2001年11月分

  
11月30日
(金)
 残りあとわずか

−フィルム整理−
今日は、今年撮影したフィルムの整理をしました。
今日、整理したフィルムは、今年撮影した写真の中でも、僕が自分の手元に置いておく分のフィルムです。
自然関係の写真を発表する場は少なく、発表の場は、ほとんどないといった方が正確かもしれません。
もしも、僕が好きなように写真を撮れば、撮った写真を発表できる場はほとんどなく、僕が死ぬ時がきても、大部分の写真が使われることもなく保管されていることになります。
写真を使ってもらいたいのなら、写真を使う側の需要に答えるのが一番の近道で、僕が撮影する写真の大部分は、そういった写真です。
しかし、需要を、僕が自分で開拓することも大切なことです。
需要に答え、人に合わせ、人をわかろうとする努力と、需要を切り開き、人に自分をわかってもらう努力と両方が不可欠で、そのバランス感覚も、カメラマンの個性の一つだと言えるのかもしれません。
今月の上旬に上京した際に、たくさんの写真を東京に置いてきましたが、需要に答えるための写真は、どんどん発表して、一秒でも早く、一円でもたくさんのお金になればいいと僕は望んでいます。
そして、今日整理した僕の手元に置いておく写真は、いずれまとまった形にして、僕が見ている世界をわかってもらいたいと考えています。
未整理のフィルムは、あとたっぱ一つ分になりました。
めでたし、めでたし。
  

 
11月29日
(木)
 ペンタックスのカメラとニコンのレンズ

−ペンタックスにニコンを−
僕は、撮影する写真の90%以上を、ペンタックスの645版のカメラで撮影します。
ペンタック用のレンズは、4本をもっていますが、中でも120ミリのマクロレンズの使用頻度は高く、全写真の80%以上を、このレンズ1本で撮影しています。
ペンタックスの他には、ニコン(キャノンも少々使用)を使用していますが、こちらは、水中撮影や超望遠レンズによる野鳥の撮影など、特殊な撮影に使用します。
つまり、出来得る限りペンタックスで撮り、どうしても撮影できない被写体はニコンでという使い分けです。
次に何がほしいか?と言われると、ニコンの28ミリのf1.4です。
このレンズは、光が少ない状況下に適したレンズで、中古で買っても15万円くらいはする高価なレンズです。
このレンズを使って、夕暮れ時の光の色がきれいな時間帯に、人物などを撮ってみたいのですが、「それで何の仕事をするの?」と言われると、これといった答えがありません。
ただ、使ってみたいのです。
それでは、次に何が必要ですか?と言われると、ペンタックスの645版の300ミリf5.6で、今年だけで、「あ〜、300ミリがあったらな!」という機会が数回ありました。
「ほしいな!」ではなく、「仕事に役立ちそうだな?」というレンズです。
役に立つレンズを買えば、ほしいレンズは買えません。
そこで、ここ数日、現在所有しているニコンの300ミリや400ミリがペンタックで使えないか?という検討をしています。
ニコンの望遠レンズを、何らかの工夫が必要ですが、ペンタックスに取り付けると、ある限られた距離の範囲にあるものであれば撮影することができ、もしも、僕が撮りたい被写体がその範囲に入るのであれば、当面、撮影ができるので、ペンタックスのカメラの前に、ニコンのレンズを置き、カメラから何メーターくらいの範囲が撮影可能なのかを確かめてみました。
結果は、僕が撮りたいものよりも、近くにあるものしか撮影することができませんでした。
残念。
それでも、それはそれで、取り付けれるようにすれば、使い道はありそうです。
  

 
11月28日
(水)
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−カタツムリの子供 越冬−
カタツムリは、その種類にもよりますが、初夏と秋との一年に2度、産卵をします。
初夏に生まれたものは、夏の間にかなりの大きさにまで成長しますが、秋に生まれたものは、今日の画像のような小さなままの状態で越冬をすることになります。
また、卵のまま冬を越すのではないか?と思えるようなタイミングで産卵をするものカタツムリもいます。
僕が飼育しているコベソマイマイという種類は、つい最近になって産卵をしました。
孵化するまでの時間は気温に左右され、暖かいほど早く孵化をするので、生まれたばかりのコベソマイマイの卵が、この寒さの中で短時間に孵化をするとは考えにくく、恐らくは来年の春に孵化をするのだと思います。
この秋に生まれたカタツムリの子供達は、飼育室の中で枯葉の間に埋もれ、越冬をする体勢に入っています。
今日は、カタツムリの子供達が集団で、枯葉の下で寒さをしのいでいる様子を撮影しました。
(フィルム1本撮影)
今月の水辺を更新しました。
  

 
11月27日
(火)
−水槽に砂利を敷く−
今日は、取材から帰宅し、一昨日採集した日之影川の砂利を水槽に敷きつめました。
今回、砂利を敷いた水槽は、幅60、奥行き45、高さ45センチ(通常市販されている水槽は、60×30×36が多い)という、かなり大きな水槽で、水槽には、すでに水や、別の砂利が入っていて、水草も植えられています。
すべての内容物を取り出し洗うことは、とても大掛かりな作業になってしまうため、今回は、水槽に水を入れたまま、先に入れられていた砂利をそっとすくい出し、新しく採集した砂利を敷きつめることにしました。
実は、今月の上旬に、海野先生に写真を見てもらった際に、問題になるレベルではないけれども、若干水槽撮影の写真の色が悪いと指摘をしてもらいました。
僕も、気になっていたことなのですが、色が悪いことを承知で、今年、写真を撮り続けたことには理由があります。
自分が100%満足することも大切なことですが、プロのカメラマンは、1枚1枚の写真にこだわり過ぎるよりも、たくさんの写真を撮り、トータルとしていいものを作ることの方が大切だからです。
本の中には、たくさんの写真が使用され、一枚の写真で本を作ることはできません。
小さなことを切り捨て前進することも大切なことで、小さなことは、次回機会があった時に改善すればいいと考えたからですが、その次回がやってきました。
  

 
11月26日
(月)
 阿蘇のススキ

−売れそうな被写体を探す−
今日は、午前中に日之影川で水中撮影を予定していましたが、天候が不安定なため撮影を断念しました。
代わりに、同じ宮崎県の椎葉という村に向かうことにしたのですが、途中の道路が通行止めになっていて引き返しました。
宮崎県の山間部では、道路工事のため道を完全に通行止めにし、一時間に5分くらい車を通すというような方法がとられることがよくあります。
通行止めの解除を待っても時間が中途半端、引き返しても中途半端という最悪の事態になりました。
今回の取材は、宮崎県の水辺で、好きな被写体を好きなように撮影することにしていたのですが、しかたがないので、今日は、水辺での撮影を諦め、売れそうな写真を撮る、つまり仕事の撮影をすることに予定変更です。
今日の天候は、青空と雲が半々くらい、風が強いので、そんな天候を考慮して阿蘇でススキが風になびく様子を撮影しました。
(フィルム3本撮影)
  

 
11月25日
(日)
 日之影川の砂利

−日之影へ−
今日は、宮崎県の日之影川で砂利の採取をしました。
今日、採取した砂利は、事務所の水槽に敷きつめるためのものです。
水槽撮影をする際に、底に敷く砂利は、撮影結果に大きく影響します。
まず、まるで川の中で撮影したかのように自然な雰囲気でなければなりません。
それから、明る過ぎず、暗過ぎず、水槽の中の生き物を引き立てる明るさの砂利でなければなりません。
そして、砂利には、あまり色が付いていないことが大切なことです。
もしも、砂利が黄色っぽい色をしていたら、撮影の際の照明が砂利を照らした際に、砂利の黄色い色が水槽全体に反射をして、写真が黄色っぽくなっていまいます。
撮影には、やや明るめの灰色の砂利が理想的で、今日、砂利を採取した宮崎県の日之影川の砂利は、写真に撮るととてもきれいに写ります。
砂利だけを採取するために宮崎県まで行くことは馬鹿げているので、何かついでの機会があればと待っていたのですが、本格的な水槽撮影をする冬の季節が近づいてきたため、ついでを待っておくことができなくなり、今日から数日間は、砂利採取のついでの撮影です。
  

 
11月24日
(土)
−生き物たちの世話−
今日は、事務所で飼育をしているメダカとカタツムリの世話をしました。
カタツムリの世話は餌を取り替えるだけですが、メダカの方は、茂りすぎた水草を抜いたり、苔を取り除いたり、水換えをしたり、水を浄化するためのフィルターを掃除したり、それなりに時間がかかる作業です。
この撮影メモには、その日撮影をしたフィルムの本数を書き込んでいますが、今年は、春〜夏にかけて、とてもたくさんのフィルムを消費し、一日にフィルムを数本消費する日が、毎日のように続きました。
ここ一ヶ月くらいは、僕が、主な撮影対象にしている小動物たちが活発に活動するシーズンが終わったため、ほとんどカメラのシャッターを押さない日が続いています。
そうした日が続き、最近になって、ようやく、春〜夏の疲れが取れてきた感じがします。
そろそろ、冬の撮影に向けてエンジンをかけ直さなければなりませんね。
  

 
11月23日
(金)
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−子供の皮膚の撮影−
今月の6日から8日にかけて、人の目や歯の撮影しましたが、今日は、子供の皮膚を撮影しました。
10歳以下の子供の、すべすべした肌の写真という依頼で、僕には子供がいないので、僕の幼なじみの子供を撮影させてもらうことになりました。
相手が大人であれば、「こうしてください!」と自分の要望を伝え、思ったように撮影することができますが、子供の撮影では、そうはいきません。
子供が自然と、「手伝ってあげてもいいかな〜。」と思えるように、僕の方が気を使わなければなりません。
撮影は、皮膚を画面いっぱいに写すだけなので、技術的には、全く難しいことはありませんが、撮影以外の面で気をつかうことがある時には、うっかりミスが起こりがちです。
フィルムの種類を間違えないように、カメラの設定を間違えないように注意をして撮影をしました。
(フィルム1本撮影)
 
  
11月22日
(木)

−プリンターと用紙−
僕は、エプソン社製のPM3300Cというプリンターをパソコン用に使用していますが、このプリンターを使用すると、A3サイズの画像をプリントアウトすることができ、スタジオ撮影の際には、このプリンターが大活躍をします。
カタツムリがアジサイの上に止まっているシーンを撮影するとします。
アジサイは、本物の枝を使用しますが、アジサイやカタツムリのバックにある背景には、緑色の紙や写真を置き、その背景に置くプリントを作るのにパソコンとプリンターが役に立つというわけです。
PM3300Cは、それほどに高価な物ではありませんが、一見しただけでは写真と区別がつかないほどのクオリティーのプリントを作ることができます。
唯一、パソコンでのプリント作りで難しいのが、パソコンの画面に表示される色と、プリンターから出力されるプリントの色とが、なかなか一致しないことで、画面をみて、「これは、いけるぞ!」と思って作ったプリントの色が思わしくないことです。
これには、パソコンの画面を調節しプリンターの出力と同じ色合いにする方法と、プリンターを調節しパソコンの画面と同じ色になるようにする方法の2つの対処方法があり、僕は、両方の方法を試した結果、プリンターの色合いを調節する方法をとっています。
使用する用紙によっても、発色がかなり異なり、僕が、これまでこのんで使ってきた用紙は、黒っぽい色が赤みがかるという欠点がありました。
今日は、各社の用紙を、1パックずつ購入して、同じ画像をプリントアウトしてみて、一番僕の好みにあう用紙を探す作業をしました。
この冬の間に、各社の用紙の特徴を知り、プリントのコツをつかみ、来年のスタジオ撮影の際には、スムーズにバックのプリントを作れるようにしたいと考えています。
 
  
11月
20〜21日
(火〜水)

−ウインドウズとマッキントッシュ−
このHPは、ウインドウズ98がインストールされたパソコン上で作られていて、HPが正常に動くかどうかは、事務所に置いてあるデスクトップパソコンと、自宅に置いてあるノートパソコンとで確認しています。
ところが、つい先日、家族が使用しているマッキントッシュですべての箇所を確認してみると、予想以上に問題点が多いことがわかりました。
また、同じマッキントッシュでも、インターネットエクスプローラーでHPを見るのと、ネットスケープコミュニケーターで見るのとでも、意外に差があり、パソコンに無知な僕は、ただただ驚かされるばかりでした。
そこで、この2日間をかけて、マッキントッシュでも正常にHPが閲覧できるように、さまざまな修正を加えていますが、思いの他にてこずっています。
おかげで、パソコンに触るのも嫌な気分です。
参った参った。
 
  
11月19日
(月)
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−危険な撮影−
川に潜って撮影をするというと、「え〜、そこまでするんだ!」と、多くの人の尊敬を集めることができます。
もっとも、尊敬を集めたと思っているのは僕だけで、本当は、「何が楽しいんだろうね?」と呆れられているのかもしれませんが・・・・。
僕は、生まれつき色が白かったため、喘息を持っているのでは?と両親が心配をし、子供の頃に、水泳教室に通わせてくれたので、水に対する抵抗がほどんどありません。
当時(20年以上前)、九州に唯一であったろう温水プールまで、週に2回、数十分もかけ通わされたことが、今頃役に立っています。
それでも、水中での撮影には、それなりの危険が伴ないます。
まずは、川の激しい流れに流されないために、通常のダイビングでは考えられない程のおもりを身に付けていて、なかなか水面に浮かび上がれない点です。
いつもは、背丈が足りる岸辺まで川底を歩き、上陸をするようにしていますが、気管に水が入り、パニックになったときなど、何らかのアクシデントが起きた時に、それでは対応しきれない可能性があります。
今日は、おもりの一部を容易に捨てれる場所に身に付けるようにするなど、いかなるアクシデントが起きても最善を尽くせるように、機材に工夫を凝らしました。
僕は、単独行動をしているため、アクシデントが水中で起きた時に、致命的な事故になる可能性が高くなります。
もしも、顔が水面に出せれば、危機を回避できる可能性が高くなりますが、ほんの5センチでも、口が水面にまで届かなければ、命にかかわる事故になるでしょう。
日頃、流れに流されないことばかりを考えていましたが、先週の菊池渓谷での撮影の際に、、浮かび上がれないアクシデントも想定しなければならないことに気が付きました。
時には、事故も仕方がないのですが、日頃から、最悪の場合を想定して、対処方法を考えておくことは、とても大切なことです。
 
  
11月18日
(日)
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−越冬の準備−
生き物を撮影するためには、その生き物について、よく知らなければなりません。
知るための手段として、飼育してみることは、とても有効な手段だと僕は感じています。
もしも、飼育をしているカタツムリが交尾をしている時に野外に出かけてみたら・・・・
とても高い確率で交尾をしているカタツムリを見つけることができます。
ここ数日は、北九州はめっきり冷え込んできましたが、飼育中のカタツムリたちの活動も不活発になり、そろそろ越冬かな?という感じになってきました。
今日は、カタツムリの飼育ケースに落ち葉を敷き詰め、カタツムリたちが安心して眠れるような状態に整える作業をしました。
現在、僕が飼育をしているカタツムリは、小さなものも加えると100匹前後かと思いますが、また、来年撮影する時まで、いったい何匹くらいが生き残ってくれるのでしょうか?
今年は、アジサイの季節にカタツムリを撮影する予定にしていたにもかかわらず、いいモデルが捕まらなかったことや、モデルを捕まえた後も、不慣れなスタジオ撮影でもがいている時間が長く、撮影が順調に進み出したのは、アジサイの季節が終わる頃でした。
来年は、今年家で生まれた自家製のカタツムリもいることだし、快調に、撮影をすることができると思います。
それにしても、僕は、何をやっても一度ではクリアーできた試しがありません。
昨年、一昨年のアマガエルに始まり、今年のカタツムリの撮影まで、あっという間に撮れるぞ!という意気込みに反して、一年目の撮影の悲惨なこと。

リンクのページに湊和雄さんのHP(デジタル南島通信)を加えました。
南国の色鮮やかな自然がワクワクさせてくれますよ。
 
  
11月17日
(土)

−ドライアイ−
今日は、雑用があり、朝からパソコン仕事をすることになっていましたが、「仕事の前に少しだけ。」とHPをあつかい始めたが最後、夕方の7時になってしまいした。
日頃は、事務所のパソコンで作業をするのですが、今日は、自宅のノートパソコンでの作業で、丸一日、ほとんど部屋から出ることがありませんでした。
事務所のパソコンで作業をすると、目が乾燥をして、コンタクトレンズが剥がれ落ちそうになり、一旦、そんな状態になると、その日は、コンタクトレンズを外す以外に、乾燥から目を守る方法はありません。
困ったもんだと、日頃感じていたのですが、今日は、そのドライアイの症状が全く感じられず、とても快調に作業ができました。
なぜだろう?と考えてみると、原因が思い当たります。
事務所の部屋には、撮影機材が置いてあり、機材をカビから守るために常時除湿機を動かしていて、部屋が乾燥しているということです。
僕のドライアイがひどいのではなく、除湿機の影響だったのかもしれませんね。
今日は、ギャラリーに全くのお遊び「Web Art」のページを付け加えました。
 
  
11月
15〜16日
(木〜金)

−続HP改造−
僕は、基本的にはパソコンが好きではありませんが、一旦何らかの作業を始めると、のめり込んでしまうこともあり、今が、まさにそんな状態です。
何かにのめり込むと、他のことが疎かになりますが、無駄な抵抗をせず、素直にのめり込むことにして、そんな機会に、いろいろなことを試してみるようにしています。
HPの表紙に、何か動くものがほしくて、カワセミの画像を渦巻かせてみましたが、一般の電話回線では画像を読み込む速度が遅すぎて、あまり様になっていません。
その他に、ギャラリーと淡水記の目次を、少しですが改造をして、文字の上にポインターを置くと、小さなサンプル画像がでてくるように作り直しました。
HPを扱いだすと、他の人のHPを見ることが楽しくなります。
みんなが何をしようとしているのか、どんな工夫をしているかなど、何かに注目してみると、ただ眺めている時よりも、格段に面白くなります。
今日は、僕の大先輩のHPを紹介します。
沖縄在住の、自然写真家・湊和雄さんのHP(デジタル南島通信)です。
僕が、数年前に沖縄を訪ねたとき、湊さんにヤンバルクイナの撮影のしかたを教えてもらいました。
湊さんは、撮影のコツだけでなく、撮影に臨む姿勢を態度で示してくれました。
いつ、どんな撮影チャンスが訪れてもいいように思いつく手はすべて打つという湊さんの姿勢は、今でもよく思い出され、妥協したくなる僕を励ましてくれます。
 
  
11月14日
(水)

−HP改造−
今日は、HPを多少あつかってみました。
これまで群青色だった背景が、これからは、時間によって異なる色に見えるはずです。
HPを、単に、自分のことを紹介する場としてだけでなく、もっともっと楽しいものにしたいという思いは、これまでももっていましたが、少しずつ、いろいろな見せ方を試し、楽しんでみたいと考えています。
どこか、ワクワクさせるような、仕掛けをしてみたいですね。
 
  
11月13日
(火)
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−今年最高の時間−
今日は、昨日からの予定通り、水中に沈んだ倒木の撮影をしました。
水中撮影です。
昨日、役所に水中撮影の許可を取りに行きましたが、おかげで、観光地内の通常は車を乗り入れることができない場所まで車を入れ、大量の荷物を降ろすことができました。
AM8:30頃、さっそく道から、渓谷のほとりまで荷物をおろし、水中用のスーツを着用して、空気のボンベを背負い水に潜っていくと、予想以上の世界が僕を待っていました。
水中でわずかに黄葉した葉っぱ。
まだ、この木は生きているのに違いありません。
「こうやって土に返っていくんだな〜。」という実感。
そして、菊池渓谷の青い水、水に沈んだ無数の枯葉、婚姻色に彩られた大きなヤマメのつがい・・・・・
光がほとんど届かない川底での撮影には、多少無理があり、写真は、使用できるレベルではないかもしれませんが、今日は、ここ数年で最高の時間でした。
画像は、昨日の夕方の画像です。
(フィルム2本撮影)
 
  
11月12日
(月)

−紅葉の渓谷にて−
今日は、早朝から紅葉の撮影です。
今が紅葉の見頃で、デジタルカメラでも撮影をしたのですが、画像をパソコンに読み込むためのリーダーを忘れてしまいました。
残念。
今日、撮影をした菊池渓谷の入り口のところには、倒れたばかりの倒木があり、根っこは地上に倒れているのですが、先端は水の中に沈んでいます。
明日は、その木を水中から撮影したいと考えています。
水中撮影は、ドライスーツや空気のボンベなど、装備が大掛かりになります。
菊池渓谷はたくさんの人がおとずれる観光地でもあるので、市役所の観光課をたずね、水中撮影の許可をもらいました。
(フィルム3本撮影)
 
  
11月11日
(日)
 
−すごい人出−
九州の山間部は紅葉の季節です。
昨年の今頃の撮影記録を読み返すと、「この時期の休日に決して山間部に車を乗り入れてはならない!」と書いてあります。
この時期、熊本県の五家荘など、九州の紅葉の名所では、車が一台しか通れないような細い山道に大型の観光バスが次々と乗り込んできて、離合もできず、下がることもできず、数時間の立ち往生を強いられます。
今日は、その教訓を無駄にしないように、昼過ぎに自宅をたち、夕方から撮影をする計画で、熊本県の菊池渓谷に移動をしました。
ところがところが、日暮れが近い時間帯になっても、渓谷周辺の駐車所は車であふれ返っていて、車を止めることすらできません。
菊池渓谷には、周辺にたくさんの駐車場がありますが、今日は、すべて満車で、渓谷まで徒歩で30分くらいかかるのでは?と思えるほど遠くに作られた駐車場までが、ほぼ満車という状況でした。
仕方がないので、今日は、東京での疲れを癒すことも兼ねて、ゆっくりと昼寝をしました。
よく、休みの日は何をしているのですか?とたずねられます。
自然写真を撮るカメラマンに休みはありませんが、今日のような日が僕の休日です。
今日は、温泉に入り車の中で眠り、明日から渓谷での撮影をします。
 
  
11月10日
(土)
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−外より寒い部屋−
僕が撮影スタジオ兼写真事務所に使用している建物は日が入りにくく、温度が上がりにくい建物です。
冬場に、「今日は、ほんとうに寒いな〜。」と外に出てみると、屋外の方が暖かかったという経験は一度や二度ではなく、仕方がなく、室内だけでなく廊下にストーブを置くことで寒さをしのいでいます。
廊下では、撮影用のカタツムリの中の一部を飼育していますが、廊下を暖めることは、生き物たちに悪い影響を与えます。
越冬中のカタツムリは、変に暖めて活発にしてしまわないように、そっとしておかなければならないからです。
今日は、室内で飼育していたカタツムリを、プレハブの飼育室に移す作業をしました。
飼育室には、ザリガニやメダカやアマガエルや水草を育てていますが、大掃除をして、整理をしてカタツムリを置くスペースを準備しました。
 
  
11月09日
(金)
 
−自分自身をマネージメントする−
今日は、このHPの中に、新しいページを1ページ付け加えました。
今回追加したページは、「連絡を取る」というページです。
写真は、ただ撮影をするだけでは仕事にならず、撮った写真をどこかに使用してもらわなければなりません。
カメラマンには、写真の技術の他に、自分自身をうまくマネージメントする能力が求められ、いいカメラマンは、例外なくマネージメントがうまいカメラマンだと僕は感じています。
僕は、自分自身をマネージメントすることが、今のところ得意ではありません。
これから徐々にマネージメントにも磨きをかけていきたいと考えています。
当面は、僕の写真を必要とする人が、スムーズに連絡を取れるように、今日のこのページを作ってみました。
 
  
11月08日
(木)

 
−東京の水−
僕は、上京すると、いつも体調がおかしくなります。
理由は、わからないのですが、帰宅をすると元通りになるので、東京の水が合わないという他は説明のしようがありません。
例年は、8月に上京することが多いため、暑さが原因?と疑い、今年は過ごしやすい11月を選んでみましたが、いつものように、体調が悪くなりました。
上京して、せっかくお鮨を食べに連れて行ってもらっても、毎回毎回、決まって調子が悪いので、なんとかしようとしているのです。
帰宅をして、「あ〜、あの時の鮨、たくさん食べたかったな。」と悔やんでも後の祭です。
昨日の午前中くらいまでは、まだ、体調不良の余韻が残っていたのですが、今日は、ほぼ完全に回復しました。
今日は、昨日、一昨日の目や皮膚の撮影に引き続き、人の歯の撮影を試みました。
昨日も歯は撮影をしたのですが、歯は人によりさまざまで、虫歯の有無や歯並びを考えた時に、みんな一長一短があり、昨日とは別のモデルで撮影をしました。
(フィルム1本撮影)
 
  
11月
06〜07日
(火〜水)
 解説へ
 
−撮影は何でも難しい−
今年撮影した写真を、5日の日に届けた際に、幾つかの仕事をもらうことができ、帰宅後、さっそく、その撮影に取り掛かっています。
被写体は、正面から見た目、横から見た目、歯、下あご、皮膚、手のひら・・・・など、人間の体の一部で、教材に使用される写真です。
野生の生物の撮影ではありませんが、こういった写真は、撮影に時間がかからないため、仕事として考えると、とても美味しい撮影です。
動物の撮影に比べると時間はかかりませんが、眼の撮影と歯の撮影に関しては、技術的には、意外に難しいものでした。
眼や歯の写真は、ひとみや口が開いているところを写さなければなりませんが、目の開き方によって、ひとみの写り方が変わってきたり、口の開け具合によって、歯の見える部分が変わってくるからです。
特にひとみの撮影には、デジタルカメラを使用して、100枚以上のテスト撮影をしてから本番の撮影に臨みました。
(フィルム5本撮影)
 
  
11月05日
(月)
 
−自分の魂−
今日は、今年撮影した写真を、取引先に届けました。
写真を撮る人にとっての「いい写真」と、使う人にとっての「いい写真」とには開きがあり、使う側の人の話を聞くことは、とても大切なことです。
例えば、僕が、自分で撮影した写真を見て、写真の色合いが気に入らず、撮り直しを考えていたとしても、その色合いが、使う側の人にとっては、全く問題ではないということはよくあります。
その場合、「それでも自分の好みにこだわりたい!」と撮り直しをするのが正しいのでしょうか?あるいは、「問題がないのなら」と満足をするのが正しいのでしょうか?
僕は、どちらも正解だと思いますが、闇雲に自分にこだわったり、相手の意見に従うのではなく、撮る人と使う人との受け止め方に違いがあることをよく知った上で、自分の判断を下すことが大切なことだと思います。
そういった受け止め方の違いに対して、カメラマンの中には、「使う人は写真のことを全然解かっていない!」と腹を立てる人がいます。
逆に、「使う人がいいというのだから。」とそれで満足してしまうカメラマンもいます。
僕は、「どちらもつまらないな〜。」と感じます。
もしも、十分な時間がある時や自分が大好きなものを撮影している時には、自分の好みにこだわり、撮り直しをして100%満足の出来る写真を撮ることもいいでしょう。
もしも、他にもたくさん撮らなければならないものがある時には、それで売れるのならと納得をして、先に進むこともいいでしょう。
その場の状況に応じて、自分が何をするべきなのか、いつも頭を働かせることが、大切なことだと思います。
ある一枚の写真があり、自分としては、その写真の出来栄えが気に入らないのに、人は評価してくれる時、気に入らないという自分のこだわりは、些細なことなのでしょうか?あるいは、とても重大なことなのでしょうか?
僕は、時には些細なことであり、時には重大なことであり、何もどちらかに決めてしまわなくてもいいように思うのです。
相手の意見に従うことは、自分の魂を売り払うことではないからです。
 
  
11月04日
(日)
 
 今日は、昆虫写真の海野和男先生の事務所をたずね、写真を見てもらう日です。
「これは、売れるぞ。」
「水槽撮影の写真は、いいですね〜。」
「こんな写真はニーズがあるのに、人が撮らないから財産になりますね。」
「これは、スタジオで撮ったものだろうけど、背景を自然な感じに撮った方がいい。」
「これはね・・・・・・・・スタジオでのヤラセ写真でも、ここまではやらない方がいい。」
「アマガエルの写真は売れるだろうけど、カブトムシには敵わないと思うよ。なぜカブトムシの写真が売れるのか?というと、元々売れる要素があるだけでなく、ビッグヒット商品になるように、僕がいろいろなアイディアを搾り出してスタンダードを作ったからなんだ。アマガエルの写真を単に売れる写真に終わらせるのではなく、ビッグヒットになるように、工夫して撮ったらいいと思うな〜。具体的には、・・・・・・」
「それから、仕事とは別に、たとえ売れなくても、自分が好きなものを撮ることも、人間として大切だと思うな〜。」
・・・・・・・・・・・
主な写真にすべて目を通してもらい、丁寧なアドバイスをしていただきました。
いつも感じることなのですが、海野先生の事務所に寄って本当に良かった。
たくさん教わることがありました。
 
  
11月03日
(土)
 
 今日は、東京への移動です。
今朝は、自宅と事務所で飼育している生き物たちの世話をしてから出発しました。
カタツムリの飼育ケースを見てみると、セトウチマイマイという、やや小型で、縞模様のきれいなカタツムリが交尾をしていました。
写真を撮りたくなったのですが、さすがに、今日は、諦めるしかありません。
事務所がある北九州市の折尾駅からJRに乗車し、小倉駅からのぞみに乗って東京に移動をしました。
ホテルは、新宿の都庁の近くにとってあります。
明日は、午後からは、海野先生の写真事務所をたずねますが、午前中は、撮影機材を見に行く程度で、特に予定を入れていないので、今晩は、本当にゆっくり、テレビを見ようが、夜更かしをしようが、何でもOKです。
僕には、日頃、そんな時間が滅多にありません。
今朝のカタツムリの交尾にしても、生き物のペースにあわせて生活をしなければならず、「今日は、完全休養だ!」とは、いかないからです。
今晩は、まるで修学旅行の気分です。
 
  
11月02日
(金)
 拡大
 
 明日から上京します。
その際に持っていくフィルム整理が、ようやく終わりました。
写真は、フィルムを一コマずつ切り取り、透明の袋に入れ、撮影場所、日時などを記入したラベルを貼り付けておきます。
透明の袋(ネガ袋)は100枚入りで市販されているものを使用していますが、先月から昨日にかけて100枚入りのパックを15パック以上使用しましたので、整理した写真は、合計で1500カット以上になります。
そのうちの半分は、自分の手元に置いておきますが、残りの半分を月曜日に取引先に届けにいきます。
届ける前日には、海野先生の事務所に寄り、アドバイスをもらいます。
写真の大部分は、アマガエルやカタツムリやメダカ・・・・といった、このHPの中で日頃撮影の様子を紹介している生き物たちで、もっと写真を売るためにはどうしたらいいのか?という視点でアドバイスをもらいたいと思います。
東京に置いてくる写真とは別に、ここ数年で撮影した渓流の水辺と生き物たちの作品も海野先生に見てもらう予定です。
こちらは、どうしたら売れるか?ではなく、どうしたらより渓流の水辺の雰囲気が伝わるのか?どうしたらよりスケールの大きな作品に仕上がるのか?という視点でアドバイスをもらいたいと考えています。
 
  
11月01日
(木)

  
 
 今日も、写真の整理です。
写真の整理の合間に受信したE-mailの中に、初めて見る名前が含まれていました。
他のHPのリンクから、僕のHPへとたどりついた北海道在住の自然写真家・門間敬行さん(HP/The gate of nature)からのメールで、門間さんは、僕が、98年に沖縄で撮影した写真を憶えてくれていたようです。
自然写真家というと、自然に合わせて生活するのんびりとした人間をイメージする人が多いのですが、僕が出会ったカメラマンには、圧倒的に、繊細な人が多いと思います。
一見、豪放磊落なイメージの人でも、話してみると例外なく繊細で、小さなことも逃すまいとする鋭い観察眼を持ち合わせていて、びっくりするくらい小さな出来事を憶えていたりするものです。
門間さんが、数年前、雑誌にほんの数カット載っていた僕の写真を憶えてくれていたことも、決して偶然ではなく、吸収できる何かがないか?と、何度も何度も同じ雑誌に眼を通した結果なのでは?と、僕は、推測しました。
同じような体験を、何度かしたことがあります。
僕のHPにリンクしている中野君(Strix)との初めての出会いがそうでした。
中野君は、僕が大学時代(7〜8年前)に写真雑誌のコンテストで入賞した写真を憶えていてくれて、東京での写真展の際に、僕に声を掛けてくれました。
昨年の夏、東京で会った時には、僕が撮影したオリジナルのフィルムを見て、中野君は、僕が使用しているカメラの機種までもを的中させました。
僕が使用してるペンタックスのカメラ(645N)で撮影すると、画面の外のスペースに撮影データが小さな文字で写しこまれますが、その小さな文字を見落とさなかったのです。
失礼な話ですが、門間さんや中野君が、むちゃくちゃに記憶力がいいか?というと、そうではないと思います。
「いい写真を撮りたい!」「写真がうまくなりたい!」という思いが、同じ本の同じページを何度も何度もめくらせたり、フィルムの隅から隅までに眼を配らせ、そんな習慣を身に付かせるのだと思います。