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2001年5月分 | |
5月31日 (木) |
![]() 27日に撮影したメダカの卵は、とてもきれいに撮れていました。 メダカの卵は、実験用のお皿に入れ、上から覗き込むようにして撮影していますが、 卵を鮮明に写そうとすればするほど、小さなゴミまでもが鮮明に写ってしまい、 ゴミを写さないようにすることに、とても神経を使っていました。 以前にも書いたように、メダカの卵はこの冬にたくさん撮影をして、一通りの写真 が揃っていますが、ゴミが目立たない、すっきりした写真を撮りたくて、時間にゆとり があるときに撮り方に改良を加えながら何度も撮影をしてきました。 今回は、メダカの卵を入れる入れ物の中にちょっとした細工をすることで、初めて うまくいったと納得できる写真を撮ることができ、「この手の撮影にはこの方法」と いえる方法を確立することができました。 メダカの卵の写真は、教材などに使用される写真で、何かを説明するための写真 なので、人に感動を与えるような写真ではないと思います。 メダカの卵の写真を大伸ばしにして額に入れて飾っても、それを見て感動をする人は、 滅多にいないと思いますが、上手く撮れるととても嬉しい。 僕は、工夫の世界や技術の世界がとても好きです。 (フィルム1本撮影) |
5月30日 (水) |
![]() 一昨日植えたばかりの植物が、もうツボミを出しました。 植え付けるときは、ツボミができそうな気配すらなかったので、たった2日の間に 伸びてきた茎の先端にツボミができたのだと思います。 植物が新芽を出したり、花を咲かせる時の成長の速さには、いつも驚かされます。 植物だけでなく、メダカの卵も、カエルの卵も、オタマジャクシに手足ができるときも 陸に上がったオタマジャクシの尾っぽが短くなっていく時も、「みるみる間に」としか 言いようがないほどに、急激に体が変化します。 (フィルム1本撮影) |
5月29日 (火) |
![]() 作シーズンの冬から撮影を続けてきたザリガニは、次々と繁殖をして、数え切れない くらいの子供を産みました。 今日は、その子供達の中から、将来撮影に使うものを選び出す作業をしました。 選別のポイントは、五体満足であることです。 ザリガニの子供は、激しく共食いをするため、ほとんどすべての個体が、なんらかの 欠陥をもっています。 特に、ヒゲは切れやすいようで、水槽のような狭い場所で飼育しているザリガニの中 には、本来の長さのヒゲをもったものは、ほとんど見つかりません。 選び出したザリガニは、一匹ずつ隔離して、小さな容器の中で飼育をします。 手や足が取れてしまった物は、撮影としては使用することができませんが、ヒゲくらい ならそれほどには気にする必要はなく、子供の本などに使用されているザリガニの 写真にはヒゲが短いものもたくさんいます。 しかし、長いヒゲはザリガニのチャームポイントでもあるので、ヒゲは長く、ザリガニは 凛々しくあってほしい。 体長が一センチにも満たない子供のザリガニでも、ヒゲが長くて整っているものは、 カメラのファインダーの中でとても美しく、撮影が楽しくなります。 (フィルム1本撮影) |
5月28日 (月) |
![]() 事務所の片隅と自宅の庭には、合計で4つのスイレン鉢があり、アマガエルの撮影の 際にミニスタジオとして使用しています。 今日の午前中は、その中に、新たに一つの鉢を加え、ヒメスイレンや水辺の植物を植え 込む作業をしました。 今回準備した鉢には小さな池の雰囲気を再現して、メダカの群れの撮影に使用する 予定です。 アスファルトで舗装された駐車場のような場所にでも、スイレンの鉢を置いておくと、 予想以上にいろいろな生き物がやってくるようになります。 気がついたらアメンボの子供がいたり、トンボの幼虫(ヤゴ)の抜け殻があったり、 ハチが水を飲みに着たり、ミジンコが無数に湧いたり・・・・・。 今回は、単にメダカの撮影用のスタジオとして、スイレンを植えるのではなく、スイレン を植え付けるところから鉢の中に小さな生態系が完成するところまでをつぶさに撮影 して、いろいろな生き物達に会える感動を記録することにしました。 「小さな池を作ろう」などというテーマで、子供の本などに写真が使用されればいいの ですが、果たしてうまくいくでしょうか。 午後からは、カエルの撮影をするために山口県を訪れました。 山口県の美祢市の周辺には、湧き水をひいた田んぼがたくさんあり、夜になると たくさんのカエル達が集まってきます。 今日撮影したカエルは、アマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、トノサマガエル、 シュレーゲルアオガエルの5種類です。 深夜の12時頃まで撮影をして帰宅しました。 (フィルム6本撮影) |
5月27日 (日) |
今日の天気予報は雨。 雨が水面に落ちた時にできる水紋を撮影するために、早起きをして熊本の湧き水の 池にでかける予定だったのですが、なんと寝坊。 朝、目が覚めたのは7時過ぎで、予定の時刻を2時間も寝過ごしてしまいました。 午前中に水紋を撮影して、午後からは雨の渓流を歩くという計画が・・・・・。 今日は、予定を変更してメダカの卵の成長を撮影することにしました。 メダカの卵は、この冬にもたくさん撮影して、一通りの写真をそろえているのですが、 卵といっしょに小さなほこりが写っている写真が多く、撮り直しをしたいと思っていた 被写体です。 直径1ミリ前後の卵を拡大すると、ほんの小さなほこりも一緒に拡大され、写真に 派手に写り込んでしまいます。 写真を使用する上では、ほとんど問題がない程度のほこりでも、写真の中に堂々と 写っているのは、気分がいいものではありません。 また、次に似たパターンの撮影を依頼された時に、自信をもって撮影に臨むことが できなくなるため、なんとかしたくて、何度も撮り方に改良を重ねたのですが、どうして もうまくいきませんでした。 しかし、今日は、今までになかったアイディアが思いつき、新しい方法をさっそく試して みました。 とても、いい方法を編み出したような予感がします。 今まで、気が乗らなかった撮影が、一気に楽しみになりました。 今日、撮影したフィルムをさっそく明日現像に送ることにしました。 (フィルム3本撮影) |
5月26日 (土) |
今日は、新しく作り直したホームページの微調整をしました。 ホームページに使用する画像は、事務所のパソコンで色合いと明るさを調節していま すが、同じ画像を取材に携帯するノートパソコンで見るとかなり違った感じに見えます。 ノートパソコンの方が、かなり明るく見えるため、事務所のパソコンで明るめに調節した 画像は、ノートパソコンでは明るすぎて白っぽく見えてしまいます。 今日は、事務所のパソコンとノートパソコンとを見比べながら、両方のパソコンで 観賞に耐えるように、画像の明るさを調節し直しました。 (フィルム2本撮影) |
5月 24〜25日 (木〜金) |
ようやく、新しいホームページを公開できる段階になりました。 僕は、一箇所にこもって作業をすることが好きではないなので、もともとパソコンは、 あまり得意ではないのですが、ここ数日、続けてパソコンに向かっていたため、 キーボードに触ることさえ嫌になってしまいました。 僕には、何かにのめり込みやすい所があり、何かをはじめると徹底的にやらなければ 気がすまない所があります。 食事も、寝ることも、休むことも忘れ、ひたすらに作業をしてしまい、とても疲れている のに、作業を止めると気が休まらない。 「依存症」みたいなものなのかもしれませんが、一箇所にこもってする作業では、 どうしても、そうなりがちなので、場所を次々を変えていく作業が、僕には向いて いるような気がします。 自然の旬は一瞬なので、何かを徹底して撮影しようと思っても、撮影に打ち込める 時間は限られています。 一日の中で、いい光の状態になるのは、せいぜい2〜3時間くらいしかなく、丸一日 徹底して撮影したくても、わずかな時間しか撮影することができません。 また、光の状態、空気の状態など、同じ天候になる日は2日となく、今日、 すばらしく見えた被写体を明日も撮影しようと思っても、今日と同じ状況になる日は、 二度と来ません。 のめり込もうとしても、自然の方が逃げていってしまい、過度に打ち込んでしまうこと から僕を開放してくれます。 時々、撮影の最中に、同じ生き物を扱う仕事なら、学生時代の研究を続けても よかったかな?と思うこともあるのですが、研究室に閉じこもって一つの作業を しつこく続けることよりも、僕には撮影の方が向いているのかもしれません。 (フィルム2本撮影) |
5月23日 (水) |
昨日に引き続き、ホームページを作り直すための作業をしました。 昨日は、ホームページのトップページを準備したのですが、今日は、現在のホーム ページに使用している各ページを、新しいホームページの中で表示できるようにする 作業をしました。 最終的には、すべてのページを作り直す予定ですが、作業が完了するのがいつになる のか検討もつかないので、少しずつ公開しながら、新しくしていく予定です。 午前中から取り掛かり、夕方まで、ぶっ続けで作業をしたのですが、まだ70%くらいの 完成度です。 ほぼ、丸2日間の時間を費やしてますが、写真を見せる作業は、カメラマンにとって とても大切な作業で、ページを作っていると新しいアイディアがたくさん湧いてきます。 新しいメダカのページ(作業途中)では、メダカの産卵の過程を8枚の写真で紹介して いますが、一般的にメダカの写真でニーズがあるのは、1、2、4、6、8番の写真です。 しかし、もしも本を作ろうと思えば、3や5や7番のような、普通はあまりニーズがない 写真が役割を果たします。 ある程度の形にしてみることで、何を撮らなければならないのかが分かり、次に撮影 する時の栄養になります。 |
5月22日 (火) |
予定通り、タゴガエルの卵が次々と孵化をはじめました。 数十個の卵の塊の中の、ほぼ半数が今日の間に孵化を終えました。 今日の午前中は、孵化の真っ最中の卵の塊を撮影した他、アサガオの芽生えを撮影。 午後からは、ホームページを新しく作り直すための作業をして一日を終えました。 今日は、ホーム−ページの表紙の部分までしか出来上がりませんでしたが、今回は、 かなりこだわって作業を進めています。 全面的に作り直すには、かなりの時間がかかるので、まずはトップページを作り、残りは、 機会があるごとに少しずつ作り直していく予定です。 今回、ホームページを作り直す一番の目的は、将来、本を作るための準備をホーム ページを使って進めることにあります。 単にいい写真を撮るための撮影と、本を作るための撮影とには、写真の撮り方、どの ようなシーンに目を向けるかなど、多くの点で違いがあります。 本を作るためには、それなりの撮り方をしなければなりませんが、僕が作りたい本を、 少しずつホームページ上の「淡水記」というコーナーで作り、将来、出版をするための 準備をする予定です。 (フィルム3本撮影) |
5月21日 (月) |
タゴガエルの卵が孵化をはじめました。 まだ、オタマジャクシなのか、何なのかわからないような形をしています。 魚の場合、卵から孵化をした時点で、すでに魚の形をしている種類が多いのですが、 カエルのオタマジャクシの場合は、とても未熟な状態で孵化をする種類が多いように 感じます。 明日には、大部分の卵が孵化をするものと思われます。 今日は、カエルの卵の撮影の他に、モンシロチョウの飛翔を撮影しました。 モンシロチョウは、先日採集した幼虫が羽化をして成虫になったものです。 生き物達が次々と姿を見せる季節になったのですね。 (フィルム3本撮影) |
5月20日 (日) |
今日は、ザリガニの子供が食べ物を食べるシーンを撮影しました。 ホウレンソウの葉っぱを食べるシーンや水草を食べるシーン、人口飼料を食べるシーン などはすでに撮影を終えていて、今日撮影したのは、魚の死骸を食べている様子です。 去年の冬場に、産卵のようすを撮影したメダカが、今朝一匹水槽の中に死んでいるのを 見つけたため、急きょ思いついた撮影です。 たかが魚の死骸でも、よく考えると、いろいろに使い道があります。 また、今日は、ホームページを全面的に作り直すための準備をしました。 (フィルム3本撮影) |
5月19日 (土) |
今日の午前中は、植物の芽生えの様子を撮影するために、種を植えました。 今日植えた種は、アサガオ、ヘチマ、ネギで、約一週間くらいで撮影できる予定です。 午後からは、ザリガニの脱皮の様子を撮影しました。 すぐにでも脱皮をしそうなザリガニを見つけ、あわてて撮影の準備を整えたのですが、 なかなか脱皮をしてくれなくて、かなり待たされてしまいました。 その他、17日から継続しているタゴガエルの卵を撮影したり、メダカの群れの様子を 撮影したりと今日は、いろいろなものを撮影しました。 (フィルム7本撮影) |
5月18日 (金) |
昨日、撮影したタゴガエルの卵は、早くもオタマジャクシの形になりつつあります。 高校生の頃、カエルやウニの卵が成長する過程(発生)を教科書で勉強しましたが、 まさにその通りに変化しています。 カエルの卵の成長過程は、アマガエルの卵など、何度も観察をして撮影をしたことが ありますが、タゴガエルは卵が大きいことと、色が観察に適した色をしているため、 成長の過程がとてもわかり易く、教科書で勉強した知識を自分の目で確認することが できました。 タゴガエルは、発見されてまだ100年経っていません。 その名をあまり知られていないカエルなので、細かく撮影をしても、恐らくその写真の ニーズはほとんどないと思いますが、オタマジャクシになるまでの過程を細かく撮影 していくことにしました。 (フィルム1本撮影) |
5月 16〜17日 (水〜木) |
昨日(17日)は、匹見の渓流から採集してきたタゴガエルの卵を撮影しました。 渓流に住んでいるカエルの卵なので、飼育する水温を低温に保たなければ、うまく育た ない可能性があるため、水槽専用のクーラーを使用して18度前後の水温で飼育して います。 タゴガエルは、岩の隙間に卵を産み付けるため、そのような環境を水槽の中に再現を して撮影をしました。 また、ホームページの今月の水辺を更新。 5月は、春の渓流です。 今日(18日)は、8月に予定されている公演の打ち合わせの他、フィルムの整理や、 飼育している生き物の世話をして過ごしました。 仕事の種類が多くて、頭が混乱してしまいそうです。 ゆっくりできる時間がほしい! (フィルム2本撮影) |
5月15日 (火) |
今日も、昨日に引き続き、匹見町での渓流の撮影です。 今日は、画面の半分が水中、半分が陸上、つまりカメラを半分水中につけた状態での 撮影を試みました。 もちろん、カメラは、防水ケースに収められています。 半水半陸の撮影は、これまでの何度も試みていますが、納得できる写真は数枚しかあり ません。 陸上には陸上での写真の撮り方があり、水中には水中での撮り方があります。 半水半陸は、カメラを防水ケースに収め、水の中につけて撮影をするため、撮り方とし ては水中での撮影に近くなります。 そのため、水中は綺麗に写るのですが、陸上部分がなかなか思うように写りません。 しかし、今日は、木々の合間から入ってくる木漏れ日の具合で、水中には水中撮影に 適した光の状態が、陸上には陸上での撮影に適した光の状態ができ、それなりに手 ごたえを感じる撮影になりました。 現像が楽しみです。 撮影の途中で、小さな水溜りの中にカエルの卵を見つけました。 タゴガエルという渓流に住んでいるカエルの卵です。 タゴガエルの卵は、渓流の岩の隙間に産み付けられうことが多いため、普段は、それほ ど見る機会がありません。 そこで、今回は、この卵を持ち帰り、飼育下での撮影をしてみることにしました。 僕の車には、フィルムを低温下で保存するために冷蔵庫が積んであります。 冷蔵庫の中から、冷やしてあるフィルムを取り出し、代わりにカエルの卵を入れ、帰宅 までの間に温度が上昇しないようにして、急ぎ帰宅をしました。 明日は、今月の水辺を更新する予定です。 (フィルム8本撮影) |
5月14日 (月) |
今日は、島根県の匹見町で渓流の撮影です。 今回のねらいは、沢と花とを組み合わせた撮影で、匹見町を流れる匹見峡には谷沿い にツツジが多く、満開のツツジを期待して匹見を選びました。 残念ながら、一週間遅すぎたようで、ツツジの花がやや痛んでいて思うような撮影結果 にはなりませんでしたが、普段行ったことがない場所に足を伸ばし、ロケハンを試みた 結果、谷沿いに点々とツツジの群落がある沢を見つけました。 僕は、ヤマメ釣りや撮影でたくさんの渓流を歩きますが、これほどのツツジ群落を見た のは初めてで、「あと一週間早く来ていたら。」ともどかしい気持ちにさせられました。 遠くから沢を見ると、川に沿って点々とツツジのピンクが散りばめられていて、はっと 息をのむほどの美しさです。 僕は、島根県や熊本県や宮崎県をよく訪れますが、それぞれの土地の気質があるよう に感じます。 なかでも、島根県のいなかの人は、物静かで控え目で、食事や温泉で一緒になっても とてもくつろげる感じがして、もしも自分が引越しをするのなら、匹見に住んでみたい ような気がします。 (フィルム8本撮影) |
5月13日 (日) |
今日は移動日です。 島根県の匹見町に向かって出発しました。 昨日は熊本県での撮影でしたので、自宅をはさんで全く逆の方向への移動になります。 交通費のことを考えると、とても不経済な移動のなので、そのまま、九州で撮影を続けて も良かったのですが、昨日は、なんと三脚を忘れてしまい、取りに帰らなければならな かったため、厄払いと気分転換を兼ねて、撮影地を変えることにしました。 今日は、天気が良かったので、途中で車を止めては撮影をしながらの移動で、昼過ぎ に目的地に到着した後は、ロケハンをして明日からの撮影に備えました。 夜は、カエルの鳴き声がたくさん聞こえてくる田んぼを見つけ、カエルの撮影です。 以前に雨の中の撮影は、数倍疲れると書いたことがありますが、同様に夜の撮影も とても疲れる撮影の一つです。 カエルを見つけても、昼間のようにすぐに撮影ができるわけではありません。 懐中電灯を固定してカエルを照らしっぱなしにし、さらに、懐中電灯の弱い光の中で、 微妙なピント合わせをしなければなりません。 暗いため、カメラの置き忘れなどにも注意が必要です。 また、カエルが多い場所はヘビが多く、夜のヘビは神出鬼没なので、今までに何度か ドキッとしたことがあり、神経を使います。 てきて鳴き交わします。 カエルが多い場所では、恐らく、ほんの1メーターくらいの距離にいる人の話し声が聞き 取れないほどのボリュームで、カエルたちの鳴き声に圧倒されます。 普段、目に見えなくても、こんなにたくさん生き物がいるんだということ、人間だけが生き ているのではないことを教えられます。 (フィルム2本撮影) |
5月12日 (土) |
今日は、阿蘇の白水村で大桜を撮影しました。 先週、やはり同じ木を撮影したのですが、天候が今一歩だったため、今日は、その撮り 直しです。 桜を撮影した今日の午前中は雲一つない晴れの天候で、おまけに風も弱かったため、 撮影は5分もかからずに終わりました。 桜の撮影が終わったあとは、白水村から高森・蘇陽を抜け、下益城郡の緑川渓谷に 立ち寄り、渓谷の周辺で撮影。 帰りは、阿蘇の火口に向かう道沿いで緑の草原を撮影。 さらに途中の道すがらに見つけた植物をしたり、今日はいろいろなものにカメラを向け、 夕方に帰宅をしました。 (フィルム7本撮影) |
5月11日 (金) |
今日は、撮影用のモンシロチョウを採集しました。 モンシロチョウは蛹で冬を越し、春に成虫になり、その成虫の姿は4月の菜の花の季節 に見ることができます。 成虫は、羽化をするとすぐに交尾・産卵をし、今の季節は、ちょうどその時に産卵された 卵が幼虫になる段階です。 今日採集したモンシロチョウはすべて幼虫で、この幼虫達が成虫になった時点で、室内 の撮影スタジオを使い、チョウが飛ぶ姿を撮影します。 |
5月10日 (木) |
今日は、田んぼの水路に群れるメダカの撮影を試みました。 といっても、最近は田んぼの水路が全てコンクリートで固められていて、土が剥き出しに なった水路が見つからないため、事務所の片隅に田んぼの土を用意し、水路をほり、 水路の土手に草を植えることで田んぼの水辺を再現したセットでの撮影です。 セットでの撮影の難しいところは、生き物がなかなか思うように動いてくれないことで、 僕にとって、よくできたセットでも、動物は、しばしば敏感に自然状態との違いを感じ取り、 隅に隠れてしまったり、逃げようと落ち着きをなくしたりして、すんなりとうまくいくことは、 滅多にありません。 今日のメダカの群れに関しては、僕が作った水路に群れで、自然な感じで泳ぎ、珍しく 特に問題もなく撮影することができました。 (フィルム2本撮影) |
5月9日 (水) |
水槽を使用して魚やザリガニなど水辺の生き物を撮影をする時には、水槽内に水草を 植え込んで自然の水辺を再現します。 水槽内で維持している水草は時々トリミングをしなければ、繁茂しすぎると水草の根元 の方に光が当たらなくなり枯れてしまいます。 トリミングというと、植物の先端を切って短くすることをイメージしますが、水草の場合は、 茎を底床から引き抜き、根元の方を切り長さを短くし、再度植え込むことが普通です。 今日は、水槽に植え込んであるオオカナダモという水草を全部底床から抜き、トリミング を施して再度底床に植え込む作業をしました。 水草は、一本一本ピンセットを使用して植え込みます。 |
5月8日 (火) |
今日も、中途半端な天気です。 撮影を諦め、撮影のための準備に徹することにしました。 午前中は、田んぼの水辺を再現した水槽作りをしました。 水槽の中に田んぼの土を入れ、水を張り、土によって濁った水をホースで吸い出しな がら同時に新しい水を水槽内に入れ、水の濁りがなくなるまで水の交換を続けました。 2週間くらい放置すれば、水槽の底にひいた土の表面が固くなり、中に生き物を入れて も、泥の汚れが巻き上げられなくなり撮影が可能になります。 午後からは、モンシロチョウの飛翔を撮影するための室内撮影セットに改良を加えま した。 以前に、この撮影セットを使用してテスト撮影をしてみたところ、照明の当たり具合に わずかですが気になる点があり、その点を修正しなければならなかったからです。 夜になってからは、植物の種をまき、発芽の撮影をするための準備をしました。 植物の新芽に水滴がついた瑞々しい写真を撮影する予定です。 植物の種の発芽をクローズアップで撮影すると、土の中の小石までもがクローズアップ され、とても目障りな感じがします。 単に植物を育てるだけならば、たいした時間はかからないのですが、撮影をするために は、土の中の混合物を除去し、土の目の細かさにまでこだわらなければなりません。 終わった時間は深夜の12時過ぎ。 撮影の準備は、撮影よりも疲れます。 (フィルム1本撮影) |
5月7日 (月) |
今日は、定点撮影をしているイチョウの木を撮影するために秋月に出かけました。 実は、今日も曇りの天気予報だったため、全く別のスケジュールをたてていたのですが、 朝、晴れの青空を見て急きょ予定を変更して秋月に向かいました。 風が強く、無風の日であれば数分で終わるような撮影に、30分以上の時間がかかり ましたが、午前中いっぱいは青空が続き、無事イチョウを撮影することができました。 イチョウの撮影終了後も秋月の周辺で撮影を続けましたが、午後からは雲が出てきた ため一旦帰宅をして、撮影用に飼育をしている小動物たちの世話をして過ごしました。 5月末からは、カタツムリを本格的に撮影しますが、撮影のモデルになるカタツムリ の殻がきれいになることを期待して、セイセイインコ用のカルシウム(イカの甲)を購入。 早速、カタツムリに与えてみました。 (フィルム4本撮影) |
5月6日 (日) |
五月の上旬の間に撮影を予定している被写体が幾つかあります。 その中の一つに、阿蘇の白水村にある一心行の大桜が含まれていますが、天気が思わ しくないため、いまだに撮影ができていません。 週間天気予報でも回復の見込みがないため、当面撮影をあきらめ、一旦帰宅をする ことにして、今日は、次の撮影のための準備をして過ごしました。 僕は、撮影の際に小さなノートを持ち歩き、撮影の方法や使用する機材に関して改良 が必要な点を感じた時にメモをすることにしています。 撮影から帰宅をすると、真っ先にそのメモの中に書かれた問題点の解決に取り掛かり ますが、撮影に出かけると、必ずと言っていいくらい自分の撮影スタイルに手を加えなけ ればならない点がでてきます。 (撮影なし) |
5月5日 (土) |
今日は、渓流と花の組み合わせで撮影をしました。 渓流の岩場を白く輝きながら滑り落ちる水をバックに、花が咲いているような写真です。 この組み合わせの撮影は難しく、日頃から、そのような目で川を見ていなければ、 なかなか撮影することができません。 今の季節であれば、フジやツツジの仲間の花が咲いていますが、渓流沿いの水が白く 輝いている場所をバックに撮影できるような場所はほとんどありません。 どの川のどの場所に水がきらきらと白くきらめくような水の流れがあるのか、同時に、 どこに、どの季節に花が咲くのかを知っておかなければなりません。 また、撮影の日前後の雨の量により川の様相は変化します。 川の水が少ないと、水が泡だち、白く輝くような場所がなくなってしまいます。 逆に、雨の直後など水が多すぎると、泥の濁りが混じり、水は汚れた色になります。 水の量、花の位置、花の時期、その時の天候など、たくさんの条件がマッチしなれば 撮れない被写体は、難しい被写体です。 今日は、ほぼ一日がかりで、一ヶ所しか思うような場所を見つけることができませんで したが、上出来です。 (フィルム6本撮影) |
5月4日 (金) |
今日も、朝から曇りです。 昨晩の時点では、今朝の天気は晴れの予報だったのですが、2日続けて空振りです。 晴れを予測して、阿蘇で桜の木の撮影を予定していたため桜の木の近くで寝ていた のですが今日も徒労に終わりました。 昨日、一昨日と、天候が思うようにならなかったこともあり、ほとんど撮影ができていま せんが、そんな日が3日も続くと、永久にシャッターが押せなくなるような気がしてきて、 重度のスランプに陥るってしまうことがよくあります。 そうならないためにも、今日は、手堅く撮影できる被写体を選び撮影することにしました。 今日、撮影したのは植物の新芽や新緑の写真で、今回は特に、木の幹から、将来、茎 になるためにでてくる新芽をたくさん撮影しました。 新芽のみずみずしい写真は定番の人気商品です。 気持ちがのっている時に、手堅い撮影をすることはつまらないし、逆に気持ちが今一歩 のらない時に、創造を必要とするような撮影をしようと思っても、思うようには撮影できま せん。 自分の気力の充実度、天候など自分の周りの状況をよく考えて、計画を立てることが とても大切です。 (フィルム9本撮影) |
5月3日 (木) |
今日は、僕の予測がことごとく外れた一日になりました。 今日の早朝は、阿蘇で一心行の大桜を撮影する予定にしていたのですが、天気が曇り で撮影をすることができませんでした。 先月、満開の大桜を撮影したばかりですが、わずか一ヶ月で桜の木は一面緑に覆われ てまるで別の木のように変化しています。 桜の木の背景に空が入るような構図で撮影をしているため、気持ちがいい写真を撮る ためには青空の日でなければならず、また明日撮影を試みる予定です。 その後、宮崎県に移動して、渓流と新緑の組み合わせで撮影をしたかったのですが、 風強く、葉っぱが激しく揺れるため、こちらも思ったように撮影ができませんでした。 午後からは、五ヶ瀬川の下流部、宮崎県の延岡市でアユがジャンプをして堰を乗り越 えていく様子を撮影したかったのですが、今日は、全くアユがジャンプをしておらず これまた撮影をすることができませんでした。 アユのジャンプは今回の取材で一番撮りたかった被写体なので残念です。 あと一度くらいアユの撮影を試みたいのですが、他にも撮影しなければならないものが あり、日程が微妙なところです。 (フィルム2本撮影) |
5月2日 (水) |
今日は、雨が水面に落ちた時にできる波紋を撮影する予定にしていたのですが、思った よりも早く雨があがってしまい撮影ができませんでした。 雨の波紋など、どこででも撮影できそうですが、きれいな波紋は、流れている水面には できにくく、止水や流れが緩やかな水面にしかできません。 ところが、止水や流れが緩やかな水辺は一般に水が汚く、止水で水がきれいな場所は、 本当に限られています。 撮影に備えて、昨日の午後〜夜の間に、宮崎南部から6時間の時間をかけて熊本まで 移動していたのですが、残念です。 渓流は、ここ数日続いた雨で増水していて濁っています。 また、今日は風が強く被写体が激しく揺れるため、ほとんど全ての被写体の撮影が できない状況で、一日のんびりと過ごすことにしました。 (撮影なし) |
5月1日 (火) |
今日は、宮崎県南部にある猪八重(いのやえ)渓谷で、滝の撮影をしました。 昨日に引き続き、今日も雨の中での撮影です。 昨晩、夕食を食べ、温泉に入ったあとで宮崎県北部の日之影町を出発しましたが、 なかなか遠くて、猪八重渓谷に到着したのは、深夜の11時30分過ぎでした。 この渓谷は、今日が、2度目の撮影です。 渓谷の入り口から目的の滝がある場所までは、登山道を約3キロ歩かなければなりま せん。 たかが3キロの距離ですが、雨具を着て不自由な格好をしていること、そして、機材が 濡れてしまわないように気遣わなければならないことなど、雨の日の撮影は、普段の 何倍も疲れを感じます。 機材は、なるべく濡れないように気を使うのですが、それでも少しずつカメラバックに 水分がしみこんできたり、撮影の際に水滴がついたりと、次第にびしょ濡れになり、 やがて、水分でレンズが曇り撮影ができなくなってしまいます。 今日は、朝から撮影をはじめましたが、昼頃にはレンズの曇りで撮影ができなくなり、 撮影を終了しました。 (フィルム3本撮影) |
2000/05〜 | |
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