年が初めてでした。
野外での撮影が心で撮影するのだとするならば、スタジオでの撮影は技術での撮影で、スタジオ撮影には正確な写真の技術が要求されます。
昨年は、恥ずかしながら不安だらけだったのに対して、今回はとてもゆとりがあり、まるで自分が別人のように感じられます。
毎日毎日試行錯誤をして苦しんだのがほんの一年前とはとても信じられません。
もしかしたら、昨年〜今年は僕の一生で最も写真が上達した年になるのかもしれません。

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樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月14日(木)

 ペンタックス645 ニコンF4 ニコンF5

ここ3〜4年くらい、僕はほとんどの写真をペンタックスの645版のカメラで撮影をしてきましたが、先月、北日本取材の際に久しぶりにニコンの35ミリ版のカメラを使用しました。
645版には645版の、35ミリ版には35ミリ版の良さがありますが、野鳥のように動きが激しい被写体や超望遠レンズを使用しなければならない被写体の撮影には35ミリ版の方が適しています。
ところが、35ミリ版での撮影が久しぶりということもあり、ニコンのカメラの癖とペンタックスのカメラの癖とが頭の中でごちゃ混ぜになり、仕上がりのフィルムには僕の混乱が写り込んでいました。
今日は、そういった不手際が2度と起きないように事務所の周辺で色々な被写体をテスト撮影して、メーカー間の微妙な癖の違いを把握し直しています。
また、同じニコンのカメラでも機種によって写りには違いがあり、同一の被写体を撮影してもF5はF4よりもほんのわずか(1/3絞り)ですが暗く写る傾向があります。
F4の露出計のメーターとF5の露出計のメーターとは、同じ被写体を撮影しようとしていても、微妙に違う位置を指すのですが、僕はF4での撮影に慣れているためF5のフィルム感度を1/3絞り分低く設定し、F4もF5も露出計のメーターが同じ位置を指すように調節しています。
さらに、ペンタックスの645版とニコンのカメラF4は、露出計のメーターの針が同じ値を示していても、フィルムを現像してみるとペンタックスの方が明るく写る傾向にあります。
どの程度明るく写るのかを、今日はテスト撮影によって厳密に把握しようとしています。
キャノンも同様にテストをしたいのですが、混乱を避けるため今日はパスです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
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日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月13日(水)

 メダカ撮影セット

このHPにリンクしている中野耕志君の写真は、今年のキャノンのカレンダーに採用されていて、カレンダーの表紙には田んぼとその田んぼを流れる土の水路が写し出されています。
ちょうど去年の今頃、僕はメダカの撮影で、やはり田んぼを流れる土の水路を探しましたが、思うような場所が見つからず、しかたなく事務所の片隅に自作の水路を作り、メダカを放して撮影をした経緯もあり、中野君の田んぼの写真に僕は目を奪われました。
大部分の水路がコンクリートで固められたこの時代に、土の水路が巡らせてある田んぼを探すのには、それなりの時間と交通費がかかります。
商売に徹し、単に一枚の写真を撮影して売りたいのであれば、容器の中に水路を自作した方が断然に安上がりです。
しかし、その方法では一枚の写真を手っ取り早く売ることはできても、自分が撮影した一連の写真をまとめ、メッセージが込められた作品として完成させることはできません。
中野君のカレンダーを目にして、彼が小手先でお金を稼ごうとするのではなく、自分の足で歩きいい場所を見つけ出し、しっかりとしたメッセージを込めて撮影をしていることに僕は心を動かされました。
自分の足で歩かなければならないことを痛感しました。
一方で、まるで映画を撮影するかのような発想でセットを作り、その中で目的とするシーンを再現して撮影するのも一つの方法であり、アイディアを絞り、工夫をして、無理やりにでも撮影する強引さも僕にとってまた大切なこと。
こちらも、それなりに腕を磨きたいと考えています。
とらわれず、正攻法から小細工まで何でも自分で試してみるのが僕のやり方です。

昨年自作した水路での撮影は、半分が成功し半分は失敗をしました。
水路に群れているメダカの撮影はうまくできたのですが、水路の周りにレンゲが咲いているシーンが上手く撮影できなかったのです。
水路には水を張り、苔や水辺の草を生やし、自然な感じに演出をしましたが、水を張ったため恐らく水はけが原因でレンゲの花が上手く咲かず失敗をしてしまいました。
自作した水路は、やはり本物の田んぼとは違うのですね。
セットを作り自然を再現しようと試みると、いかに自然が良く出来ているのかよく分かります。
僕は、上手く出来なかったまま放っておくのは許せない性質で、レンゲと水路とメダカの群れの撮影は、今年再度試みるつもりです。
今日は、そのための準備をしました。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月12日(火) -自作鏡台−

 車に取り付けた自作鏡台

僕はコンタクトレンズを使用していますが、車で寝泊りをしながらの取材の際には当然のことならが車の中でレンズを洗い目に装着しなければなりません。
野外での取材の場合、大抵まだ日が昇る前に目を覚ましますが、真っ暗な中、運転席に座りルームライトを点灯し、バックミラーを見ながらコンタクトレンズを装着します。
ところが車のルームライトは、バックミラーに映った自分の顔を見るために取り付けられているわけではなく顔を完璧に照らすことができる位置にはありません。
また、バックミラーその物が顔を写すのに都合のいい場所にあるわけではなく、多少腰を浮かし無理がある体勢でコンタクトレンズを装着することになります。
そんな体勢でもしもコンタクトレンズを落としてしまったらどうしよう?と僕はいつも心配をします。
むろん、車の外に飛び出すわけではありませんが、運転席周辺のゴチャゴチャした場所に落ちてしまえば案外見つかりにくく、また紛失する可能性も否定はできません。
そこで、今日はコンタクトレンズを装着するための専用のライト+鏡台を自作することにしました。
画像の中央やや上に取り付けてある白い物体がそのスペシャル鏡台ですが、鏡台の下は座席を倒して平らな板を敷き、その上に敷布団が敷いてあり、仮にコンタクトレンズが落ちてもすぐに見つかることでしょう。
また、鏡台には可動式のライトが接着してあり、思うような角度で目を照らすことができます。
あとは、100円ショップで適当な鏡を買ってきて貼り付ければ完成です。
地元の九州内での撮影ならともかく、先日、北海道で撮影をした際に、「ここまで来てコンタクト紛失は洒落にならないな〜。」と心配になったのです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月11日(月) -体調不良−

北日本取材から帰宅をして以来、どことなく体調がすぐれず、また精神的にもイライラした気持ちで、楽しくありません。
理由は自分でもよく分かりませんが、長期の取材から帰宅したりして強い刺激を受けた後には、時々同じような症状に陥ります。
きっと、どこかが今までの自分と変わろうとしているのだと思います。
そんな時は不思議なくらいに自分が弱くなり、もう2度と新しい気力が湧いてこないような気がして、「あと何十年写真を撮るのだろう?」と考えるとなんだか絶望的な気持ちになってきます。
なんとなくですが、ふと自殺をしてしまうような人の気持ちが分かるような気がして、自分の中にもそんな要素があることに気付かされます。
そんな症状に陥った時、一番いい薬になるのは「そんなの俺の知ったことか!」と言わんばかりに、エネルギッシュに自分の道を突き進む先輩やライバルの姿で、逆に一番良くないのは「大変なんですね!頑張ってね!」という俗っぽい応援の言葉です。
応援の言葉は一見温かいようですが、そこで応援の言葉をかけることができる人には恐らくカメラマンの辛さは理解できません。
気持ちを理解できる人は、同じ苦しみを感じつつ前に進もうとしている先輩やライバル、またジャンルは違っても自らももがき苦しみつつ前進しようとしている人だけです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月10日(日) -どこがいいのか分らないほど・・・−

 変なおじさん?

今日は、樋口和洋さんの写真展に出かけました。
上の画像のようなおじさんが可憐な花にカメラを向けるのですから、世の中不思議なものですね。
今、写真の世界はデジタルカメラの台頭で大きく変わろうとしていますが、樋口さんはデジカメなどという名前を大部分の人が知る以前から、花の写真をデジタルカメラで撮影していました。
樋口さんのデジタル写真のクオリティーは高く、僕はその展示を初めて見た時に、センスの良さと写真の可憐さに言葉を失いました。
その時に目にした樋口さんの写真は、いい写真であることは明らかなのに、そのどこが優れているのか僕には理解ができませんでした。
「いい写真」にもいろいろな程度があります。
「あ、ここがいいんだ!」と見る人にわかる程度のいい写真は、いい写真の中では、それほどに大した写真ではありません。
そうやって分析ができる程度のいい写真は、基礎的な技術を持った人がその気になれば真似をすることができますが、どこがいいのかわからないほど優れている樋口さんの写真は真似のしようがありませんでした。
その樋口さんは、デジタルカメラが普及した今頃になり、今度はフィルムを使用して645版のカメラで花の写真を撮影しています。
みんながデジタルに移行をしている時に、逆にフィルムで写真を撮り始めたのですから、やはり並みの変わり者ではありませんね。
今回の展示も645版のカメラでフィルムを使用して撮影された写真ですが、645版での撮影に限定して正直に言うと、デジタルカメラでの写真ほど熟練の域には達していません。
花の撮影が苦手な僕が見て、「あ、樋口さんの写真ってここが優れているんだ!」とわかるのです。
ようやく645版のカメラに慣れ、フィルムの特性が感覚的に理解でき、これから「樋口ワールド」に突入しようかというタイミングだと僕は感じました。

ずっと以前のことですが、誰だったか、「NHKのカメラマンは民報に比べ技術が高い。同じ場所を撮らせても映像の構図がいい!」と言っている人がいました。
僕は、その話を聞き「見栄っ張りな人だな〜。」と吹き出しそうになりました。
構図がいいかどうかが分かるのは、よほどに構図に精通している人で、誰にでもその良し悪しがわかるものではありません。
また、その方の話を聞いて、その人が幾つかある構図のパターンとその効果を勉強しているとは、僕にはとても思えませんでした。
「NHKは構図がいい。」という言葉はNHKのカメラマンを褒めているようでいて、案外、その方の「私は分かる人間ですよ!」という無意識の自慢なのかな?と僕は感じたのです。
もっともらしい理由を持ち出すのではなく、「私はNHKの映像が好きだな〜。」と、もっと単純に楽しめばいいのにと僕は思いました。
褒められると喜ぶ人が多いのですが、「褒める」は上の人が下の人に対してすることで、褒めている人が上、褒められている人が下という上下関係があります。
褒めたがる人には、心のどこかに「私が上だ」という優越感があるような気がします。
僕は、人を褒めるような人間にはなりたくありません。
人を褒めるのではなく、人に感動できるような人間でありたいのです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花
 

03月09日(土) -ホームページ更新−

北日本取材の際のフィルムの現像が終わり届けられました。
結果は特別に良くも悪くもなく、気象条件に恵まれた日にはいい写真が多く、そうでない日にはあまりよくない写真が多いという感じです。
僕は、日頃九州内で撮影をする際には、晴れの日には夜明け〜午前10時までと午後3時から日没までしか撮影をしません。
その時間の太陽の光が物を見た感じ通りに写真に写し出してくれるからです。
しかし、遠出をした際はそうはいかず、とにかく短い時間で色々なものを撮らなければなりません。
写真は、そこにあるものしか写らないのが難しいところです。
今月の水辺を更新しました。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花


03月08日(金) -三脚の改良−

 改良後の締めネジ

僕が使用している三脚は脚を縮めると70センチくらいの長さですが、脚は3段構えになっていて、3段の脚をすべて引き伸ばして使用すると2M以上の高さをかせぐ事ができます。
三脚は、その時々によって適当な長さに調節して使用するわけですが、僕が野鳥撮影用に使用しているジッツオ社製の大型三脚は、引き伸ばした脚を締めるネジに突起があり、強く締められるように造られています。
ところが、その突起が狭い場所での撮影時にとても邪魔になります。
昨日は、その突起を短く切り落とす作業をしましたが、今日は切り落とした部分に塗装をして錆止めを施しました。
上の画像は改良後の締めネジで、元々はこの倍くらいの長さの突起がついていましたが、この通り突起は短くなりました。
ジッツオはフランスのメーカーで、元々は機関銃を載せる台を作っていたと聞いたことがあります。
その頑丈さにかけては世界でもNO1のメーカーですが、ネジの形状が締めにくかったり、位置が悪かったり、「どうなってるの?」「硬いな〜!」と感じる点もたくさんあります。
ちょうど、ドイツ車の基本性能が日本車よりも断然に優れているのに、細かい点が扱いにくいのとよく似ています。
ジッツオの三脚を使いこなすと、ヨーロッパの人の貫かれた思想のすごさや哲学を感じますが、逆に日本の三脚メーカーの器用さ・柔らかさも感じなくはありません。
日本製の三脚は、とても手に優しいのです。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花


03月07日(木) −データ整理−

北日本取材の際のデータを整理しています。
どこで撮影をしたのか、撮影をした場所の詳しい状況、どこに車を止めて眠ったのか、どこで温泉に入ったのかなど、詳しく書きとめファイルにおさめる作業です。
撮影そのものに関しては天候などにより状況が全く変わってくるため、データにこだわるよりも臨機応変の心構えの方がいい結果につながることが多いような気がしますが、撮影地までの道順などはメモがとても役に立ちます。
実は、僕は、面倒なことがきらいなので、データをしっかり整理するのは初めてです。
いつも同じところで道に迷ったり、初めてのつもりで訪ねた場所が実際は初めてではなかったというようなことさえあります。

樋口和洋さんの写真展・彩花(さやか)を案内します
樋口さんは花の写真を撮影をしているアマチュアカメラマンですが、その腕前は、プロに含めても間違いなく上手い部類に入ります。
花の写真に関していうと僕は全く歯が立ちません。
場所  北九州山田緑地公園
日時  3月10日〜23日(火曜日休館)
内容  花


03月06日(水) −ブッポウソウ−



新しく購入した300ミリレンズ(AF-S Nikkor ED300mm f4D)が届きました。
300ミリレンズには、ピンは定価60万円前後からキリは数万円程度のものまで色々な商品がありますが、今回購入したレンズは実売で12万円弱の中級品です。
最高級の60万円のレンズが2.6キロ前後の重さがあり、サイズも他のレンズと一緒にはカメラバックに入らないほど大きいのに対して、今回買ったレンズは容積・重さ共にその半分程度で、ぎりぎりカメラバックに入るサイズに作られている点が購入のポイントです。
僕が使用しているニコンは、ここ数年ライバルのキャノンに大きく水をあけられていて、同じスペックのレンズを比較すると、大抵の場合、キャノンの方が少しだけ安くて、ずっと軽くて、どちらかというと描写がいいと言われています。
特に、今主流になっているズームレンズはキャノンの独断場で、その値段の差と重さの違いを考えると、ニコンを買うことが馬鹿らしくさえ感じます。
ただ、すべての商品に関してキャノンの方がいいわけではなく、今回買ったレンズは、キャノンの同程度の商品を凌ぐシャープなレンズであると言われています。
果たしてどんな写真が撮れるのでしょうか?
実は、このレンズで撮影したい被写体があります。
九州南部に多く見られるブッポウソウです。
熊本や宮崎の一部では、一本の電線に20匹くらいのブッポウソウが同時に止まるほど、その密度が高い場所がありますが、とても高い電線に止まるか、あるいは深い谷の上空を飛び回るかで、ほとんど撮影をするチャンスがありません。
唯一のチャンスは、深い谷にかけられた橋の一部に巣を作ることで、その巣に戻るために飛んでいる姿を撮影できる可能性があります。
ただし、その速度はとても速く、クルクルと旋回をしながら飛ぶため、なかなか正確に捉えピントを合わせることができません。
今回買ったレンズはオートフォーカスの性能も優れたレンズで、ニコンのF5に取り付けることで、飛んでいるブッポウソウにカメラまかせでピントを合わせることができるかもしれません。


03月05日(火) −見苦しいおじさん、じいさん−

2月8日に出発した北日本取材の最後の日(3月1日)はオシドリを撮影しましたが、鳥取県の日野町にはオシドリ観察小屋があり、給餌をしているため間近にオシドリの大群を見ることができます。
僕が撮影をした日には、小屋の中に数人のカメラマンがいましたが、その中の一人がうっかり三脚を倒してしまい、小屋壁面に三脚がぶつかった際の大きな音でオシドリの群れが遠くに逃げてしまうアクシデントがありました。
早朝であれば何かに驚いて逃げてしまったオシドリは、すぐにまた餌を食べに集まってきますが、午前8時を過ぎるとオシドリの群れは観察小屋から離れる傾向にあり、一度遠ざかった群れは翌日まで近寄ってくることはありません。
その日は、運悪く時間が遅かったため、オシドリの群れが小屋の近くに再び戻ってくる気配はありませんでした。
カメラマン達は、わざと聞こえるように口々に不満の声をもらしはじめました。
三脚を倒した人は故意ではなく、またそれまでの撮影の様子からも、決して他の人に対する配慮にかけるような撮影態度ではありませんでした。
目に余る態度の結果、そのような結末になったのならともかく、そうではないアクシデントは人が多く集まる場所にはつき物で、誰がその立場になったとしてもおかしくはありません。
不満の声を漏らしていたカメラマン達はどう見てもアマチュアのカメラマンで、みんなにとって写真は楽しくなるための遊びであるはず。
いい年のおじさん・じいさんたちが不愉快な態度をとるとはほんとうに見苦しく、それはこだわりではなく単に了見が狭いだけではないかと、僕は感じました。
それが納得できない人は、自分でいい場所を開拓し、そこで一人で撮影をすればいいこと。
人様が餌を与え、小屋を作り、お膳立てをした場所で、ガツガツして写真を撮りその写真を自分で撮った写真だと思い込んでいるその厚かましさに僕は開いた口が塞がりませんでした。


03月04日(月) −センス−

北日本(特に北海道)取材に出かけると、西日本に比べてお年よりや女性の車の運転技術が高いことに驚かされます。
また技術だけでなく、西日本のように、横を向いておしゃべりしている時間の方が長いようなおばさんドライバー、起きているの?と疑いたくなるようなお年よりのドライバーの姿をあまり見かけません。
そんな運転をしていると、路面状況が悪い冬の北日本では事故を起こしてしまいます。
きっと、車はエンジョイするためのアイテムではなく、生活のための道具であり、それだけ運転に対する意識が高いのでしょう。
僕は子供の頃に、父にいろいろな場所に連れていってもらいましたが、父は、霧や雨や雪や・・・危険な状況になると他の車の後ろに、まるで腰巾着のようについて走りました。
父は、前に走行する車を「露払い」と呼んでいましたが、「危険なときは露払いを見つけるんだ!」といつも話をして、将来、僕が運転するようになる日に備え、危険を回避するためのセンスを養おうとしていたのだと思います。
そして、こんな話しもありました。
イタリアで開催されたあるレースの物語です。
その日はとても霧が濃い日で、5台の車がトップ集団を形成していました。
その中の一台を運転するクレバーなドライバーは、あえて集団の最下位につけます。
トップを走っていた車は、あまりの視界の悪さに急カーブに気付かず崖の下に転落をしてしまいます。
直後を走っていた2台目も同様。
3台目は、1、2台目の異変に気が付きましたがブレーキを踏む間もなく崖下に転落をし、4台目は急ブレーキを踏んだものの止まりきれずにやはり転落。
最後尾を走っていたクレバーなドライバーがトップでゴールインをしたという物語です。
この話しはきっと父の作り話で、主人公であるクレバーなドライバーは父が自分自身をイメージして考え出したというとても厚かましい物語なのだと思いますが、オリンピックのショートトラックで、まるでその作り話のような展開が見られましたね。


03月03日(日) −機材の不備−

2月8日〜3月1日にかけての北日本取材の際に使用したデジタルカメラはオリンパスのC−2020という機種ですが、ほぼ毎日HP用に数枚に画像を撮影し、その間に一度しか電池の充電をする必要がありませんでした。
なかなか省エネ設計に出来ているようで、またサイズも小さくて、長期取材にはいいカメラだなと感じています。
問題は望遠が物足りない点で、野鳥の写真をもっと撮影メモの中に使用したかったのですが、思うように撮影できず諦めざるを得ませんでした。
次の機会に備え、なんとか工夫をしようと考えてます。
望遠鏡や双眼鏡ののぞき穴にデジタルカメラをくっつけるとと即席の望遠レンズになり、野鳥の姿を大きく写すこともできますが、望遠鏡が邪魔になり取材の妨げになります。
そこで今検討しているのは、カメラのレンズの後ろ側にデジタルカメラをくっつけてデジカメを望遠にする方法ですが、望遠鏡とカメラのレンズとは構造が異なり、多少の工夫が必要です。
望遠鏡ののぞき穴には接眼レンズが取り付けられていますが、カメラのレンズには接眼レンズがなく、そこにデジタルカメラをくっつけても、思うように像が見えないのです。
まずは、数年前にケンコー社から発売されていた、写真用のレンズの後ろに取り付けることで望遠鏡に変身させるアダプター(スコープアイピース)を探してみたいと考えていますが、スコープアイピースが手に入れば、望遠レンズ〜スコープアイピース〜デジタルカメラの順につなぎ合わせ、即席の望遠レンズができるはずです。
思い込みだったりして・・・。
また、取材用の道具にもたくさんの不備を感じました。
キャノンやミノルタはオートフォーカス(自動にピントがあう)のカメラを作る際に、それまでに作っていた古いカメラを一切切り捨て、全く新しい別のカメラを発売しました。
僕が使用しているニコンの場合はそうではなく、それまでの道具との互換性を大切にし、オートフォーカスではないレンズをオートフォーカスのカメラに取りつけ使用することがでます。
しかし実際には、ニコンのその頑固さにも限界が近づいていて、最新のカメラに古いレンズを取りつけると、メーカーもあまりよく把握していない不具合が生じてしまいます。
その不具合は把握しているつもりなのですが、やはり、撮影に集中するために新しいシステムに移行する必要を強く感じた取材でした。
今まで、気に入って使っていた ED400mm f3.5 のレンズもそんな例で、F4という古いカメラに取りつける際には問題がないのですが、F5という新しいカメラに取り付けると若干の狂いが生じ、その狂いを補正しなければなりません。
しかし、その狂いを補正したことを忘れてしまうと、今度は補正の必要がないレンズを使用した時に不具合が生じてしまいます。
それに懲り、思いきって ED400mm f3.5 、ED300mm f4.5 のレンズを手放し、代わりに AF-S 300mm f4 を購入する予定です。
ED400mm f3.5は名作中の名作。
今でもその描写そのものは最高の一品で、ちょっと悲しい気もするのですが、僕にとってカメラやレンズは道具だったはず。
一番、扱いやすい道具を持たなければなりません。


03月02日(土) −わかってくれない人−

この冬の北日本取材が終わりました。
約20日間で車の走行距離が7000キロ強。
一日平均で350キロ前後を走ったことになりますが、350キロといえば高速道路で4時間、一般道路では7〜8時間くらいは覚悟しなければならない距離です。
さすがに車を見るのも嫌になりますね。
運転時間が長くなると他の作業をする時間が短くなりますが、今回の取材で一番苦しかったのは、この撮影メモの更新で、深夜に目的地に到着し、すぐにでも眠りたいのに30分〜1時間を費やして文章を書くことは、かなりの負担になりました。
それでも撮影メモを書き続けるのは理由があります。
写真を撮ることと文章を書くことにはとても共通点が多く、お互いに高め合うことができるような気がするからです。
まず、自分のイメージという形のないものを画像や文字という形に表わす点がよく似ています。
そして、それを受け止めてくれる相手のことを考えなければならない点もとても良く似ています。
僕は、撮影をする時や文章を書く時に、暑さも寒さも感じなくなり、ほとんど無心といっても差し障りないほど集中する瞬間がありますが、僕の心の中には何かをクリエイトする領域があり、その領域にアクセスするためのパスワードは、写真であれ文章であれ共通なのだと思います。
この撮影メモは、不特定多数の人に読んでもらえるように書いていますが、実際には僕の身の回りの数人の人物に宛てて書いたものです。
その数人とは、意外かもしれませんが、ほとんどの場合、僕のことを分かってくれない人です。
僕を書いたことを全く違った風に読み間違えてしまう人がいます。
「何でそうなってしまうの?」と思わせるその相手には、僕にはない何かがあります。
僕にない何かを感じることで逆に僕自身のことがよく分かります。
その僕自身を今度は写真の中で画像という形に表現します。
僕のことをよく分かってくれる人は、僕にとって主食というよりは栄養剤みたいなもの。
時には栄養剤を飲み元気をつけることも大切ですが、分かってくれない人にむしろ僕は支えられているような気がします。
お互いに分かり合えないわけですから、その方にとって僕はとても攻撃的な相手のはず。
それでも付き合ってもらえることにとても感謝しています。


03月01日(金) −帰宅−

オシドリの群れ

今日は、早朝に鳥取県でオシドリの撮影をして、北九州に帰宅をしました。
途中で山口県を通り抜けましたが、僕は、大学時代を山口で過ごしたため、山口県には土地鑑があり、またたくさんの思い出があります。
野鳥の写真を撮り始めたのも大学時代のことで、山口市内を流れる椹野川では身近な鳥たちの撮影に熱中しました。
いつも同じ場所で撮影をしていると顔見知りになる人もいて、M君はそんな知人の一人です。
僕が福岡出身で山口の大学に通ったのに対して、M君は山口県出身で福岡の大学に通っていましたが、彼が帰省中に、「野鳥ですか?」と話しかけてきたのがきっかけです。
M君は、自慢話が大好きな野鳥のマニアで、「わたしが今までに見た野鳥は270種類!ですよ〜。」などとたくさんの自慢話を無理やりに聞かされましたが、おかげでマニアとはどのようなものか十分に観察をすることができました。
M君の自慢話は野鳥の話にとどまらず、その日の昼食に食べた近所のレストランのカレーから、行きつけの焼肉屋さんの話、彼が身に付けている洋服にまでおよびました。
M君は、口にする言葉がすべて自慢という究極の一人でした。
ある日、そのM君が「実はですね・・・」と話を切り出します。
「驚いてはいけませんよ〜。実は、家はあの有名なお店のTなんです!」
驚いてはいけませんよ!と言われた時には、驚かなければならないと相場は決まっています。
「え、Tですか?。そ、それはすごい!」と僕は驚いてみたものの、Tがどのようなお店なのか全く知識がありません。
話を聞いているうちに、Tが山口の商店街の中にある洋服屋さんであることがわかってきました。
後々のために、数日後、こっそりTを見に行ってみると、至って普通の洋服屋さんだったことは言うまでもありません。
M君は自慢のかたまりでしたが、とても不器用で、なかなか運転免許が取れなかったり、大学卒業後に通っていた専門学校でも簿記の資格が取れなかったり・・・、彼の話を聞いていると自動車学校の先生がイライラして怒鳴りまくっている姿が手に取るように分かりました。
その不器用さがどこか憎めず、今でも山口を通るたびに彼のことを思い出します。
何事も中途半端はダメ。
人は冷静に自分を見つめることも大切ですが、時には思い込みを押し通すことも大切です。
思いこむのならM君ぐらい!と僕は思います。
今日は、山口インターでいったん高速道路をおり、昼食を食べM君の顔を見てから帰宅をしました。