撮影メモ

2001年6月分

   
6月30日
(土)
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 今日は、今月の中旬に下見をした神楽女湖で菖蒲の撮影をしました。
神楽女湖は、カレンダーの6月のページで、よく写真が使用されている菖蒲の名所で、特に早朝に霧がかかった日に撮影されたこの湖の菖蒲の写真は絶品です。
午後からは、近くにある、やはり有名な由布川渓谷で渓流の撮影をしました。
今日の撮影地である神楽女湖と由布川渓谷は、いずれも大分県にありますが、僕は大分県で撮影をした経験がほとんどがありません。
大分県は、僕がよく撮影で訪れる熊本県や宮崎県と接していますが、熊本県や宮崎県と比較すると観光地という色合いを強く、人の管理下に置かれているという印象を強く感じます。
今日の神楽女湖や由布川渓谷も撮影のスポットしては、華やかで、とても面白い場所なのですが、心が休まる場所ではないような気がしました。
うちの近くには、幾つかの個人が所有する小さな菖蒲園がありますが、そういった菖蒲園がどことなく恋しくなるのは僕だけでしょうか?
(フィルム2本撮影)
 
 
6月29日
(金)
 シグマ20mm f1.8
 
 新しくレンズを購入しました。
今回、新しく購入したレンズはシグマというメーカーの20mmレンズで、角度にして94.5度という広い範囲を撮影することができるレンズです。
野鳥を大きな望遠レンズで撮影していると、「このレンズで撮影をすると大きく撮れるのでしょう?」と質問をよく受けますが、答えは「ノー」です。
僕が野鳥撮影に使用している一番大きな望遠レンズは、8Mの距離までしか近づくことができず、8M以内にあるものにはピントを合わせることができません。
そのレンズで8Mの距離から撮影をするのと、一般に普及しているレンズで一番近づいて撮影するのとでは、写し出される被写体の大きさは、ほぼ同じ大きさになります。
つまり、望遠レンズを使用すると遠くから離れて撮影をすることができますが、その分、近くに近づくことができなくなってしまい、大きく写すことができるかどうかは、レンズの最短の撮影距離によって決まるということです。
僕は、ニコン、キャノン、ペンタックのカメラを使用していますが、シグマというメーカーは、レンズ専門のメーカーで、ニコン用、キャノン用、ペンタックス用と、各メーカーのカメラに対応したレンズを販売しています。
シグマのレンズが優れている点は、この最短の撮影距離が、ニコンやキャノンの純正のレンズと比較すると短く、近づいて撮影をできるという点です。
人間くらいの大きさの被写体の撮影では、それほどに近づいて撮影する必要はなく、レンズの最短の撮影距離が問題になることはまずありませんが、小動物の撮影では、レンズの最短の撮影距離にまで近づいて撮影することが多々あり、同じ20mmのレンズでも、少しでも被写体に近づいて撮影することができるシグマのレンズは重宝します。
ちなみに、ニコンとキャノンの20mmレンズは25センチまで近づけるのに対して、今回購入したシグマのレンズは20センチまで近づくことができ、このわずか5センチの差がとても大きな違いになります。
 
 
6月28日
(木)
 デジタルカメラ
 
 この撮影メモの小さな画像は、オリンパスのデジタルカメラで撮影をしています。
こういったデジタルカメラの使い方はオーソドックスな使い方ですが、それ以外に僕の場合、デジタルカメラには、とても重要な役割があります。
ストロボ(フラッシュ)を使った撮影の際に、フィルムで本番撮影をする前に、テスト撮影をする役割です。
ストロボは写真用の照明ですが、一瞬しか光らないため、ストロボが光った結果、被写体のどこに影ができ、どこがどの程度に明るく写るのかといった点がわかりにくいという難しさがあります。
そこで、デジタルカメラを使ってテスト撮影をして、写真の仕上がりをすぐにパソコンで確認し、写真が一番きれいに撮れるストロボの位置をあらかじめ決めておきます。
昨日のカタツムリの画像は、そうしたテスト撮影の画像ですが、昨日撮影した写真の中の一部を今日さっそく現像してみた結果、ほぼデジタルカメラでのテストと近い撮影結果が得られました。
もちろん、デジタルとフィルムとでは違った点もあり、まだ、デジタルカメラの撮影結果から、フィルムでの撮影結果を完全には予測できない未熟さがありますが、デジタルカメラに慣れるにしたがって、益々デジタルカメラが便利な道具になっていく予感がしています。
(フィルム2本撮影)
 
 
6月27日
(水)
  拡大
 
 知人がカタツムリの赤ちゃんをたくさん捕まえてくれました。
カタツムリには、きれいなものから、そうでないものまでたくさんの種類がありますが、今回捕まえてもらったカタツムリは、とてもかわいいカタツムリです。
カタツムリは、物から物へと這って移動をしますが、カタツムリが這っている物が途中で途切れていいたらどうするかご存知ですか?
もしも、体を精一杯に伸ばして届くところに別の物があれば、体を伸ばし、伸ばした体を硬くし、離れたものに頭を乗せ、乗せた頭で残りの体を引き寄せることで、宙を移動することができます。
今日は、カタツムリが宙を移動する様子を撮影しました。
(フィルム11本撮影)
 
 
6月26日
(火)
 梅雨空と夏空
 
 今日は、晴れたり雨が降ったり、天候の変化が激しい一日です。
こんな日は、カエルやカタツムリやサワガニなど、陸上の生き物とも水辺の生き物とも言える水陸の境界にすむ生き物達の活動が活発になります。
先週の土曜日に、いろいろな陸性の貝類を紹介しましたが、普段は臆病でなかなか顔を出してくれない貝も、今日は1〜2分地面に置いておくだけで、簡単に顔を出し、にょろにょろと歩き出します。
「そんなに湿気が好きなのなら、常に水辺で暮らせばいいものを。」と僕には思えますが、きっとそれなりの理由があるのでしょうね。
今日は、近くの神社に出向きカタツムリの採集をした他、普段あまり顔を出してくれない貝類が顔を出しているところの撮影しました。
(フィルム10本撮影)
 
 
6月25日
(月)
 拡大
 
 僕が小学生の頃(約20年前)、学研の雑誌で、科学と学習という本がありました。
僕は、購読をしていなかったのですが、友人の中の数人が購読していて、時々、本を見せてもらった記憶があります。
科学には、ちょっとした付録がついていて、ある月の付録でエビの飼育セットがありました。
といっても、エビの姿はどこにもなく、プラスチックのケースと乾燥した泥のようなものが同封されているだけです。
その乾燥した泥を水で湿らせ数日経つと小さな透明のエビが誕生するという、小学生の僕にとっては信じられないような付録でしたが、今思うと、その付録のエビはホウネンエビだったのではないかと思います。
ホウネンエビは、日本では田んぼで見られるエビで、田んぼの水が涸れてしまうとホウネンエビも一緒に死んでしまいます。
しかし、土の中には卵が産み付けられていて、その卵は翌年田んぼに水が入ると、発生をはじめエビの姿になります。
春、水が入る前の田んぼの土を取ってきて、水に浸しておくと、自然にホウネンエビが発生することがあります。
今日は、昨晩採集したホウネンエビ他、田んぼの生き物を撮影しました。
(フィルム3本撮影)
 
  
6月24日
(日)
 夏の空
 
 今朝は雨が降っていたのですが、昼過ぎには雨もあがり、青空が姿を見せました。
今日の空は、今年はじめて僕が見た夏の空です。
以前、鳥の写真ばかりを撮影をしていた頃は、梅雨を、うっとうしい季節だと感じていましたが、撮影の対象を広げるようになってからは、梅雨には梅雨の美しさがあることを知りました。
今年の梅雨は、うちの庭兼撮影スタジオで梅雨時の花と小動物を組み合わせて撮影をしましたが、まだ自然の中で梅雨らしい写真を撮っていません。
来週には時間を作り、増水をして雨のにおいがただよってくるような梅雨時の渓流を撮影したいと思っています。
僕は、まだまだ、梅雨が明けてほしくありません。
 山に登ったのに、写真を撮りたくて、写真を撮ることばかりを考えていたため、下山してみると山の風景を一切覚えていなかったという人がいます。
カメラマンは、写真を撮りたいが故に、「木を見て森を見ず」になりがちだということが言いたいのだと思います。
でも、僕は、全く逆です。
カメラを持つことで、周りを見ることが楽しくなります。
 
 今日の夜は、田んぼでアマガエルのオタマジャクシを採集しました。
アマガエルは田んぼに水が入ると、どこからともなくやってきて、すぐに産卵をします。
田んぼに水が入って数日のうちに、夜の田んぼに行ってみると、水面に交尾をしているアマガエルが見つかりますが、交尾をしているカエルはその晩のうちに産卵をすませるので、辛抱強く待っていると、目の前で卵が出てくるところを見ることもできます。
今日、訪れた田んぼは、春の早い時期に水が入ったようで、すでに足がでているオタマジャクシがたくさん見つかりました。
今日は、オタマジャクシの他に、トンボの幼虫やホウネンエビやガムシの幼虫などもいっしょに採集をしたので、明日、水槽を使用して撮影をする予定です。
(フィルム2本撮影)
 
 
6月23日
(土)
 拡大
 
 今日は、カタツムリの仲間を採集しました。
場所は、うちから車で15分程度の内ヶ磯(うちがそ)にある神社です。
雨の日は、日頃は、じっとしているカタツムリが動き出すので採集がしやすくなります。
カタツムリは、子供の本でよく取り上げられる定番の生き物ですが、どういうわけか、僕は子供の頃にカタツムリに興味をもった経験がありません。
そのためか、今でも、どことなくカタツムリに馴染めないところがあります。
カタツムリだけでなく、子供の頃に馴染みがなかった生き物の撮影は、そうでない生き物の撮影と比べると難しく感じます。
これは、撮影だけでなく、すべての事柄に当てはまるのではないでしょうか?
子供の頃の体験って大切なんですね。
上に掲載した画像は、今日採集したカタツムリの仲間と、先々週に撮影に使用した大きなカタツムリです。
「えっ?」と思った人もいるのではないでしょうか?
陸上にもいろいろな形の貝がすんでいて、まるでホタルの餌になるカワニナそっくりの形をしたものがいます。
水中の貝も、この夏の間にたくさん撮影をして、陸上の貝と合わせて、淡水記の中の1ページにしたいと思っています。
カタツムリの仲間をどのような視点で撮影するか、ようやく定まってきました。
(フィルム1本撮影)
  
  
6月22日
(金)
 現像済みのフィルム
 
 写真というと、茶色っぽいネガがあり、そのネガを紙に焼き付けたものをイメージする人が多いのですが、僕が撮影にしているフィルムは、カラーリバーサルフィルムという種類のフィルムで、現像をした時点ですでに色がついてます。
現像に送ったフィルムは、上に掲載した画像のように、一枚のシートの中に収められて送り返されてきてます。
そのフィルムを照明の上に置き、ルーペで拡大をして、ピントの良し悪しなど使用に耐えるかどうかを確認し、自分が必要とする写真のみをハサミで切り取り、小さな袋に収め、その小さな袋をさらに写真の内容によって分類をします。
今の季節は、一年の中で一番季節感がある時期でもあり、どうしても撮影の方を優先しなければならず、ここ2ヶ月ほど、ほとんど写真を整理する時間を作っていませんでしたが、山のように積み重なったフィルムを見ると、さすがに、それなりのストレスを感じるようになってきました。
今日は、久しぶりに撮影済みのフィルムを整理しました。
今日整理をしたフィルムは、5月の中旬から撮影をしてきたタゴガエルの卵やオタマジャクシの写真で、その内容は淡水記の中で紹介したいと思っています。
 
 
6月21日
(木)
 スライドコピー装置
 
 通常僕は、35ミリ版と呼ばれる普通のサイズのフィルムと、やや大きめの645版といわれるサイズの2種類のフィルムを使い分けています。
全く同じ被写体を、同じ構図で撮影したとします。
そのフィルムが大きいのと小さいのとでは、どちらが有利なのかを考えてみてください。
例えば、A4サイズの印刷物を作るとします。
35ミリ版の小さなフィルムをたくさん拡大してA4にするのと、645版の大きなフィルムを少しだけ拡大してA4にするのとでは、後者の方が画質がいいに決まっています。
無理な拡大コピーをすると、品質が悪くなるのと同じしくみです。
ところが、ホームページに使うために写真をスキャナーで取り込もうとしたり、講演の際に写真をスライド映写機で投影しようとすると、645版にはやや扱いにくい面もあります。
645版のフィルムを取り扱えるスキャナーやスライド映写機は、高価だったり、あまり普及していなくて、なかなか貸してもらえる場所がなかったりするからです。
そこで、今日は、645版のフィルムを、35ミリ版のカメラで写真に写すことで35ミリ版にコピーをするための装置を作りました。
上に掲載した写真の黒い部分には、645版のフィルムが置いてあり、フィルムの下から光を照らすことで、フィルムに写った画像が上から見えるようにしています。
645版のフィルムの上には、35ミリ版のカメラがセットしてあり、645版のフィルムを撮影できるような位置に調節をしています。
この状態で645版のフィルムを35ミリ版カメラで撮影すると、645版の映像が35ミリ版へとコピーされることになります。
フィルムのコピー用の機械も市販されていますが、数十万円のお金が必要です。
それを、ほんの数百円の予算で、自分で方法を考え、自分で工作をして代用品を作り出すのですから、こういった作業は実際にやってみると案外難しいものですが、一昨日の工作といい、今日のフィルムコピー装置といい、低コストで、とてもスマートな方法を思いつき、今週の僕の工作は冴え渡っています。
この装置を使って、645版のフィルムを35ミリ版へとコピーし、HPの新しいページを次々と増やしていく予定です。
 
 
6月20日
(水)
 アマガエル
 
 昨晩は、夜の11時過ぎに帰宅をしましたが、一日降り続いた大雨の影響で、近くの遠賀川の堤防が決壊するのではないか?と不安になるほどの増水でした。
雨が降ると、夜のうちの庭は、僕が撮影のために持ち込んだアマガエルの大合唱になります。
時々、庭に出て鳴いているアマガエルの姿を確認していますが、アマガエルたちにも決まったポジションがあり、上に掲載した写真のアマガエルは、アサザという水生植物を植え込んだスイレン鉢の縁がお気に入りです。
アマガエルは、周囲の色に合わせて体色をベージュ、茶色、こげ茶色、緑、黄緑と変化をさせますが、とても微妙なもので、全く同じ場所に、茶色のアマガエルと黄緑のアマガエルがいることもよくあります。
このアマガエルは、全体に黒っぽい色になる傾向がある他、体の大きさや体形で、他のアマガエルと区別をすることができます。
田んぼでアマガエルを撮影する時には、撮影が効率よくできるようにアマガエルの量が多い場所で撮影をしますが、時期と場所によっては、田んぼ一面に点々とアマガエルが見つかるような場所もあります。
そういった僕が撮影をしているような場所では、アマガエルの量が多すぎて、一匹一匹の区別ができず、カエル達にお気に入りのポジションがあり、いつも同じ場所にでてくることなど気付きもしなかったのですが、庭のような身近な閉鎖された空間で観察してみると、図鑑にも書いていないようないろいろなことがわかります。
 
 
6月19日
(火)
 
 
 今日は、朝から雨です。
今年は、雨の撮影をたくさん予定していますが、雨は、写真に写りにくい被写体の一つで、今日はとても風が強かったのですが、強風の日は、雨が風に舞い一定の方向に降らないため、特に写りにくくなります。
雨が降っていながら、明るく、風がなく、大粒の雨が空から真下に降ってくるような日が撮影に適しています。
代わりに、今日は、いろいろな工作をして過ごしました。
昨日、久しぶりに小動物の撮影を目的として渓流を歩きましたが、動物の撮影には、人口の照明であるストロボが必要になることが多々あります。
ところが、ストロボはよほどに上手く使いこなさなければ、独特の強い影がついた見苦しい写真になってしまう傾向があり、生き物のカメラマンは、それぞれに工夫を凝らしています。
工夫をする際に、一番効果的なのは、ストロボの光が出る部分をなるべく大きくすることで、光る部分が大きければ大きいほど、被写体にできる影が自然な感じになり、物がきれいに写ります。
上に掲載した写真は、僕が小動物の撮影に使用しているカメラですが、カメラの上の白くて四角い部分が今日工作をして作った部分です。
ストロボを光らせると、この四角い部分全体が光るようになっていて、市販のストロボをそのまま光らせるのと比較すると、はるかにきれいな写真が撮れるはずです。
これまでに、数え切れないくらいストロボにこういった改造を加えてきましたが、今日の工作はその中でも、シンプルで、丈夫で、安上がりで、言うことのないでき栄えです。
僕の工作の中では、傑作になる予感がしています。
(フィルム2本撮影)
 
 
6月18日
(月)
 カジカガエル
 
 英彦山(ひこさん)は、福岡県と大分県との県境に位置する山で、この山から福岡県側に流れ出す川が彦山川(ひこさんがわ)、大分県側に流れ出す川が山国川です。
僕は、英彦山から大分県側に流れる山国川が大好きで、水辺の小動物を撮影したい時は、いつもこの川にでかけます。
川の規模は、山が深い熊本県や宮崎県の大きな渓流には敵いませんが、生き物との出会いの多さに関しては、山国川は第一級の川で、一通りの水辺の生き物が見られる他、美しくて滅多に見ることができないヤイロチョウも毎年営巣をしています。
今日は、この川の源流部で、カジカガエルを撮影しました。
カジカガエルは、ちょうど今が繁殖期で、川に下りて注意深く岩の上を見ていくと、メスを待つオスの姿を点々と確認することができました。
今回の撮影では、オスとメスとが交尾をしている写真や、オスがメスを呼ぶためにピピピピと鳴いているようすを撮影することができました。
 「この生き物のこんなシーンを撮ってほしい。」と注文を受けてから撮影をすると、生き物の撮影はとても難しいものになります。
生き物の活動は、季節に合わせて刻々と変化をするため、目的とするシーンを撮り逃さないようにするためには、撮影ができそうな日の幾分前から撮影にでかけて、様子を見ておかなければならないからです。
今日は、本来は菖蒲を撮影する予定にしていたのですが、菖蒲があまり開花してなくて、予定を変更してカジカガエルを撮影しました。
今日のように思いがけず時間ができた時に、自由な気持ちで撮影をすることは、とても楽しいし、後々の撮影をとても楽にしてくれます。
(フィルム7本撮影)
 
 
6月17日
(日)
 一心行の大桜
 
 今朝は、「一心行の大桜」の撮影から仕事を始めました。
これで、満開の桜、緑の葉っぱの桜、紅葉の桜、雪の桜と一通りの撮影をしたことになります。
春、満開の日には、朝暗いうちから、多くの見物人やカメラマンで、木の周辺はにぎわっていましたが、今日は、誰もいません。
木も、濃い緑の葉っぱで覆われていて、ほんの数ヶ月前まで、一枚の葉っぱもついていなかったことが嘘のようです。
植物は逃げないので、動物に比べると撮影が簡単だと思われがちですが、僕には、植物のほうが撮影が難しく感じられます。
植物のほうが動物よりも短期間にダイナミックに変化をするため、厳密な旬があるからです。
午後からは、阿蘇と久住を越え、大分県まで足を伸ばし、由布川渓谷と神楽女湖のロケハンをしました。
神楽女湖は、30万本の菖蒲が植えてある湖で、有名な花の名所の一つですが、まだ花が二分咲きで、撮影をできる段階ではありませんでした。
明日は、この湖で菖蒲の撮影をする予定にしていたのですが、しかたなく予定を変更して、同じ大分県の山国川の源流部でカジカガエルの撮影をすることにしました。
(フィルム5本撮影)
 
 
6月16日
(土)
 阿蘇の火口

 今日は、草原と青い空を撮影するために阿蘇に向かいましたが、雲が多くて撮影をすることができませんでした。
このテーマで撮影をするために、先々週からすでに3度目の阿蘇行きなのですが、3度ともに晴れの予報に反して曇りの天気で、撮影ができずに終わっています。
天気が回復する見込みがなさそうなので、一旦阿蘇の南側の白水村に下り、池ノ川水源という小さな水源池の水中撮影して、その後、再度阿蘇にのぼり、阿蘇の火口を撮影してました。
僕は、九州に住んでいるにもかかわらず、ほとんど阿蘇には行ったことがなく、特に撮影で阿蘇の山上付近を訪れたのは今年が初めてです。
阿蘇の火口は小学校の修学旅行で見たことがあり、それほどに感動をした記憶がないのですが、今回、改めて火口付近を歩いてみると、その特異な風景に、とても心を揺さぶられました。
当り前のことかもしれませんが、学校教育ってとても教条的で、美しい阿蘇の風景も面白くない教科書の1ページにしてしまい、単純に風景を楽しむという要素が欠けていたのだと思います。
今、自然が好きな人たちは、口癖のように「子供達に自然を見せ、その体験を通して命の尊さを教える。」と教条的な言葉を口にしますが、その前に、自然の面白さ、美しさを楽しみ、怖さにおびえることの方が大切であるような気がします。
最初から、これを教えてやろう!というスタイルに僕は、強い反発を感じます。
(フィルム3本撮影)
 
 
6月15日
(金)
 タゴガエルの子供

 今日も、飼育していたタゴガエルのオタマジャクシがぞくぞくと上陸しています。
上陸したカエルは、川に返すために飼育水槽から取り出して、小さな虫かごに移していますが、あっという間に虫かごがいっぱいになってしまいました。
アマガエルなど、里のカエルのオタマジャクシは、餌が不足をすると共食いをして、たくさん飼育していても最終的には数匹しか残らないこともありますが、タゴガエルは渓流の元々栄養分や餌が少ない場所にすんでいるためか、今回の飼育では全く共食いが見られませんでした。
また、タゴガエルの成体はアマガエルよりもはるかに大きいにもかかわらず、上陸したオタマジャクシはアマガエルよりもずっと小さくて、他のカエルに比べるとはるかに未熟な状態で上陸することなど、タゴガエルがとても個性的なカエルであることがわかりました。
渓流という、他のカエルと比べると、珍しい環境にすんでいるからかもしれません。
僕は、生き物とは飼育下ではなく、自然の中で接したいと思っていますが、それでも飼育をしてみると新鮮な驚きがたくさんあります。
そんな驚きを感じた時に、なぜ?とその生き物がすんでいる環境を想像してみると、室内にいて自然の中を散策することができます。

 
6月
13〜14日
(水〜木)
 先週の土曜日から今週の火曜日にかけて、合計で30本=約1000枚のフィルムを撮影した疲れがどっと押し寄せてきました。
自宅の庭でカエルやカタツムリの撮影をすると、とても効率よく撮影ができるのですが、その分、多くの写真を撮ることになるので、たくさんの疲れを感じます。
撮影をする時は、前もって撮影するシーンをある程度決めておき計画的に撮影をしますが、4日で1000枚程度の撮影をすると、自分がどのシーンの撮影を終えたのか、どのシーンの撮影が順調だったのか、どのシーンの撮影の結果に自信が持てず撮り直しを考えなければならないのか、頭の中が混乱してごちゃごちゃになってしまいます。
そんな時は、僕は、カメラを置いて休みを取ることにしています。
今日は、先月採集してきたタゴガエルのオタマジャクシが上陸をはじめたので、そのシーンのみを撮影しましたが、なるべくカメラを持たないようにして過ごしました。
1センチにも満たないタゴガエルの子供がとても可愛かったのですが、疲れのためかデジタルカメラで記録することをすっかり忘れていました。
(フィルム2本撮影)
 
 
6月12日
(火)
 アサザの花
 
 今朝はうちの庭のスイレン鉢にアサザが花を咲かせていました。
僕は、ハスやスイレンやアサザ、ガガブタなど、水辺の植物の花が好きなので、ゆっくり撮影をしたかったのですが、アサザは、これから夏にかけて毎日のように花を咲かせるので、撮影したい気持ちをぐっとおさえて、アジサイとカタツムリの撮影に徹することにしました。
 今年、撮影に使用しているアジサイには大きな茎が4本あり、それぞれの茎の先端に花の塊がついています。
4本の茎のうちの3つまでは、すでに花が古くなり、撮影には使用できない状態になっていて、今日は、最後に残った1本の茎の花を撮影することにしました。
この花も明日には痛んでしまいそうです。
アジサイにしても、なんとなく花を見ていると、花の見頃は数日間あるような気がしますが、撮影しようとして穴の開くほどに注目してみると、本当の旬は一日しかありません。
今年、撮影し損なうと、来年まで撮影することができないので、天候や他の撮影との兼ね合い、機材の調子など、この季節はとても神経が張りつめます。
カメラはそれほどに壊れるものではありませんが、プロのカメラマンは機材の耐久性にとてもこだわります。
昔、撮影をはじめたばかりの頃は、「そこまで神経質にならなくても」といつも思っていたのですが、季節物の撮影をすると、プロカメラマンが機材の耐久性にこだわる気持ちが良く分かります。
(フィルム4本撮影)
 
 
6月11日
(月)
 アマガエルと菖蒲
 
 今日も、アマガエルやカタツムリと季節の植物との組み合わせの撮影です。
今朝は、菖蒲の花が二輪咲いていたので、菖蒲の花とアマガエルの組み合わせから撮影をはじめました。
昨年も同じテーマで撮影をしたのですが、今年は単にアマガエルと菖蒲とが写っているだけでなく、アマガエルの表情が豊かに感じられるような写真を撮るように心がけました。
昨年は、山の谷間にある菖蒲園を訪れて撮影をしましたが、風の影響で思うような撮影ができなかったため、今年は前もって準備をしておき、うちの庭での撮影です。
 午後からは、昨日に引き続き、アジサイとカタツムリの組み合わせで撮影をしました。
一日経って、新たな気分での撮影ですが、やはり苦手なものは苦手ですね。
それでも、ほんの少しだけ、「こうしたらいいのかな?」というコツが分かってきたような気もします。
そんな撮影の時は、現像結果がとにかく待ち遠しく感じます。
(フィルム7本撮影)
 
 
6月10日
(日)
 アジサイとカタツムリ
 
 今日は、アジサイとカタツムリの撮影です。
僕は、魚から鳥まで、いろいろな生き物を撮影しますが、カタツムリは、一番苦手としている被写体の一つです。
昨日撮影したアマガエルは動きが素早く、油断をしているとあっという間に逃げ去ってしまいますが、木の枝に止まっているときなど完全に静止している瞬間もあり、その間にカメラを構え、構図を考え、微妙なアングルを調節して撮影をすることができます。
一方で、カタツムリは動きが鈍く逃げられてしまうようなことはありませんが、常にゆっくりと動いていて、アジサイの花の上でも、完全に静止する瞬間がありません。
動物の撮影では、原則として目にピントを合わせますが、カタツムリの角のように見える目は、特にウネウネと大きく動き、その目にピントを合わせ続けながら、構図を考え、微妙なアングルを調節することが、僕にとっては、とても苦手な作業なのです。
これは、僕の撮影スタイルにも原因があります。
僕は、じっくりと構え、良く考えて、計算をして撮影をするタイプなので、カタツムリのように、ゆっくりとはいえ、常に動き続け、考える時間を与えてくれない生き物の撮影が苦手なのです。
しっかりと構えて撮影をすることには、それなりの良さもあり、深く考えずに流れに乗って次々と撮影することにもそれなりの良さがあります。
自分の撮影スタイルをもち、そのスタイルの中に被写体を呼び込んで撮影することは、大切なことですが、いろいろな被写体に対応しなければならない仕事としての撮影では、被写体に自分の撮影スタイルを合わせていくことも大切なことです。
(フィルム8本撮影)
 
 
6月9日
(土)
 アマガエルの撮影スタジオ
 
 今日は、予定通り、アマガエルとアジサイの組み合わせで撮影をしました。
早朝は、やや雲が多かったのですが、すぐに晴れ間が広がり、久しぶりに、撮影時の天候と天気予報とがピタリと一致して、快調に撮影を進めることができました。
写真は、アマガエルを撮影した庭の一部を2階から見下ろしたもので、庭には、僕が撮影に使用したアマガエルがたくさん住み着いています。
何かのきっかけで一匹が鳴き始めると、それに呼応して次々と他のカエルが合唱をし、ここが町の中の小さな庭であることを忘れさせてくれます。
明日は、カタツムリとアジサイの撮影です。
(フィルム11本撮影)
 
 
6月8日
(金)
 アジサイ

 僕は、アマガエルやカタツムリなどの小動物を、自宅の庭で撮影をしています。
うちの庭は、周囲を建物と壁とで完全に囲まれているため、ほとんど風が吹きません。
小さなものの撮影をする時に、一番の障害となるのが風なので、うちの庭は最高の撮影スタジオと言えます。
明日は、アジサイとアマガエルの組み合わせ、アジサイとカタツムリの組み合わせで撮影をする予定で、写真のアジサイは、明日はアマガエルやカタツムリを撮影するステージになります。
他にも、まだ花が咲いていませんが、スイレンやアサザ、ショウブ、ハスなどの水辺の植物と小動物の組み合わせで、次々と撮影をする予定で、花が咲き始める頃には、庭が大活躍をします。
 
 
6月7日
(木)
 カタツムリの卵

 カタツムリが卵を産みました。
カタツムリは、梅雨時の定番の生き物で、生き物の写真市場の中で、たくさんの写真のリクエストがある生き物の一つです。
明日からの数日間は、カタツムリとアマガエルを撮影します。
カタツムリの撮影では、大きく分けて3つの視点から撮影を進める予定です。
第一は、アジサイや雨といった梅雨を表現する題材といっしょに撮影をして、広く一般に使用されるようなイメージ的な写真を撮ることです。
第二は、子供向けの本などでカタツムリの生活の様子や面白い性質を紹介するための写真です。
第三は、カタツムリは陸に上がった貝なんだという視点からの撮影で、カタツムリや他の陸上生活をする貝類、カタツムリと似た形をしていながら水中で生活する貝類を比較するための撮影です。
第三のテーマは、このホームページの中の淡水記で紹介し、最終的には、他の淡水記のページといっしょに本に仕上げたいと考えています。
(フィルム2本撮影)
 
 
6月6日
(水)
 モンシロチョウの幼虫

先日、室内スタジオを使って撮影したモンシロチョウの飛翔の写真は、機材の不具合で大失敗にに終わりました。
なんと、撮影した3本のフィルムすべて何も写っていませんでした。
今日は、撮影機材をすべてチェックし、原因となりそうな箇所を点検し、機械を何度も作動させて作動を確認し、改めて同じ撮影をやり直すことにしました。
本格的な梅雨の雨が降り出すとモンシロチョウの採集が難しくなるため、今日は急ぎモンシロチョウを採集しに出かけ、幼虫20匹くらいと成虫3匹を採集し、成虫は、さっそくスタジオに持ち込み、飛んでいるシーンを撮影しました。
チョウの飛翔は、複雑な撮影セットを使用して撮影するため、撮影前に確認しなければならない箇所が多く、今回のような失敗を度々繰り返しています。
今年は、同様の室内スタジオを使用して、アマガエルがジャンプするシーンをたくさん撮影する予定にしています。
また、同じ失敗を繰り返さないように、点検箇所を整理して、撮影マニュアルを作り上げる予定です。
失敗は、がっかりですが、おかげで同じ撮影を繰り返すうちに、チョウをスタジオ内で飛ばせることが上手くなりました。
例え失敗でも、必ず収穫があります。
(フィルム1本撮影)
 
 
6月5日
(火)
 湧き水の池
 
 今日の熊本は、朝から雨です。
今朝は、湧き水の池に立ち寄り、雨によってできる水紋を撮影しました。
この池で撮影をした魚の写真は、このホームページのギャラリーの中でも紹介をしていますが、熊本市から車で30分もかからない場所にある池とは思えないほどの透明度です。
池の一部分は、仕切られて子供達のプールとして使用されています。
水中部分ではプールと池とが繋がっていて、写真の奥に見えるのは自然の池です。
池にはたくさんの魚がすんでいて、プールでは魚達と一緒に泳ぐことができます。
水の撮影でなんといっても難しいのは、水がきれいな場所を見つけることです。
単に雨の波紋を撮影するのでも、池の水が透明であるのと、濁っているのとでは、写真の仕上がりは大違いです。
池や川の下流部のように町に近い場所では、特に、きれいな水を探すのに苦労をしますが、この池は、撮影が可能な数少ない場所で、僕のお気に入りの場所です。
雨の波紋は、以前にも撮影をしましたが、修正を加えなければならない点があり、今日は、撮影のやり直しです。
(フィルム1本撮影)
 
 
6月4日
(月)
 水中撮影用の機材

  今日の撮影は、画面の下半分が水中、上半分が陸上の半水半陸の撮影で、熊本県の菊池渓谷を歩きました。
カメラを水中撮影用の防水ケースに入れ、レンズの部分を半分だけ水中に沈めるようにして撮影をします。
今年の菊池渓谷は、今まで僕が経験をしたことがないくらいに水が少なく、撮影をできる場所がほとんどありませんでしたが、それでも一箇所だけ撮影できそうな淵をみつけカメラを沈めてみました。
 水が少ない年は、水の流れが弱いため、水中にゴミがたまりやすくなります。
たまったゴミの影響で富栄養になりすぎた水中の岩はミズゴケで覆われ汚れてしまい、沢の中は、これが渓流?というほどに汚くなります。
上流に一軒も家がなく、一切の生活廃水が入らない菊地渓谷でさえ例外ではありません。
ところが、そんな年でも、大雨の後にあらためて水の中をのぞいてみると、小さな石から大きな岩まで、まるでタワシで磨き、漂白剤に付けおきしたかのように、何もかもがまっさらに洗い流されていて、今度は不気味なほどに静寂な水中風景が出現します。
水辺の何もかもを洗い、破壊し、運び去ってしまうかのような大水もまた、水中の自然を維持するためにとても大切な役割を果たしていることが、水中を撮影するととてもよく分かります。
 ダムを作り、大雨の時に流れる水量を減らすことで治水するという方法では、山間部まで汚い川だらけになってしまい、日本の自然や安心して飲める水が、じり貧になってしまうような気がしまいそうで、僕は、田中長野県知事の脱ダム宣言を正解だと思います。
(フィルム3本撮影)
 
 
6月3日
(日)
 日之影川の流れ
 
 今日も、天気予報が外れです。
晴れの予報に合わせたスケジュールを考えていたのですが、朝から曇っていたためスケジュールを実行できず、とても中途半端な一日になってしまいました。
晴れの日には晴れの日に適した被写体があり、曇りや雨の日には、そういった天候に適した被写体があります。
アイディアがたくさんある時は、天気予報が外れた場合にでも即座に対応することができますが、そうでない時は、天気予報が外れると何もすることがなくなってしまいます。
今日は、まさにそんな一日になり、特に目的もなく、熊本から宮崎まで足を伸ばし、日之影川沿いを車で走ってみました。
「のんびりできていいじゃない。」という人もいますが、サラリーマンの発想です。
自分で仕事を見つけなければならない写真の世界では、することが見つからない日は、何よりも苦痛な日です。
今日は、昼間の撮影を諦め、早めに温泉に入り、食事を済ませ、黄昏時の渓流を撮影してみることにしました。
夕方でもなく、夜でもない時間帯に撮影をするのは初めてです。
今日のような日は、日頃試みたことがないような撮影にトライし、撮影の幅を広げるのもいいかもしれませんね。
どんな写真が撮れているのでしょうか?
(フィルム4本撮影)
 
 
6月2日
(土)
 阿蘇から俯瞰した麓の田園地帯
 
 昨日からの予定通り、今朝は、阿蘇の山上から麓の田園地帯を撮影しました。
残念ながら雲が多く、早朝の角度の低い光を受けてキラキラと反射する広大な田園地帯を撮影することができませんでしたが、一面に広がる田園地帯の広さには、改めて驚きを感じました。
写真の平らな部分は、ほとんど全てが田んぼで、見渡す限りの巨大な水辺とそこに暮らす生き物達が、一年に一度、突如として出現することを思うと、人と生き物とが長い時間をかけてうまく共存してきたことに心を動かされます。
あと2週間もすると、稲が伸び水面が見えなくなるため、湿地帯の雰囲気は撮影できなくなってしまいますが、もしも今年撮影するチャンスがなければ、また来年に同じ場所から撮影をしたいと考えています。
(フィルム3本撮影)
 
6月1日
(金)
 取材用の車の中
 
 今日は、移動日です。
今日からの数日間は、車の中が僕の寝床になります。
今年は、室内での水槽撮影が多いため自宅での寝起きが多いのですが、年によっては、年間180日近くの夜を、僕は車の中で過ごします。
 明日は、早朝に、阿蘇から麓の田んぼを俯瞰した写真を撮影をする予定です。
田んぼの一枚一枚は、それほどに広い土地ではありませんが、阿蘇の麓のような広い田園地帯を山の上から見下ろすと、たくさんの田んぼが集まることで、巨大な湿地が形成されていることがわかります。
それまで畑として使用されていた陸地に、ある日を境に水が入り、巨大な水辺が突如として出現する。
まるで、雨季のアマゾンのようだと驚きを感じたことがあり、写真を撮ってみたくなりました。
日が昇ってからは、阿蘇の草原を撮影する予定で、夜は、山間部の渓流で、蛍の撮影に適した場所がないかどうか探してみる予定です。