2000年11月分

11月30日 今日から、メダカとザリガニの撮影のための準備です。

ザリガニは、産卵や親子の様子を中心に、交尾、喧嘩、その他のあらゆる生態。

メダカは、産卵の瞬間や、卵の中に魚の形が作られていく様子の撮影を予定。

こういった細かな生態を、実際に水の中に潜って撮影することは、困難なので、

水槽の中に自然を再現して撮影します。

今日は、そのために水槽内に自然を再現したセットを作ることから始めました。

一時期、撮影そっちのけで、熱帯魚や水草の飼育に熱を入れていたことが、

今度は、逆に、とても約に立ちます。

単に生き物を自然の中で見つめるだけでなく、飼育してみたり、実験してみたり

、遊んでみたり、いろいろな角度から見つめ、見つめてきたものの焦点を一点に

定めることを、少しだけできるようになってきました。

   
   
11月29日 今日は、フィルムの整理。

机の上に、未整理のフィルムが100本分近く積んであります。

なんとかしなければ・・・・・。

あまりに多くて気が遠くなりそうですが、自分が残した結果に、十分に目を通すこと

は大切なことだと思います。

よく、「いい写真をたくさん見なさい。」と言われます。

僕は、他人の写真を見ることを好きだし、その中から勉強させられることは、本当に

たくさんあります。

ところが、すぐれた写真家の中に、若い頃、他人の写真をほとんど見なかったという

人が、稀にいます。そういうタイプのカメラマンの写真は、しばしば、オリジナリティー

にあふれ、目が覚めるような力強さを持っています。

いい写真をたくさん見ることは、大部分のカメラマンにとって、とても大切なこと

なのですが、人によって、必ずしも上達の秘訣ではないようです。

それでも、自分の撮った写真を一生懸命見ない人で、いい写真を撮る人に、僕は、

出会ったことがありません。自分の残した結果を十分に見つめることは、何よりも大

切なことなのかなと感じます。

   
   
11月28日 今日は、「今月の水辺」他、ホームページを更新。

今週末から、スタジオでのザリガニとメダカの水槽撮影に取り掛かる予定で、忙しく

なることに備えて早めの更新です。

   
   
11月27日 来年、撮影する予定のカタツムリを越冬させる準備をしました。

また、取材先からでもホームページを更新できるように、ノートパソコンに準備を

施しました。これでデジカメをもって取材に出かければ、撮影メモの中に画像を入

れることもできるし、帰宅してからデータを整理する手間も省けそうです。

   
   
〜11月26日 今週は、熊本県の白水村で、桜とイチョウの木の撮影をしました。

春・夏・秋・冬の各季節に、同じ木を同じ場所から撮影し、季節による葉っぱの

様子の変化を記録する企画です。僕の撮影の大部分は、動物の撮影なので、

木は、ほとんど撮影したことがありません。

日頃撮りなれない物を撮ると、写真の仕上がりに自信が持てないため、ついつい、

たくさんのフィルムを消費してしまいます。また、木は、僕がいつも撮影している生

き物たちと違い逃げないため、なんとなくシャッターを押してしまいがちです。

そこで、効率よく、なるべく無駄を出さずに撮影できるように、また、逃げない被写体

を撮影する時にでも、一瞬一瞬を大切に撮影する習慣をつけるため、撮影時に細

かな記録を取り、その一部をホームページ上に残してみることにしました。